銀河ぐらますガイド 造型分室

元プロモデラー・もこもこフジタの、やっつけ模型ブログ

今回は、前回ちょこっと書きました、改造箇所の話・・・をしようと思ったんですけど、予定変更。

だいたいは改造が終わってるんですど、そこのバランスを最終的に見る上で、どうしてもタイヤが必要となったので、製作順序とは逆ですが、そっちの話を先に。

前回、メッキパーツについて書きましたが、古いキットで一番問題となったのが、ホイールです。
ただでさえ、スポークが太めな上に、さすがにスポークにバリはあるわ、そのままメッキされてるわで、とてもじゃないがそのままでは使えません。
というか、仮にもしキレイでも、左右貼り合わす形になってますから、そのままだと思いっきりセンターに合わせ目が出てしまい、スポークがついたままだと、合わせ目を消すのがメチャクチャ大変です。

というわけで、ここはひとつ、シャープさを出すためと、後述の理由で、バイクキットにおなじみのスポーク張り替えをやってみましょう。

が、ぶっちゃけ
今までやったことありません(T.T)
中年の初体験、うふん

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▲すいません、自前で写真を撮り忘れたので、ネットで見つけた写真を無断転載させていただいてます。駄目だったら言ってください消します。1/6スケールなので、比較的細いけれど、やっぱりもっさいスポーク。もうちょっとバリ多かったかな、私のキットは。上下金型で整形されてますから、細いスポークの断面を見ると結構なズレが生じていたります。このまま作るにしろ、一本ずつパーティングラインを消すのはめちゃ大変だと思いますし、ヤスったらメッキはがれるので、どっちにしろメッキはがし塗り直しは必須です。


というわけで、まずは以前に書いたように、苦労してメッキを落とします。
落としたら、組み立てます。

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▲また無断借用です、すみませんんっっつ。メッキを落として組むとこんな感じ。スポーク基部とかにメチャクチャ段差が生じているのが分かるだろうか?

果たして修復できるかドキドキしながら、一気にスポークを切り飛ばします。

切ってみると、スポーク基部の半球が、実はかなりいびつな形状だと気づきますので、少しここで泣きましょう(笑)
これ、一個ずつ修正すんの、めっちゃ大変です。
大変と泣いてても、切り落としてまったものは仕方ないので、気を取り直したら、半球を整形しつつ、合わせ目を消していきます。

今回はMr Hobbyの電動ヤスリ、G-Toolのスポンジヤスリみたいな部分を筆のケツとかでぎゅーっと押して、丸く凹ませて、それで磨くようにして整えたので、だいぶ楽になりました。

中央のパーツにもスポークモールドが入ってますので、削っていくのは結構大変です。

あ、あとは空気を入れるバルブのところは切り落として、小さいネジで作り直してます、確かずーっと前に写真を載せたはず。
CBのバルブのフタは6角形なので、そのままネジのナットが使えます、ただし高さがあるので、ナットを2つ貼り合わせます。

で、ここまで出来たら、まずはパーツを塗装します。

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▲こんな感じで、ホイールと中央部は見事に分離。元に戻るのか、ドキドキです。最近のバイクはスポークのタイヤはほぼありませんので、こういう作業しなくていいから楽ですね。


スポークを貼る際、治具が必要なので、中央にボルトを埋め込んだ板を作り、そこにスポークの線を描いた紙を貼ります。
ボルトで中央パーツを固定するわけです(治具の写真は下のほうを参照)。
ホイールは、そのまま置くと位置があわないので、下にプラ板を挟んでやり、クリップで固定します・・・が、具合が悪かったので、途中からマスキングテープで貼るやりかたに変更しました。
このスポークのガイド紙は、ネットで画像を公開されていた方がいらっしゃったので、1/6スケールにあうように拡大して、ありがたく使わせていただきました。
ですが、今回、そのページをあらためて探してみたのですが、見つかりませんでした。

あとは中央パーツとホイールに、ピンバイスでスポークの入る穴をあけていきます。
中央のパーツはそのまま開ければいいのですが、ホイールのほうは角度がついて棒が入るので、治具にセットして、ガイドを見ながら角度をあわせて開けていきます。

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▲ピンぼけごめん。中央部は縦にスポークが通るので、普通に垂直に穴を開ければ良い。スポークがささる基部には半円のくぼみがあるが、キットではスポークモールドで埋まっているわけで、削ったあとで、ひとつづつ、ピンバイスでくぼみを作り、その中央にスポークの入る穴を作っています。


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▲ピンぼけごめん2。ガイドを見ながら、ピンバイスで角度をあわせて穴を開けていくんですけど、なかなかこれが難しい。もう、「だいたい」で我慢しないと、いくらやっても「失敗→直し」の無限コンボで進まないので妥協も必要。

厳密に言うと、スポークが中央パーツに刺さってる根元の部分には、丸い玉みたいな形状があります。
リベット貼って再現するのも考えましたが、たぶんピンバイスで穴をあけると割れたり苦労しそうなので、再現し出すとキリがないのでオミットです。

なんて、文だとあっさり書いてますけど、さすがにこの作業を全穴ぶんやると、パーツを傷つけずに穴を開けるのは困難だったりして、後から
穴を開けてから塗装したほうがよかったな
と気づいたりして、一度穴をあけてから塗り直したり、何度も試行錯誤してます。

結局、このキット、ホイール部のデキがかなり「だるい」んです。
左右の合わせ目のエッジ、角が丸まってるので、かなりスキマがあきます。
そこを瞬着とかパテで埋めて、スポーク基部の半円パーツの整形とかをするわけですが、こういうところにピンバイスで穴をあけると、埋めたものが割れてきたりするんですよねぇ。
相当気を遣っても、やっぱり割れたりするので、かなり大変です。

穴が出来たら、いよいよスポークを張る・・・・前に、スポークを切り出さないといけません。
なんと片輪40本
前後で80本

です、面倒です、いやです、挫折しそうです(笑)

ここは、なんとか根性で乗り切りました、毎日ちょっとしか作業できないので、数日かかりましたけど。


さて、ここから「後述」と書いた理由ですが、キットのスポークが太いのは、むろんそれ自体がダサいのですが、太いと、存在感がありすぎるんですよね。
前から何度も言うように、今回の改造の目的は「漫画のイメージを再現する」ということです。
で、実はコミックを見ると分かりますが、飛葉のCBって、あまりスポーク描かれてないんですよ。
走行シーンが多いせいも、もちろんありますが、止まっているシーンでもかなりぞんざいというか。
「無い」んじゃないですが、当然絵だとペンの線一本ですから、細っこいイメージです。
しかも、中央から外側に向かう線が、最後まで繋がってなかったりします。
要するにスポークが途中で途切れていて、ホイールが宙に浮いてる状態です。
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▲こんな感じが私の持ってる全体的なイメージに近い絵。

もちろん、時期や絵によってばらつきはありますが、基本、そんな感じなのが望月先生の描画の癖です。
望月先生、タッチが荒いので、描くの面倒なのかと思ったけど、描くのはアシスタントだから、たぶんそうじゃなくて、全部描き込むと「絵としてうるさすぎる」からなんだと思います。そんなわけで、まあ端的に言えば
「スポークが無いか、それに近い感じ」が私の持つ、漫画のイメージ
なのです。

しかし、いくらなんでも立体でスポークがないのは無理だし
いや、見えない部分でタイヤを支えればそれも可能ではあるんですが、でも、立体物でスポークがないのは、さすがに不自然だろう、ということで、じゃあ、どうしようかと。

なるべく、存在感を出さないようにしたい、ということで、細くしちゃおう、と。
この「スポークの存在感をなくす」改造をしたかったので、張り替えが必須だったわけです。
このスケールだと、本来は0.5~6ミリぐらいの太さがちょうどいいんですが、あえて細めの0.4ミリのスチール線を使いました。
基部の部分は逆に存在感を出したくて、1ミリの真鍮パイプを使ってます。
たかがコンマ0.1,2ミリ程度の違い、とあなどるなかれ、実際にちょっとパーツに仮組みしてみたりしますと、その差で、全然見た感じが違います。


というわけで、あとはひたすら、スポークを張っていく作業となります。

スポークの先端を曲げて中央部に差し込み、基部に通したところに、真鍮パイプを挿していきます。
ピンセットでスポークをつまんで配置していきますが、なんせ後半になると入り組んでくるものですから、なかなかパズルのようでうまくいかず、ボロボロ落として
うき~っ!!!!
っとなります(笑)
相手は薄塗りのパーツですから、スポークがちょん、と当たっただけで、塗装がはげてしまったりますし(-_-;)

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▲ひたすら張っていきます。言うは易く行うは難し。実に面倒くさいです、投げ出しそうです。


このスポークは、片面、交互に表と裏から、中央のパーツに刺さっていますので、作業手順が必要です。
まず、奥の裏側のスポークと手前の表側のスポークを張ります。
そしたら裏返して、同じ作業を繰り返しますが、この段階では既に半分スポークが張られ、その間を通すように張る形になるので、とてもパズル度が高く、大変です。
スポークは、位置が決まったら瞬間接着剤で固定していきます。

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▲やたー、一個できたー! でも、まだもうひとつあるのです、挫折するな俺!! 根性だ。

てなわけで、あとは後輪も同じ作業。
なんだけど、特に後輪はスペースが狭いので、張られる角度も変わってきてキビシイので、大変でした。

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▲というわけで、なんとか全部できました。さすがにシャープで本物の金属なので質感もよくなります。この存在感のない感じが、漫画のイメージに近くなったと思います。

ぶっちゃけ、張るだけで修正とかやり直しとか含めて実質2週間ぐらい、かかりました。

しかし、さすがにワヤな作業だけあって、結構ホイールが傷ついたり、うっかり瞬着つけちゃったりで、一部塗装がはがれてしまいました。
どうしょうかなぁ、これから塗装し直したらスポークも塗られちゃうし、かといってマスキングも困難だけど、金属だから塗料ついても、こすったらはがれるかな、などと悩みつつ。

まだ塗装がはがれてたりして、フィニッシュできてませんが、まあ、とりあえずここまでできました。

ものすごく面倒な作業でしたが、やっぱりとても見栄えが良くなりますので、良いですね。
苦労した甲斐があったというものです。

だいぶ間が空いてしまいましたCB750 飛葉ちゃん仕様ですが、ずーっと製作をサボっていたわけではありません。

いかんせん仕事ではないので、あまり綿密にプランニングせず、実物を見つつ試行錯誤でいじっているので、余計に時間がかかるのです。

作る時間はそれほどないのですが、少しずつでも、ちまちまといじってましたので、それなりに進んではいます。

ただ、私、希代の面倒くさがりですので、「撮影して編集してブログに上げる」という作業を考えると、面倒でやる気がなくなるんですよ(笑)
なので、逐一写真撮らないで、どんどん作業だけ進めたりしているので、いきなりこう、進んでいたりするわけですな。まあそこはご愛敬。

前回からボディをかなりいじったんですが、長くなりそうなので、その話は次回に回して、今回はエンジンです。

これは、実はだいぶ前に完成してました。
エンジン単体でも飾れるベースが付属してるので、そのまま棚に飾っていて、既に埃をかぶってしまう時間が経ってました(笑)
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▲どーん! 当時世界の度肝を抜いた4気筒、750CCエンジン。このどでかいエンジンに昔の子供はあこがれたものです。単に、大型バイクに乗りたい、ではなく、ホンダのナナハンに乗りたい、という層を作り出したことからも、インパクトの大きさが伺えます。

さて、ところで、どんなに新しいキットでも、メッキのパーツは接着面をヤスリで整形してしまえばメッキがはがれてしまいますので、メッキを一度落として、パーツを組み立ててから塗装するのが理想です。
このキットは、古い割にバリはほとんどありませんが、各部にかなりの金型のズレ、段差が見られます。
断面が円柱型のパーツであれば、パーティングラインに大きなズレがあり、段差を削ってしまうといびつな形になってしまうぐらいズレが大きいところも結構あります。
古いキットで何が困るかって、メッキパーツがそんな状態のまんま、どっぷりメッキされてたり、バリごとメッキされてる点です。
最近、昔のアリイの蒸気機関車のキット買ったんですが、ほとんどバリの海にパーツが埋まってる状態でメッキされてました(笑)

最近のキットのように、なるべく合わせ目やパーティングラインが目立たないように気を遣った設計でもないので、さすがに、メッキパーツをそのまま組んでしまうと、ちょっと見るに堪えない状態になります。
そんなわけで、もう、必然的にメッキをハガさざるを得ないわけですが、最初の頃に書きましたけれど、このキット、めっちゃメッキが強固で、まずハガすのに一苦労します。

という苦労話を以前書いてる以上、つまり
全部ハガしちゃったわけですから、ハガしたもんは塗らなければいけません
当然の摂理です、摂理は曲げられないのです、困った。

なんせブツが
ギンギラギンのメッキパーツ
ですんで、一筋縄ではいきません。

私自身、ブランクが長く、模型に関する知識がガラパゴスなので、以前からメッキに適した塗料というのは、ちょくちょく探しては実際に試してみてはいて、手芸用の「ギンギラ銀」とか、DIY用のヤツとか、色々なのを試してたんですが、どれもイマイチパッとしない。
で、ネットでGSIクレオスの「メッキシルバーNEXT」がいい、という記事を読んだんで、試してみました。

いやこりゃホントにいいですね。
模型のメッキとまではいきませんが、かなり良いです、痛いのは価格でしょうねw

ネットで読んだ記事に色々なテストが載ってたんで、とても助かりましたが、とにかく下地にツヤありのブラックを塗り、なるべく塗膜を薄くなるように、弱いパワーで吹き付けると、一番輝きが増すようです。
下地のツヤ具合でずいぶん変化しますね。
あと、時間置いてから磨くと、また輝きます。

元のキットのメッキのように、あまりにもてかてかすぎると、模型だとオモチャっぽく見えるので、少し抑えめにしました、基本、圧吹きするとツヤが減るようなので、そんな感じで。

また凄いのは、マスキングが可能!
更にありがたいことに、スミ入れ可能!

写真のエンジンは、まだ塗装した状態のままで、最終仕上げの焼きが入った風の塗装だとか、スミ入れなどはしてない段階です。

以上のように、きらきらしてる銀部分は「メッキシルバー」ですが、以前も書きましたが、CB750は発売時期によってかなりタイプの違いがあり、初期型をK0と呼びます。
そのK0の中でも、最初期型は、エンジンの一部は砂型鋳造で、表面はざらざら、つや消し銀です。
そこで、梨地の鋳造パーツ部分は、まず溶きパテを筆で叩くように塗り、ザラつき表現をしてやってます。
本当のエンジンは、砂型なので、もっとエッジなんかが「ダルい」んですが、そこまでやると、たぶん「単にディテールが甘い」模型」に見えると思い、表面をザラつかせるだけにとどめました。
それから、普通のラッカーシルバーを塗装した後、つや消しスプレーを吹いてあります。
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▲エンジン本体部分は鋳造ですので、ザラつきを入れて、シルバーで塗装してます。初期型の最初だけ砂型鋳造で、生産数は700台ぐらいだけらしいです。まだスミ入れとかしてません。

ただし、以前書いたように、オイルカバーフィルターにフィンがついているのは初期型ではないので、キットも実際は最初期型ではないと思われます(キット自体にタイプの表記はないので、パーツから推測するしかありません)。
どっちにしろ、初期型以降も砂型と金型の違いはあれど、鋳造は鋳造ですので、ギヤカバーなんかと本体は質感が違い、つや消しっぽい銀です。

まあ、以前考えたように、ハードに使われる飛葉ちゃんのバイクですから、その時々のCBのパーツで改造されていっていると考えれば、タイプは「ちゃんぽん」と考えていいかと。
話が先になりますが、後部に後期型のステーパーツを自作して付けたりしてますので、まあ、ちゃんぽん仕様で行ってます。
コミックでも、そのへんの仕様は混ざってますね、おそらく、模型を作画の資料にしているときはタミヤのキットに準じてますが、写真を作画の資料にしているときはその時々の写真を見ているので、混ざってるのではないかと。
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あと、前にも書きましたが、エンジンの空冷フィンは結構ぶ厚く、厚みが均一ではない上に、数パーツに分かれていて組むとフィンの位置がズレるので、かなりみっともないです。
できる限り薄く削って、削りながら位置を調整してあります。

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▲フィンは薄く削って調整してます
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▲すいませんネットから拾った写真無断借用です。キットのフィンはこんな感じです。下段、真ん中にいくほど太くなってるのが分かります。
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▲まあ、こうやって単体で見ると色々アレですが、実際にはボディに組み込まれるので、見えにくくなる部分も多いので、あまりこだわってもしょうがないかと。

割といい感じに質感の違いが出ていると思いますが、写真だとなかなか銀はうまく撮れず白くトンじゃったりして、実物の感じが伝わりませんね、どうでしょう?

あ、あとですね、模型作り慣れていると、ついつい「パーツの合わせ目」や「パーティングライン」みたいなところを無意識に埋めたり削ったりしちゃうんですけど、資料写真を見ると、実車でも別パーツがボルト止めなのでズレやスキマがあって正解だったり、実車でも分割型で整形されているのでパーティングラインが残っているままだったりで、うっかりへたに埋めるとかえって間違いだったりします、ややこしい(笑)


写真は撮ってないですが、他のメッキパーツも塗装は終わってますので、案外、もう完成に近いところまで来てますね。
でも、フロントの泥よけ、ロケットノズル?が出来てないんだよねぇ。
そのへんのパーツは、タイヤが仮組みできないと、全体のバランスが掴めないんで、作りようがないんですけど、実はスポークを張り直すために切り飛ばしたまま、面倒で作ってないから、まだタイヤが組めないんですよね(笑)


あと、いまだに悩んでいるのは、ウエザリングをどうするか、です。
私のイメージでは飛葉のバイクは歴戦の勇者なので、相当に傷だらけ、汚れているイメージで、望月先生のイラストなんかでもフェンダーは泥だらけだったするんですが。
ネットには、古いバイクを塗装で見事に再現されてる方もいて
スゲエなぁ、あそこまで出来たらいいなぁ
と思うんですが、私は古びたバイク特有の表現のノウハウを持ってないので、へたにやると、単に汚い模型に見えるモノになる可能性が高いから、どうしたもんか、綺麗に作るべきか、いまだに悩んでます。

というわけで、今回はここまで。

お蔵だし、作りかけ模型レポートシリーズ(今命名)(笑)

今回は、ポーラライツからオーロラブランドで再販されている、猿の惑星シリーズです。
半年ぐらい作業が止まってます。

以前に書いたように、このキットは元々アダーという会社の製品のようですが、なぜかオーロラブランドで売られ、現在は、世界的にオーロラの製品として認知されるに至っています。
その出自には、いまだに謎が多くあるのですが、模型本体とは関係ないので、便宜上、以後は、このキットを「オーロラの製品」とみなして説明します。


さて、元ネタの映画のほうは、もう説明するまでもありませんね、SF映画の金字塔「猿の惑星」です。
その衝撃的なラストシーンは、私も子供心に度肝を抜かれまして、シリーズは結局5部作となり、飽きる程見たものです。
あまり知られていませんが、その知名度から、テレビドラマ(あまりデキはよくなかったです)やアニメにもなっています。

近年も、リメイクシリーズが作られており、現在も継続中ですが、ぶっちゃけ私は、あのシリーズはあんまり感心はしません。

個人的には、ティム・バートン監督のリ・イマジネーション版が傑作だと思ってます、やっぱり猿は俳優が演じないとね。

ちょっとだけ映画に触れておくと、このコーネリアスを演じたロディ・マクドウォールは、「フライトナイト」のビンセント役でもお馴染みの俳優ですが、シリーズ最多の4作(とテレビシリーズにも)に出演しています。
後期2作は、コーネリアスは出演しませんので、コーネリアスの子供の猿のリーダー・シーザー役です。

猿の惑星の素晴らしいところは、なんといっても、見ているうちに、猿のキャラクターに感情移入して魅力を感じていくところでしょうが、その魅力は、この人(とジーラ)の演技に負うところが大きいと思います。
特に1作目は秀逸で、コーネリアスとジーラのキャラクターが、人間に同情的ではありながらも、学術視点を崩ないところです。
2人は、これまで長年人間という「原始的な動物」を研究してきたのですから、そう簡単に手放しで人間を受け入れる話になっていたら、あまりにもご都合主義に過ぎます。
そこを一定の距離感を保ち、ある意味「上から目線」がなかなか抜けないながらも、少しずつ心を許して好意を持っていくところが、リアリティがあったのです。
人間に対する態度が極端に差別的で嫌みを感じるほどではなく、かといって完全に同目線でもなく、我々人間の視聴者も猿に共感できる程度には良い人物だという、そのへんのバランスが素晴らしいと思います。
その素晴らしさは、やはりコーネリアスの演技(とクライマックスだけ登場する甥っ子もいい役割です)によるところが大きいと思いますし、その後の続編での様々な役どころも素晴らしいですね。

早い話、コーネリアス(というかマクドウォール)はシリーズ屈指の魅力的なキャラクターだということで、映画で魅力的なキャラクターというのは、当然訴求力が強いわけで、模型としても魅力的だということです。



さて、キットの話に移りますが、以前も触れたとおり、このシリーズ、我々オーロラファンは、ひいき目で見て悪いところに目をつぶってしまいそうになるんですが、正直に言うと、お世辞にもデキがいいとは言いにくいです。

全体を見ると、オーロラテイスト溢れる情景模型なので、雰囲気は素晴らしいのです。
ベースも、シンプルなパーツ構成で、見事にそれらしい雰囲気を出しているあたりもステキです。
パーツの合いも、半世紀近く前のキットとは思えないほど、よく合います。
ぶっちゃけ、以前作った最近のキット「怪獣ゴルゴ」のほうが、遙かに合いませんでしたW

以前述べたように、最近の模型感覚だと、こういう模型は、ほとんど「映画のあの場面」を再現したものになるのが通例ですが、実はオーロラのキットの素晴らしさのひとつは、どれも映画にない「イメージモデル」であることだと思います。
映画を知っている誰もが違和感を感じない、まさにキャラクターのイメージを集約したようによく捉えた情景でありながら、よく考えると、映画にそんなシーンは無いんですよね。
このキットも、コーネリアスは人間の文化を研究していて廃墟を探索している、という設定から出来ているイメージモデルで、映画にこんなシーンは一切ありません。
が、まぎれもなく、映画を知る人なら、このキットを見て「ああ、コーネリアスだなぁ」と思うでしょう。

とまあ、情景そのものは素晴らしいのですが、いかんせん、肝心のフィギュアのデキが、かなりアレなのです。

何がアレなのかというと、ディテールそのものはやはり素晴らしく、顔など、いじるところがないぐらい良いですが、ポージングが極めつけダサいのです。
そして、どう見ても、体のバランスがおかしいのですね。
この猿の惑星シリーズのキット全部が、それなりにおかしく、どれもこれも、頭でかすぎ、ポーズがダサかったりするのですが、中でも特に、このコーネリアスが、体のバランスがズバ抜けて変です。

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はい、写真を見て頂ければ、「妙」なのがすぐ分かると思います。

一言でおかしな点をいえば
頭がでかく、肩幅が広い、それに対して下半身が貧弱すぎる
という点です。
言い換えると
胴体全体に対して、肩幅だけが異様に広すぎる
んですね。

その妙な形になった要因を突き詰めると、どうも「腕を回せるように設計した」せいではないかと思います。
パッケージアートを見ても分かりますが、本来、コーネリアスは、ポンチョのような服が肩にかぶさってるんですよ。
でも、腕を回すには腕と胴体の接合面が平らじゃなきゃいけないわけで、ポンチョの端が肩にかぶさっていると、干渉して腕が回らなくなります。
そのため、キットでは、ポンチョの端よりも、肩の接合面の平らな面を外側に出すようにしてある。
そのぶん、肩幅が広くなってしまっている上に、腕のパーツの方も妙に肩がでっぱってるので、組み上げると、やたら肩幅が広るわけですね、こういうの昔の可動オモチャにはよくあったバランスです。

でもね、コレ、もうちょっと突っ込むと、そもそも、このポンチョみたいな部分、映画の衣装だと、こんなに幅大きくないんですよねw
なんか、無意味にポンチョを大きくして、そのせいで肩幅がおかしくなってるという、本末転倒とでもいうか、変な欠点ですね。

しかも、疑問を感じるのは、これだけフルディスプレイのキットでありながら、あえて腕だけ回せるようにする必要があったのか、という点ですね。
別に脚とか手とか動かないし、肩だけ動いても、ものすごく無意味っぽい気がしますが、このシリーズは全部こういう設計です。

オーロラのキットには、ポージングなどが「イマイチ」なキットも多くありますが、それでも、なんというか「ヘタウマなマンガ」のように、独特の個性、味わいがあると思ってます。
その味わいこそ
わざわざ、半世紀近くも前のメーカーのキットを今、作る意味、楽しみ
だと思っています。

オーロラのキットは、単なる模型というより、芸術と同じように
オーロラの作品
ですから
味わいを壊さないように、あまり大きく手を入れる改造はするべきではない
というのが、私のオーロラのキットに対する基本スタンスなんですが、さすがにこのプロポーションは見ていてキツいので、直すことにしました。

一方で、このシリーズ、顔は
明らかにでかいツラしてます
ええ、比喩的ではなく、普通に物理的な意味でw

が、顔の形自体は異様にデキがいいですね。
そもそもが
猿の顔って似せるの難しいんじゃないか
と思うんですけど、ただでさえ、個性を出しにくい猿顔なのに、演じたロディ・マクドウォールの雰囲気にクリソツです、このあたりはやはり凄いです、ただし
でかいツラですがW
まあ、もちっと突っ込むと髪型もちょっと違いますけどね。

パッケージ絵に至っては
誰だこのゴリラは
みたいな感じですw

肩幅を狭める改造をすると、ただでさえでかい顔が、余計でかく見えるようになってしまいますが、さすがに顔に合わせて胴体全部を大きくするのは無理だし、逆に顔を小さくするのも難しいので
でかいツラ
は我慢することにします。

いや、元々が素顔の上に猿メイクですから、映画見てるときは意識してなかったけど、もしかして映画でも顔でかかったかなぁ? と思ってDVDを見直してみましたが、そんなことなかったです(笑)
このキットの顔のでかさを見てから、資料的に映画の写真を見ると、特殊メイクの猿顔が小さいことに結構驚かされます。
あの当時は素材も発達してなくて特殊メイクは厚めだったはずですし、「ゴムみたいだった」という証言もあります。
おまけに猿の植毛までしてるから、大きく見えて当然と思っていたのですが、意外なほど顔が小さいですね。


さて、そんなこんなでキットの改造ですが、以前、ファイル破損で画像が失われた事件があり、いっしょにこのキットの改造写真も失われてしまいました(T.T)
そんな事情で、いきなりサフ吹きした状態まで進んでしまいます。

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頭は肩にジェンガよろしくのっけてるだけの状態ですので、ちょっと浮いてます。

改造ポイントですが、肩の接合部を切り落として幅つめ。
ポンチョの端が肩より出るようになるまで幅つめしてます。
同時に、腕パーツの肩側もできるだけ削り、肩幅が異様に広いのを修正。
腕の角度もダサいので、肘から切り落とし、曲げ方を変えて再度接着。
手は腕と一体整形ですが、向きを変えたいので切り落としてあります。

脚は短すぎるので、途中で切断し、プラ板を挟んで延長し、2ミリ伸ばしてあります。
各部のモールドは甘いので、凹部などを彫り込んであります。

あと、写真では見えませんが、股間のところというか、胴体に脚が繋がっている部分、胴体側がキットのままでは抜きの都合で平らなんですが、本来はスカートのような形状ですから脚にかぶさってないとおかしいので、ある程度、彫り込んでやってます。

顔はあまりいじってませんが、毛のモールドを一部彫り直しているのと、毛先がツライチで毛っぽくないので、ぎざぎざに彫り込んであります。

かなり大幅な改造になっちゃいましたが、いかがでしょう?
素組み写真と比べると、ずっと良くなってると思います。

ってわけで、今回はここまでにしておきます。

CB750の制作が、なかなかバランスがうまく取れずに、脳が煮詰まってきたところに
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うっかりこの人を放置してしまったら机によじ登られ、パーツを落とされて破壊されて気力が萎えたので、ちょっと気分転換で違う模型です。


といっても、今回のコレは、4ヶ月ぐらい前から作業は止まっていて、写真もずっと前に撮影したものを、単に掲載しただけですけどね。


というわけで、バンダイの1/48 X-WING ムービングエディションです。

昔、プロモデラーだった頃は、自作するときは、ネタ的に動く模型が好きでしたが、今は飾って眺めるだけなので、正直、動く要素には何も魅力を感じないんですけども、まあ、動かないバージョンが存在しないので仕方ないです(笑)
動かないバージョンが安くであれば、そっち買ってたと思いますが。

てわけで、あちこちでレビューされているので紹介は必要ないでしょうが、スイッチで電動でウイングが開閉し、プロトン魚雷の発射音と共に発射口が光る、というキットです、コクピットとエンジンも電飾されています。

例によって、元が完成度の高い簡単キットなので
お手軽手抜きモデリング
で進めていますが、さすがにこのスケールとお値段では、あまりに素組みすぎると、もったいないので、基本はキットのまま、塗装も最低限の部分だけで
最低限必要なところだけは手を入れる方向性
で進めてます。

さて、まずキットの話です。
X-WINGのキットは、商売の戦略上の都合で発売時期が1/72共々、シリーズ初期なので、ボディのパーツが細かいのをパチパチはめていく方式なのに、肝心の分割箇所が塗装の分かれ目ではなかったりと、
イマイチ「こなれていない」カンジがする部分が多々あります。

赤や黄色の部分もデカールが付属していないので「はげちょろけ」をやろうと思うと、塗装で再現するしかないなどの点は、1/72よりも、むしろ明らかに劣りますね
せめて赤と黄色のデカールはつけておいて欲しかったところです。

また、せかっくの大スケールで、緻密なモールドを再現したシリーズなんですから、コクピットのディテールやフィギュアの腕だとか、もっと細かく別パーツに分割して、スケールモデル並の感動的な精度が欲しかったところです。
あまり1/72と大差ないあっさり感なので、ちょっとガッカリです。
どうしても、あっさりしすぎで玩具感が拭えません。
プラモ、模型というよりは
組み立てるトイ
のような感覚です。

あと、組んでいて気になったのは、 たまたま私が買ったものがランナーが曲がってたりしたせいなのかもしれないので、断言は出来ないんですが、少なくとも私が組んだものでは、何カ所か、妙にスキマが空くというか、はめあわせが悪い箇所があり、強引に洗濯ばさみにで力かけてスキマをなくし、そこに接着剤を流し込む、みたいにしないと駄目だったりしました。
このあたりの難点もあり、所感としては1/72のほうが「かちっと組める」という印象です。

1/72もそうなのですが、正直、これが今現在発売になったなら、ノウハウもこなれていて、もうちょっと良いキットになっていただろう、と思えるのが悔やまれます。
MGガンダムシリーズみたいに、Ver2とか出したて欲しいところですね、まあそんなにSWに思い入れがないので、二度も買わないけど(笑)
 
2017-03-23 17-10-14
モールドはさすがに1/48だけあって、細かいです。
メタル系のパーツは、一応メタル風の成形色ですが、金属感が欠けているので、ランナーについた状態で塗装できるものは、そのまま汚し塗装を入れてやり、ガンメタルなどのドライブラシで質感を上げてやりました。

2017-03-22 18-04-23
コクピットのフィギュアは、さすがに色分けされていませんので、そのまま組むと真っ白です。
いくらなんでも、それじゃ
白蝋死体
なので、塗装してやりました。

反乱軍のパイロットは、結構、面倒くさい色分けのパーツを胸につけてたりしますので、案外塗装が面倒です。
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こちらは1/72を作ったときの塗装したパイロットです参考までに。
だいたいこんな塗り分けです。テカっているのはつや消しスプレーを吹く前だから。

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オレンジに光っている計器は、電飾です。

ちょっと写真じゃ分からないかもしれないけど、なんとなくパイロットが「きちゃなく」見えたとしたら、汚し塗装をしてるせいです。
SWでは、パイロットのヘルメットなども徹底して汚れ塗装がされて使い込んだ感じが出されているので、せっかくの大スケールですから、ヘルメットなどにハゲチョロケ塗装などを入れてみました。

シートやコクピット後部も色分けされてないので、塗装して再現してます。
計器パネルなどはデカールもついていますが、せっかく細かい凹凸がついているので、資料見ながら筆塗りで塗り分けでやりました。
黒いパーツは、塗装ではなく、ブラックサフェーサーを吹いてそのまま使ってます。

1/72で特徴なので作り直したパイピングは、なぜかそのままです(笑)
いや単に作っているときに、作り直すのが面倒くさかっただけなんですが。

コクピット、面倒くさい割に、X-WINGは盛大にキャノピーも汚れてますので、たぶんキャノピーつけたらほとんど見えなくなると思いますけどねーw

あとR2などのドロイドユニットが、1/72だとそのまま収納できましたが、本キットは動力部がある都合で、ドロイドの上だけしかありません。
なんか悲しいですね、コレ。

ところで、キットのまま素組みすると、どうしてもパイロットのヘルメットに照準器のステーが当たって真っ直ぐに付かないんです、明らかに設計ミスっぽいけど?


ってわけで、あんまり写真がないですけど、今回はここまで。

だいぶん前に、モデラーに復帰してから、ちょくちょくと模型は作っていたとはいうものの、基本的にプラモか、ちょっとしたスクラッチしか作ってませんでした。
スクラッチや情景ベース制作は、それほど大規模なものではなかったので、久しぶりに
ポリパテを盛り盛りしてはゴリゴリゴリゴリ削る
という作業をやったら
うん、これは部屋でやるのは辛いわ
と思いました(笑)
すんごい粉ダラケ。

昔は、よく賃貸アパートでこんなことしてたもんですね(笑)
ごめんなさい、大家さん。

モデラーに復帰してから家を建てて、心おきなく模型を作り続ける予定だったので、実は部屋を設計するとき、モデリング用に模型専用机を置くスペースを考えて、広く部屋を設計したんですよ。
塗装のために部屋に埋め込み換気扇もちゃんと付けておいたんですよね。
一応、試行錯誤で現状に至った、自作塗装ブース3号もあるんですよ、粉吸いながら削ってるんですけどね。
でも、実際にやってみると、広いったって、模型机の横にPCあるもんですから、そらもう、埃かぶりまくりです(笑)
広くするんじゃなく、その広さを分割して
2畳ぐらいの作業専用ルーム作っておいたらよかったな
とか思いましたね(笑)


というわけで、その
ゴリゴリ削りの元、ワイルドオリジナル仕様のシート制作
です、なかなか試行錯誤していて、進みません。

その悩みの種のシート、前回書いたように、そもそも絵の大きな嘘があるので、実際に立体にすると後部の円錐形部品がボディと干渉して無理、という問題や、シート幅とフレームのバランスの問題がある。

実車で飛葉カスタムを作っておられる方は、半円錐状のパーツをつけて誤魔化しておられましたね。

その問題の解消も大変なのですけど、それとは別に、作る前から気になっていた点は何かというと

シートは、絵だとツルツルなんですね。
絵だといいけど、1/6の立体だとのっぺりしすぎて間延びして見えるんじゃないか
という点が懸念事項だったのです。

実車の飛葉カスタム写真を見たときも、非常に気になるポイントでした。

で、実際にツルツルの塊を作ってみたら、やっぱりちょっとなぁ・・・という感じがしました。
あまりにも、のぺーっとしすぎな感じです。

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△前回の途中写真。このままエッジを落として、つるつる状態で一度仕上げてたけど、なんか違和感がある。

写真だと、また印象が変わるので、前回の写真でもそんなに違和感がなかったかもしれませんが、少なくとも実物パーツを見た感じでは、かなり「のっぺりして間延びした」印象が強い。

そこで解決法として使えそうだったのが、望月氏の公認ファンサイト「月刊望月三起也」に掲載されていた、バイクの側面図です。
この側面図、相当に参考資料としてお世話になってます、お礼言いたいぐらいです(笑)

その図面には、シートの中央あたりあるベルト(なんていうんだか知りませんが元のCBにはついている)と、シート上部のカマボコ状のクッションが並んで描かれてまして、こんな風にアレンジしたらいけるかな、と。

でも、あんまりオリジナル解釈を入れるのもファンに怒られそうだなぁ、とか思ったりして、コミックのまま厳密に真似したほうがいいのかなぁ、でもなんか間延びしてるなぁ・・・みたいな、相当な葛藤があったんですが
まあ、悩んでも仕方ないので、とにかく一度、実際やってみるか、と。

頭で考えていても、立体になってみないと実際の感じがつかめないので、とりあえずいじってみよう、と。

あかんかったら、削って埋めて元に戻せばいいや、という気の長い姿勢で。


で、作ってみたのがコレ。
CIMG0008

一度、かなりのところまで仕上げたんですけどね。
いまいち、シートの厚みや角度が気にいらなかったので、前部あたりを削り込んで、モールドが半分無くなってる状態になってます。
円錐は仮止め中。

黒く見えてるのはキットのシート底面パーツで、その上にパテを盛って作ったんですが、パーツが出てきてることからも分かるように、ぎりぎりまで薄く削ってます。

CIMG0005

適当にのっけたもんで、いまいちズレてるけど、もうちょっとしっかりフレームと合うようになっています。
フレームとシートの合わせ具合、なんとかコレで解消している状態です。

で、重視したのは、あくまでも
オリジナルモールドによって、コミックのイメージを損なわないようにすることです。

上面にだけモールドをつける、というのは、側面とそれより低い視点で見たときは、シートがコミックのイメージと同じくツルツルに見えるようにするためですね。

もうひとつ、クッションを入れたのには理由がありまして、どうしてもいろんなイメージやバランス、物理的、両面の整合性から、ある程度シートに厚みが必要なのですが、あまりコミックのイメージは厚くないんですよね。
そこで、モールドを加えることで、クッション部分を少し持ち上げて、縁取りとなる部分をコンマ数ミリでも削り下げることで、側面から見たときの厚み感を抑えたい、という、苦肉の策なんです。

で、側面から見るとこんな感じ。

CIMG0003

ちょっとシートが置いただけなのでズレてます、すまんです。

この写真ではフェンダーがついてないからシートが載ってますが、フェンダーつけたら干渉します、その問題はまだ解消してません。

CIMG0006

コレコレ、個人的には飛葉ちゃんのバイクはこのアングルがめっちゃかっけーと思う。

こういうアングルのイメージはそのままで
モールドがあっても、コミックのイメージを損なっていないので、割といい感じ
と思うんだが、どうでしょうか?

どうでしょうか? ってアレですよ、前から書いてるように、元「ホビージャパン」編集長のIさんがワイルドファンなもので、メールで意見を聞きながら作ってるんですけど、ほとんど、そのIさんに向けて聞いてます、この文章は(笑)

まあ、こういうのは難しいとは思うんです。
いくらワイルドファン同士でも、趣味があわないところも当然あるとは思うし、自分の趣味の模型なので最終的には自分の好きに作るのがいいというのは正論ではあります。
ですが、それはそれとして、最初の記事に書いたとおり、ずーっと昔にHJで仕事をしていたとき、二人で「ワイルドのバイク作りたいねえ」という話をしていたのに端を発してますのでね。
昔、私たちがライターをやっていたころは、雑誌自体が非常に「ノリが良かった」というか、元気があったんですけど、そのひとつの要因は、編集さんがネタ出しやアイディア出しをして、それを形にする、なんてことが多かったためだと思います。
向こうからアイディアが出れば、こっちも「じゃあ、こうしたらどう?」みたいなことを考えるし、そうしてディスカッションすることで(まあそんな偉そうな単語ではなく、馬鹿話レベル、ですけどw)、面白いアイディアやネタが出てきて誌面のエネルギーに繋がっていたと思います。
そんな昔の「編集さんとモデラーのスタンス」みたいな感じで、編集さんの意見を取り入れつつやれたらいいというか、あまりに趣味が異ならないように、それなりのバランスが取れた落としどころに納められたらベストですね。


・・・ま、そんなこと言っても、とにかく時間がない上にトライ&エラーで何度もリテーク、作り直し、みたいに進めてますので、ホントに出来るのか、自信がないですけどね(笑)


ちなみに、この写真、変態カメラと名高いCASIO EXILIM FR10で撮影してますが、どうも接写すると、やたらパースがつくようで、ちょっと角度を変えるだけで、写真ではパーツのバランスが少し実物とは違って見えたりしてますので、そこんとこ、間引いて見てください。
ダウンロードダウンロード (1)
△ちなみにコレがその変態カメラ。レンズとモニタが分離し、自由に撮影できる。スマホからも操作できるのでレンズだけでも撮影可。自撮り棒につけて撮影したり、色々アイディア豊富。


でね、実は、ここで少し疑問を持ってたのです。
そもそも、図面はゴリゴリのファンさんたちのつどうサイトでファンさんが仕上げたものです。
ファンってのはディテールにこだわるもので、そんなに根拠もなく、自分勝手にオリジナルアレンジを施しているだろうか? と。
もしかして、元になったネタがあるんじゃないかと。

まあアレですよ、望月先生自身がいいかげんんなので毎回絵が違うから、ディテールにはこだわってもしょうがないんですが(笑) もしも元絵にあれば、立体で作っても言い訳ができるからありがたい、ってわけですね(笑)

そこで、あらためてちょっとコミックスや資料を調べてみましたところ

CCF20170618_0002
△はっけーんてきのきち♪ ではなく発見!! ベルト。なんだよ、描かれてんじゃん。
CCF20170618
△はい、ここにも。実際に見直してみたら、初期の巻から、ずいぶんたくさん描かれてるよう。

CCF20170618_0001
△こちらはもっと出現頻度が少ないが、シートクッションらしきものも、希に描かれてる。

Hobby Japan-024
△っていうか、よく見たら一番最初に載せたこの絵にもベルトらしきものが描いてあった。ところでこの絵、オヤブンの後ろにいるの誰なんだ? 

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△こんなヤツとかにも。割と頻出してることに今頃気づいた今日この頃。

はい、実はシートのベルト、望月先生が描かれた、作画用のデザイン画にも、ちゃんと描かれているんですよね。
だんだん、長年描いているうちに、よく省略されてきたようですが、最初のほうの巻から、ずいぶんたくさん描かれてました。

クッションも時々は描かれてました。
まあ描いてるのは望月先生じゃなく、アシスタントだと思いますが、推測するに、CBはタミヤのプラモを参考に作画されてますが、シートはオリジナル形状ですので、そこだけは模型がなくて想像で描いてるんですよね。
そこで、ちょくちょく、参考にしたタミヤ(実車)のシートのクッション的なディテールが混ざってしまったんではなかろうかと(笑)

あと、シートの下部にふちどりをつけたかったんですが、絵ではつるつるだなぁ、と思っていたら、あらためて見直したら、ふちどりがついている絵も結構たくさんありました。

コミックはそれこそ、小学生の時から40数年間、100回や200回じゃ効かないぐらい繰り返し読んでますけれど、普段はそんなディテールを意識して読んでいるわけじゃないので、こうやって調べると、意外と新たな発見があったりしますね。

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