銀河ぐらますガイド 造型分室

元プロモデラー・もこもこフジタの、やっつけ模型ブログ

前に、オーロラの記事を書きまして、そこで「猿の惑星のキット」をオーロラの代表作のひとつのように書きましたが、その後の調べて、どうもオーロラ製品ではなかったようだ、という結論が出まして、あとから、その件を追記しました。

が、色々見てるうちに、どうも謎が多く、追記の部分も少し間違っているようでした。
気になるので、もうちょっと調べてみたんですが、イマイチ、理解できないことが多いのです。
英語ペラペラならすぐ分かるのかもしれませんが、こういうとき、つたない英語力だと苦労しますね。

だいたい、そもそもが半世紀も前の模型の話ですから、なかなかに情報は少なくて当然です。
しかも、ネットというのは、誤情報が平然とコピペされる世界ですから、有力な情報を見つけても、簡単に鵜呑みにはできません。
国内の情報でさえ、マルサンやミドリ商会、ブルマアクに関する話など、間違いっぽい怪しい話が色々あるんですから、ましてや半世紀近く前の外国の模型のことなんか、そうそう分かるもんじゃありません。

というわけで、ここから書く話は、完全に私の推測ですので、間違っていても一切責任は持ちませんので、そのつもりで(笑)
まー、どーでもいいっちゃー、これほどどうでもいい話もないんですけどねw
これまで40年以上、信じていた「人生を変えたようなこと」が、どうも思ってたのと違うと分かったので、気になっちゃうんですよ。

まず、これまでに分かっていることを整理します

1)猿の惑星のプラモデルが数種類出ていた
2)一般にそれらは、オーロラの製品として認知されている
3)ポーラライツによる再販でも、オーロラの製品と記載されている
4)実際には、アダーというメーカーの製品である

まず、この1~4は、ほぼ疑問を挟む余地の無い事実です。
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▲これが一般に周知されているオーロラの猿の惑星キットですが

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▲これがアダーのロゴの入った製品です。
正式に英語表記すると、アダーは
Addar Products Corp
です。
このメーカーは、猿の惑星他、ジョーズなど、いくつかの製品を出して解散したようです。
この製品の件は、日本版Wikiにも記述があります。
追記に書きましたが、おそらくポーラライツからは再販されていない猿の惑星キットに、シーザーのキットと、馬にのった将軍のキットがあったようです。
中には、ボトルキットのジオラマ風の猿の惑星などもあったようで、これはどこからも再販されていないので、入手困難でしょう。
確証がないのですが、猿の惑星のトイやフィギュアも出していたようです。
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▲ネットで拾ってきたアダーのボトルジョーズの写真です。昔はこういうボトルキットがよくありましたが、ジオラマ風は珍しいと思いますね。

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▲猿の惑星のボトルキット。ツリーハウスのシーンのジオラマ風キット、というか、ほぼオモチャのようなものらしいです。
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▲同シリーズの別キットです。貴重な実物写真がありました。人間狩りで人間を折りに入れて運ぶシーンですね。見る前は、すごく期待してたんですが、馬車以外、檻はシールだし、猿は板にシール貼るだけみたいですね、ショボすぎて拍子抜けですw


まず、確定している点として、この
猿の惑星シリーズのキットがアダーの製品だ
という点は、間違いありません。

で、コメントに貴重な情報を頂きまして、少し書き直しをしました。
まず、私自身が誤解していた部分と、どうにも書き方がヘタすぎて、読む人にうまく伝わってないところがあったせいで、ご指摘を頂いた部分もあるようなので、全て私の不徳の致すところです(笑) ということで
これでホントにプロのライターなのか(笑)
と思ったりもしますが、仕事の原稿と違ってその場の勢いとか、酔った勢いで書いてますので(笑) そこはご勘弁を、ってことで、説明し直しますw

で、ちょっとうまく伝わってない部分ですが、ポーラライツが再販するまで、猿の惑星にオーロラロゴのパッケージは無かった、という話を頂きましたが、これに関しては、正直、私にはよく分かりません。
分かりませんが、このことは、私にとっては、別に、どうでもいい、というと語弊があるのですが、私が
ものすっごい気になっている
のは
なんでファンの間で、このシリーズが、オーロラの製品である、あるいは、もの凄く関連づけられて認知されているのか
という部分、その一点、なのです。
とにかく、海外のオーロラファンのサイトには、必ずと言っていいほど、このシリーズも掲載されている感じです。

ポーラライツが再販するときオーロラのロゴを使ったせいで、オーロラの製品という誤解が広まった
ということなら、それで
スッキリ解決、万歳!
で良いので、こんなに引っかからないのですが、私の知る限りは、そうではないと思うんです、ここが
すんごく気になって気になって仕方ない原因
なんです。
私の認識では
昔から、どうもこのキットには「なんらかの形でオーロラと関係がある」というコンセンサスが(日本だけではなく)海外にあるようだ
ということで、この「昔から」というのは、むろん
ポーラライツが再販する以前から
ということで、ポーラライツの再販うんぬん、という部分が割とどうでもいい、と言ったのは、そういう理由です。

早い話、ポーラライツの再販は、「このキットはオーロラの製品である」という誤解をはなはだしく強化したのかもしれませんが、ゼロから作ったのではないだろう、ということです。
それ以前から、そういう誤解は存在していた、と思います。


その理由ですが、第一に、私が子供の頃、猿の惑星キットがオーロラの製品である、という広告を見た記憶があるのですが、これに関しては、ご指摘頂いたのですが、確かに子供の記憶なので勘違いの可能性はすごくありますw
ただ、説明不足でしたが、オーロラのキットは当時の模型少年の憧れでしたので、さんざん友達たちとも「オーロラの猿の惑星ええよな」みたいな話をしてたのです。
このへんから可能性を考えると、子供達全員が同じ勘違いをしてたとは考えにくいですから
見た事自体は確かだろう
と思うわけなのです。
ただし、なんせ海外が遠い外国で憧れだった時代ですから、ろくすっぽ情報もなく、売り手だって、あんまり理解してなかった時代で
外国に詳しい人はそれだけで尊敬されたので、やたらしたり顔して語りたがって、実は間違っていて誤情報をやたらと広めてた時代(笑)
ですので、広告そのものが間違っていた、という可能性は多分にあると思われます(笑)ので、子供の頃に見た、というのは、根拠として除外してます。

第二に、少し引っかかる部分では、海外では、よく、アダーのキットについて「オーロラ&アダー」のように記述しているケースが多いのですが、そのケースに、ポーラライツが再販していな いキットもよく含まれているという点です。
これでは「ポーラライツの再販のせいでオーロラと誤解されている」では説明がつきません。

第三に、私が元々、この件が気になりだした理由はコレなんですが
オーロラのファン系のサイトには、かなりの割合で、昔から、アダーの猿の惑星のキットが載っていることがある
ということです。
ポーラライツが設立されたのは90年代後半のはずでして、猿の惑星の再販発売日を探したけどハッキリしなかったので、曖昧ではありますが、おそらく1999年末期か2000年だと記憶してます。
けど、仮に、ポーラライツ設立当初から発売されていたとしても、それより以前から、(アダーの製品という記述はたいていありますが)、オーロラ系のサイトには、猿の惑星シリーズがよく掲載されていました。
蛇足ですが、早ければそうしたサイトは90年代前半からありましたが、これは「その頃から情報が掲載されはじめた」ということではなく、単にインターネットが爆発的に普及したのが95~6年だということです。
記憶に頼るなら、インターネット以前は、大手のパソコン通信サービスというものがありまして、アメリカ最大のサービスはCompuServeで、私はコレを使ってましたが、その頃から、CSで、猿の惑星シリーズとオーロラを関連づける認識は、あったように記憶しています。
実際、明らかにデジカメ写真ではなくて、まだフィルム写真の時代のものをスキャナで取り込んだ、という写真も見られますし、その質感から、おおざっぱな年代も推測できますし、相当前から、オーロラとアダーを関連づける傾向があったのだという図式が成り立ちます。

そういうわけで、要するに
ポーラライツが再販する前から、なんらかの形で、アダーのこのシリーズはオーロラと関係がある、というコンセンサスが海外のオーロラファンの間にあった
ということだと思うのです。
逆説的に言うと、そういうことがあるからこそ、ポーラライツが再販のときにオーロラのキットとして出した
のであろう、と考えたほうが筋が通ります。
そもそも、ポーラライツはオーロラに憧れて出来たメーカーですし、英語のポーラライツというのは、つまり「オーロラ」のことですし、メーカーロゴのデザインもオーロラのマークのマネですからね、要するに
オーロラリスペクトメーカー
ですからね。

さて、その謎解きは一旦置いて、その認知される過程において、間違いなくその認知を強く強化したのが
キットのテイストが、まぎれもないオーロラテイストである
という事実です。
マネにしては、似すぎてます。
だからこそ、みんなオーロラのキットだと思ったわけですし、なぜ、これほど似ているのかが謎なのです。

ただ、一方で、このキット
オーロラの製品にしてはダサすぎる
という感じがあるのも事実です。
ぶっちゃっけ、オーロラの製品には、ポージングがイマイチだったり、プロポーションがイマイチだったりするものもあったのですが、それでも、前に書いたように「ヘタウママンガのように、独特の味がある」のですが、猿の惑星シリーズには、それが見られません。
単に、ポージングがイマイチで、プロポーションがイマイチなんですw

つまり
すんごいオーロラっぽいんだけど、なんか、どっか微妙に違う
ような感じですw
ここが、またモヤモヤした疑問を増やす原因でもあるのです。

えーと、違和感を分かりやすくその感じを表現すると
オーロラ好きが作った、オーロラのばったもん
という感じですw

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▲デキの悪いシリーズの中でも一番デキが悪いコーネリアス。ベースのテイストとか最高なんだけどねぇ。このキット、ネットで写真を見ても、写真の角度がたいていは見下ろし角なので、広角っぽくなって上半身が大きく見えてるのかな? と勘違いしがちなんですが、実際にバランスがこうなんです。下半身に比べて、明らかに上半身、特に肩幅が広すぎるのでした。制作中なので、そのうち制作記事を載せます。



で、ここから、ネットで出回っている噂ですが

5)アダーが企画製作し、別のメーカー(PRAYING MANTISという噂あり)が販売していた
6)その際、ジョークでオーロラのマークを入れた
7)テイストが似ているのはオーロラと同じ原型師が作ったから


などです。
どうも、このへんの情報は、猿の惑星のキットがヤフーオークションに出品されたときに、書かれていた説明が広まったもののようです。

5)の「アダーが企画製作し、PRAYING MANTISが販売していた」という噂なんですけど、普通にアダーのロゴで売ってる写真がネットにゴロゴロしてるので、誤情報です。
実はその後の調べで、このポーラライツ自体が、PRAYING MANTISの資本傘下なんですよね。
これ、一生懸命調べたあとで、日本のWikiみたら普通に書いてありましたよ、馬鹿みたい(笑)
つまりポーラライツが販売している、ということ自体が、「アダーが企画製作し、PRAYING MANTISが販売していた」、という誤情報になったんだと思います。


6)ですが、これもいくらなんでも誤情報だと思います。
アダーの活動時期は71年から数年のようですが、その時期はまだオーロラは倒産していませんので、両者が同時に存在していたことになります。
いくらおおらかな昔とはいえ、ジョークであれ、リスペクトであれ、訴訟大国アメリカで、堂々と現存するメーカーのマークを入れるというのは考えられません(オーロラの倒産は84年)。
それのみならず、もしジョークだとすれば、いくらなんでも本当のメーカー名がどこかに書かれているはずですが、それも一切ありません。
常識的に考えて、オーラのロゴを使ってしまえば
立派な詐欺
でしよう。
そんなことしたら裁判沙汰になっちゃうような話で、まずあり得ないでしょうから、この「ジョークで」というのは、完全な誤情報として除外していいと思います。
そもそも、この誤情報は5)とセットになっていまして、誤情報では、
発売当時にアダーが企画製作し、PRAYING MANTISが販売していた
という話なんですけど、前述のように「PRAYING MANTISうんぬん」の話は、最近のポーラライツの再販を指していると思われますから、ロゴを使ったのもオーロラ倒産後の話になっちゃいますし、全然話が違ってきます。


7)に関してですが、漠然と、オーロラのマークが冠されている理由、ファンがコンセンサスとして「オーロラに関係ある」という認識を持っている理由が分かるようなことを発見しました。
海外の模型関係のHPで、アダーという会社は
オーロラ社から派生して、オーロラの元社員が作ったメーカーである
ということらしいです。

そもそも「原型師が同じ」という噂はおかしいです。
そういうのは、最近の「原型師というものが認知された世代」の考え方で、昔の模型には、ほとんどあり得ません。
あの時代は、普通はあまり「原型師」というものは使っておらず、形状の参考モデルは作ったとしても、それを原型として使うわけではなく、金型そのものは、ほとんど社内で設計したものです。
オーロラの設計者がアダーに移った、と考えれば、テイストがそっくりなのも納得いきます、というか、そう考えない限り、この、あまりのテイストのそっくりさ加減は納得できません。
「オーロラの原型師である」というのは、このへんの「元オーロラの社員が作った会社」という英語情報が誤解されたのではないかと思います。

この「分派」という考えで、なんとなく説明がつきそうに思えます。
その分派したアダーが、オーロラに不満を持ったり、ライバル的な意味あいで分かれたわけではなく、いわゆる「別ブランド」など、なんらかの形で同じ資本傘下、もしくはそれに近い友好的な関係にあったとすれば、なんとなく、すっきり解決します。
いわゆる、アオシマと、アオシマスカイネットのような関係だったのかもしれません。

ともかく、「オーロラの分社」であるという事実を持って
オーロラファンが、アダーの製品を一種の「オーロラ一派」という感じで、オーロラ関係と見なしていた

ということではないでしょうか

追記:ビジターの方に「オーロラに開発を委託するような形だったんではないか」という推測を頂きました。確かに、その可能性は高い仮説ではないかと思います。私のつたない英語力では、オーロラの社員?(会社?)が作った、というような感じの意味しか読み取れなかったのですが、アダー社がオーロラに依頼して作ってもらった、という解釈もできると思います。この仮説が有力そうに思える根拠として、猿の惑星プラモシリーズはそれなりに出来がいいが、他のアダー製品は相当にぞんざいな出来で、明らかに水準に違いが見られる点です。他が自社開発で猿の惑星プラモシリーズが外部委託だとしたら、水準の違いも説明できます。


なお、会社的な事情で、同時、もしくは近い時期に両方のメーカー名で売られていた、というのは、今でも考えられる可能性だと私は考えています。
この件については、オーロラの当時のカタログには猿の惑星は一切掲載されていない、というお話を頂いたのですが、これも私がちゃんと書いてなかったので、誤解を招いてしまった点で、まことにすみません。
実は、私もオーロラ設立から倒産までの全年度のカタログを持ってます(ネット収集ですが)。
オーロラのカタログに載ってないのは知ってはいたのですが、例えば、模型は、ヨーロッパの一部地域、アジアの一部地域だけ、本家とは違う別のメーカーで製品が売られている、などということは割とあります。
その場合、たとえば、その「別のメーカー」がヨーロッパのみでその製品を売っているとすると、ヨーロッパの製品は本国アメリカには全く関係ない話なのでアメリカのカタログには一切掲載されませんし、アメリカの人は(今のようなネット時代でなければ)その事実さえ普通は全く知りませんから、カタログなどを持ってして、「当時オーロラは売ってない」という根拠とするには薄弱だと思ってたわけです(なお一時期のみのようですが、オーロラはヨーロッパに進出しており、製品構成も違ったようです)。

ただまあ、それはあくまで論理的可能性だけの話でして、前述の「アダーの製品を載せているオーロラ系列のサイト」は、あくまでアメリカ人が中心ですので、ということは「海外でのみ売られていたせい」という線は、あんまり可能性の高くない話だとは認識してます。

追記:その後、全く関係ないスタートレック(宇宙大作戦)のキットを調べていたときに、興味深い事実を発見しました。AMTのスタートレックのキットは、当時イギリスではオーロラブランドで売られていた、つまりオーロラが輸出代行をしていたそうです。そういうことが実際にあったとすれば、やはりアダーの製品もオーロラブランドで輸出されていたのかもしれません。


まあ、ともかく、そんなわけで、結局、これはオーロラのキットなのか、といえば、アダーのキットなのですが、結局、ファンのコンセンサスがオーロラ関係となっている以上は、もう、オーロラのキットと考えても、間違いではないのではないか、と思います。

まー、推測ばっかりで、実際は、イマイチ、よく分からないんですが、そんな感じですw

DRAGONのキャプテンアメリカ、仕上げです。

しかし、こうやって色々記事を書いていて思うのは、怪獣作ったりフィギュア作ったりメカ作ったり
俺っていったい何モデラーなんだ
ですよね(笑)

まあ、早い話が、たまに例外はありますが、基本としては
映画モデラー
なんですけどね私。
映画系なら、メカもフィギュアも着ぐるみもなんでもあり。


さて、まずは完成品です。
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▲せっかくなので、予告どおり展示ベースを作ってみました。


で、前回の続きで、塗装するんですけど、ただ根気良く塗るだけです。
ただでさえ更新が少ないんですから、こういうのを、逐一記録して、細かく書いていけばいいんでしょうけれど、いかんせん、いちいち写真撮ったり、取り込んだりするのが面倒臭いので、ついつい、まとめて書いてしまいます。

まず楯(シールド)なんですが、金属なので、ブラックサフェーサーを吹いたあと、銀を吹き、青と赤の部分をクリアで塗る方法をとりました。
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▲黒いサフェーサーでコートします。軟質っぽいので、厚めに吹いたほうがいいようです。

銀は、よくホームセンターや手芸屋で売っている「キンギラ銀」を使ってみました。
模型に使うのは初めてなんですが、粒子が粗いのか、あんまり良い感じではなかったので、ちょっと残念な仕上がりになりました。
あ、楯の裏側は黒鉄色のスプレーです。
最後に全体をクリアコートしてます。
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▲シルバーを吹いたあと、赤と青のクリアでコートしました。

えー、少し話が脱線というか説明なんですが、私の部屋にはイタチさん(フェレット)が昼間は放し飼いになってまして、コイツがなかなかに悪さの得意なヤツ。

椅子の上に登り、そこからジャンプして、机の上でも棚の上でも平気で乗るんですね
この前、2階の窓から1階に転落するという事故までありましたが、奇跡的に無事でした。
普段自分が部屋をあけるときは、椅子を部屋の真ん中に移動して、ジャンプしても家具に届かないようにしてるんですが、たまーに椅子を動かすのを忘れますんで、被害を食らいます。
で、完成したこのキットを塗装ブースに置いてたら、バッタンバッタン倒されまくったので、ちょっとだけ楯の塗装がハガれてしまいました。
あと、うちの塗装ブースは自作なので、換気扇フィルタがついてるんですが、このフィルタがシルバー吹いたあとで粉だらけでして、イタチはこーいう物を「掘る」のが大好きなのですね、困ったことに。
シルバーの粉飛びまくりで、フィギュアは銀の粉吹いたみたいにぐっちゃぐっちゃになりました(T.T)
拭き掃除にメチャクチャ苦労しましたです(T.T)

毎回書いてませんが、我が家では、ほぼ、毎回、模型製作ではこのイタチ被害を食らってますw
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▲その悪童

倒れてぶつかっただけで剥がれる、はい、このシールドパーツはプラですけど、軟質っぽいんですね。
たぶんガンプラと同じで、ABSが入ったような素材ですかね、なので、塗料が乗りにくいです、すぐにハガれます、難儀です。
あと、素材が硬いんで塗料は剥がれにくいと書きましたが、やはり限界はあるので、ところどころ、サフェーサーごと剥がれてきちゃって、レタッチして汚くなっちゃいました。
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▲シールドの裏はベルトで腕に固定する形になってます。しかし、映画見てずーっと疑問に思ってたんですが、シールドはもの凄く硬い物質なので攻撃をはじくのは分かりますが、どう見てもこのストラップは革かなんかに見えるんですけど、衝撃でちぎれないんですかね(笑)


コスチュームのほうは、前回書いたように、塗り分けをしてあるんですが、かなり渋めにシャドウを入れたので、あんまり塗り分けが分からない感じですね。
あと、腕などの白い部分は、ちゃんとモールドで塗り分けラインが入ってないので、どう塗っていいのか分からず面倒でした。
ブーツと手袋は茶色っぽい革系の素材ですが、やはり二色に塗り分けられています。
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▲塗り分けしてあるんですけど、ほとんど分からないですね。

最後にスミ入れして、軽くドライブラシをかけてハイライトを入れました。
翼マークとAマークはデカールが付属してます。

さて、せっかくなので、簡易ベースを製作しました。
イメージはオーロラのキットです。
アメリカを守るヒーローですので、当初から星条旗を配するイメージが固まってました。
アベンジャーズのキャプテンですので、アベンジャーズのクライマックスの市街戦で破壊された町というイメージで、倒れているポールと星条旗を配置してみました。
この星条旗は、ネットで購入したミニフラッグです。

まず、私の作り方なんですが、キット付属のベースより一回り小さく、スチレンボードをサークルカッターで丸くカットします。
側面にマスキングテープを巻き、石膏を流し込みました。
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一段高い歩道の部分は、一度石膏で円盤を作ったあと、割り箸で円盤の端にダムを作って、再び石膏を流し込んで作ったものです。
こういうのを作るとき、スチレンでもなんでもいいとは思うんですが、セメントや自然を表現するときは、やはり石膏のリアリティは捨てがたいと思います。
私はたいてい、ビルや地面を作るときは石膏を使います。

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ちょっと塗り途中だったり前後してますが、表面にケガキ針などでヒビを入れていきます。

瓦礫は、実際に石膏を型に流し込んで、石膏の板を作ります。
今回は柱のモールドのような凹凸が欲しかったのですが、ちょうど手元に100均で売っているCD収納ケースがあって、その蓋がピッタリだったので、蓋に石膏を流し込みました。
流し込むとき、私はあらかじめ石膏に墨汁を混ぜておきます。
石膏は欠けやすく、色を塗ってあっても欠けると白い石膏が見えてしまうので、こうすれば最初からグレーの石膏ができます。
墨汁を使うのは、色味がいい感じなのと、絵の具などを使うより単に安いからです。

板ができたら、ガンガン叩いてぶち割っていきます
破壊の快感!楽しい瞬間ですw
リアルな瓦礫の出来上がりです。

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ジオラマでこういうのを作るときの注意点は、あくまでも建築物の瓦礫というつもりですので、作っているもののスケールにあった感じの「厚み」にするということです。
厚みがおかしいと、不自然になります。

あとはバラバラと配置して、木工用ボンドで地面に接着して、粉を撒いたり、スミ入れやドライブラシ、パステルでウエザリングして仕上げます。
大きな瓦礫ばかりで粉がないとリアリティがありませんので、細かくくだいた石膏は、水溶きした木工用ボンドに混ぜて塗りつけると、いい感じに定着します。

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ワンポイントの鉄骨はプラバン3分間モデリングで作りましたw
オーロラのベースなら、必ずこういうワンポイントが入っているので、あえてオーロラっぽいつもりでやってみました。
あと、崩れるようなシーンでは必ず紙がよく散っているので、英語のニュースペーパーを印刷してちぎってばらまきました。

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もうひとつのワンポイント、わかりにくいと思いますが、DCコミックの昔のキャプテンアメリカの本をこっそり置いてみました。

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旗なのですが、ポールはミニフラッグに付属していたものを塗っただけです。
旗自体は綺麗すぎなので、実際にお外で土にぐちゃぐちゃこすりつけて、洗って、自然な汚れをつけました。
問題は、旗をそのまま置くだけでは、浮いてしまってスケール感を損なうことです。
こういう旗というのは、実物はかなり重い布なので、瓦礫にかぶされば、かなり凹凸にそうはずですが、ミニフラッグでは弾力がありすぎて浮いてしまいます。
そこで、要所要所を接着して固定し、水で溶いた木工用ボンドを布に含ませて瓦礫の凹凸に貼り付かせ、重しをして馴染むまで放置しました。

最後につや消しスプレーでツヤを調整して、キャプテンを接着して完成です。

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ついでなので、ロゴもつけてみました。

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最後に、いつも思うんですけど、こうやって模型作っていると、いつも「時間配分」というものを考えちゃうんですよね。
なまじプロだったせいで、だいたい、作業にかかる時間が読めてしまうんですが、要するに、どこまで手抜きするか、どこまで妥協するか、どこまでいいかげんで済ませるか、という「許容される雑さレベル」をいつも考えるんですw

というのは、理想はもちろん、とにかく納得いくまでじっくり作る、でしょう
けれど、現実には、とにかく作る時間はそんなにない、だけど、模型はどんどんたまっていくわけで、どうしたって、早く作っていかないと
死ぬまでに消化できないw
と思うわけですよ

だから、なるべく早く次の模型に取りかかりたい、どんどん消費していきたい。
そこで、ある程度はわざと手を抜くわけです。
でも、抜きすぎると、さすがにアレなんで、そのへんの妥協度合いが毎回難しいです。
今回のベースは、かなりテキトーに済ませたんですが、それでも、このレベルぐらいまで作っていくのも、結構時間かかります。
そんなこと思ってるんなら、ベースなんか作らなきゃいいのに、こんなん(ベース)作らなかったら、遙かに早く終わるのになぁ、とか思いつつも、毎度こういう「無駄な手を入れる」ことをやっちゃうのが、私の悪い癖ですねw

こういうのを作るのは、模型の楽しみだとは思いますが、反面、「早く(他の)アレが作りたい」というのもあるわけで、そっちの楽しみに行きたい部分もあるわけで、なかなか難しいところです、一日56時間ぐらいあったらいいのになぁw

ドラゴンのキャプテン・アメリカフィギュア、続きです。

前回、一度は基本色を塗装したものの、雨続きでカブってしまい、全部ハガし直しになってしまいましたので、その過程はオミットします。

で、気を取り直して、ちょっと再塗装です。

まずは、ボディを塗装途中です。


実は時系列が前後しますが、先に顔を塗ってます。
顔は筆塗りです。
このキット、顔がツルツルすぎるので、多少ムラが出ても凹凸感が出ていいぐらいです。
本来は顔面は油絵の具で塗るほうがいいのですが、最近使ってなくて手元になくて、揃え直すと高いので躊躇してます。
一応、私美術系だったので、油絵描いてたんですけどね昔は。

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基本色を塗って、筆でぼかすように陰影をつけていきます。
下敷きになってるのは絵画用のペーパーパレットですが、模型用塗料で塗るときも、私はここで塗料を溶いて混ぜて、油絵のように塗ってます。
アニメ系のフィギュアとは違い、白人ですから、明るめにしました。

目の周囲が凹んでいるのは、マスクの当たる部分ですね、こんな風に凹んでいるので「マスクを取った状態も再現」とはいきません。
目の周辺はマスクで見えなくなるので、塗らなくて大丈夫です。

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目を入れてまゆなどを加えていきます。
ぶっちゃけ、目の彫り込みは甘いです、ほとんど平面に目玉描いてる感じです。
このロジャースさんは、割と目が青い人なので、目立つ明るさで塗ってます。
まゆは、マスクをつけるとほとんど見えなくなるので、あまり気にしません。
しかし、肝心の表情を出せるまゆが隠れてしまい目だけになると、ちょっと悲しげな顔に見えてしまう造型なのが少しネックでしょうか。

最近、歳が歳で、老眼が入っているので、こういう小さい作業は辛いですW
次の指の写った写真を見れば、顔の大きさが分かると思います。

ロジャースさんは、割とヒゲが薄い人ですが、やっぱり資料写真を見ると、うっすらとそり跡が見えます。
アゴと口の上のヒゲそり跡はどうしようかと思ったのですが、模型でヒゲを塗ると「汚らしく見える」ので、あえて断念しました。
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マスクをかぶせてみたりしつつ、バランスを見て、少しずつレタッチを加えていきます。

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最終的に、塗装中のマスクをかぶせるとこんな感じになりました。
写真だと、かなり色が飛んでて、マスクの青が明るく見えますが、実際は3段階ぐらい暗い感じです。

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胴体のほうは、マスキングしつつ、腹部の赤白ラインを塗っていきました。
この部分は派手で「ちょっとな」となる部分ではありますが、「アメリカ国旗の象徴」ですから、渋めの色にするのは正しくないでしょう、ということで、明るめに塗装してます。
そのぶん、胴体は渋めに塗るつもりです。
なお、肩には銀色のプレートがついてます。

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肩と腹をマスキングして、胴体には、全体にまず黒でシャドウを入れてやります。
むろん写真には写ってませんが、腕も足も同様に入れます。

この上から、青で塗装しますが、今回はここまでです。

ところで、実はひとつ困ったことがあります。
キャプテンの衣装というのは、青の部分にたくさんラインが入ってますが、実は、そのラインで、微妙に濃淡の違う2種類の青い布に分かれているのです。
その塗り分けが、資料写真を見ても、さっぱり分からないのですよ。
実物はかなり濃淡が近い青で見分けが難しいのですが、オモチャなんかだと、より色の違いがハッキリしてるので参考になる・・・と思ったら、オモチャによって塗り分けに違いがあったりして、確定できません。
どうも資料写真を見ても映像を見ても、物によって塗り分け部分が違うように見えて確定できないのですが、もしかすると、衣装によって違いがあるのかもしれません。

あ、そうそう、付属の説明書の塗り分け説明は見ても分かりませんw
完成図を見ても、ブラシで陰影が入れられているので、そこが暗い青の部分なのか、それとも単にシャドウが入っているだけなのか、分からないんですよね。

で、結局、ずいぶん悩んだんですけど、いつまでも分からないので、最後はフィーリングでいくことにしました(笑)
以上、次回に続きます。









DORAGONの1/9モデル、ファースト・アベンジャーこと、最初のアベンジャーズヒーロー、キャプテン・アメリカです。
定価で買うほどファンじゃないんですが、箱つぶれ商品が実売価格の半額ぐらいで買えたので、即購入しました。


まずは、このキャラについて少々。

ご存じのとおり、キャプテン・アメリカは、元々、そらもう、スーパーマン以上に
アメリカの愛国心を具体的に体現しました!!
みたいなアレですので、ちょっとこう、日本人的には受け入れにくい感じのキャラクターでしたので、日本では知名度の低いキャラだと思います。

しかし、先頃の映画「キャプテン・アメリカ / ザ・ファースト・アベンジャー」は、愛国心の塊みたいなデザイン、かつ、馬鹿馬鹿しい50年代デザインのキャプテンを、見事に現代風にブラッシュアップして蘇らせました。
元々は、第二次大戦の強化兵ですから愛国心バリバリなのは当然なのですが、その後、現代に蘇って正義のために戦うという設定ですので、日本人でも楽しめるデキです。
最初はコミックスで馴染みのあるデザインに近いミリタリー風のものから、だんだんデザインが現代風になっていくのも良かったですね。

私は、キャプテンはコミックヒーローの中でもそれほど好きではありませんでしたが、今の映画版のキャプテンはかなり好きです。
定価で模型を買うほどではないにしろ、相当に好きな部類です。
今の映画版のキャプテンが魅力的な理由のひとつは、スティーブ・ロジャースを演じるクリス・エヴァンスの、まさに「正義の人キャプテン!」という端正な顔立ちと演技ではないかと思います。
ともすれば馬鹿馬鹿しいキャラに、重くて繊細な演技で、見事に説得力を与えています。
まあ、昔のコミックのイメージでは、あんな細身な感じじゃないく、「ゴツいオッサン」ですけどねw
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▲ちなみに、昔はこんなイメージ。コレは1960年ごろにオーロラが出していたキャプテン・アメリカのキットの復刻版、発売はむろんポーラライツ。何がダサいって頭の羽根と白タイツだよなw
実はこのキットは金型流用ではなく、完全新作なのだ!!
オーロラのムーンバス同様に、元の1/10キットをデジタルスキャンして、1/8にスケールアップしているという、無駄に凄いキットだ。まあ、こんなスケールアップが必要だったのかは謎だが、おそらく他のマーベルキャラにスケールを合わせたのだろう。
新作オリジナルの顔も2つ付属し、水しぶきは透明パーツとなっている(オリジナルは不透明)。

さすがにポーズがアレなんで、コレは買ってません、オーロラは時々こういうのがありますw

その後、キャプテンはアベンジャーズ2作にも出演し、この記事を書いている時期に、単独主演の映画3作目「キャプテン・アメリカ / シヴィル・ウォー」が公開されています。
スパイダーマンやらアントマンやら、いっぱいまた新キャラが登場して楽しそうですね、批評も上々です。
ただし、この映画は、これまでの2作とはちょっと傾向が違います。
原作「シヴィル・ウォー」は別にキャプテンのコミックではなく、多くのヒーローが反目しあう話で、特に主役級のアイアンマンとキャプテンの両雄がメインで戦うというものですから、タイトルは「アイアンマン VS キャプテン・アメリカ」では駄目だったんでしょうかね。

さて、映画全ての作品で、コスチュームデザインが微妙に違います。
単独主演版のほうは、どっちかというと渋めのデザインで星条旗をあらわす腹部がなかったりします。
「アベンジャーズ」のほうが星条旗を入れて、ちょっとだけ派手目のデザインになってる気がしますが、これは「アメリカを守るヒーローチーム」を強調するためではないでしょうか。
で、このキットは映画「アベンジャーズ」の1作目に出てきたデザインを再現したものです。
ミリタリー版もなかなかイカすんで、欲しかったんですけど、ドラゴンからは出てないみたいです。


さて、今度は模型の話です。

キットに目を向けますと、キットというか、コレ、早い話が、プラモじゃなくて、ソフトビニールキットです。
いや、ハードビニールかな、要するに空洞ではなく、ほぼビニールの塊です
ぶっちゃけ、作るところ、ほとんどありません、手足や胴体組み合わせたら終わりです。

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▲パーツはこれだけ。あとドラゴンのキャラクターキット共通の円柱ベースが付属するだけで、実にシンプルです。
楯はプラスチックですが、なんか軟質プラです。キャプテンの大きな特徴のひとつは、この楯が「ブラッシュドメタル」のような質感になっていることだと思うんですが、残念ながらそこは再現されておらず、表面はツルツルです。
リューターなどで楯を回転させて、表面に小さな溝を彫り込めば、それらしくなると思うんですが、センター出しが難しそうなのでやってません。

DRAGONはアベンジャーズのキットをたくさん出していますが、いわゆる人間型のものは、ビニールが適しているので、このビニール製になっていまして、一方でメカのアイアンマンは、プラスチック製のキットになっています。
適材適所ということですね。
1/24でミニアイアンマンもたくさん出してますが、こっちは同じビニール製です。

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▲ドラゴンの1/9キャラクターキットに共通の円柱ベースが付属。アイアンマンのプラモなどにも同じものが付属する。それなりに高級感があって良いとは思うし、ベースが付属すること自体は歓迎、揃えれば共通感もあって良いと思うが、正直、ただの展示ベースなのは寂しい。簡易情景ぐらいつけて欲しいところ。なのでベースは加工しようと画策中。


このDRAGONのシリーズ、さすがAFVで培った技術でしょうか、他社を圧倒する緻密さと精度です。
メビウスモデルやポーラライツ、ペガサスホビーなんかの外国製キットばっかり作っていると、とても同じ時代のキットとは思えないぐらい差があります。
こういうの好きな人は絶対「買い!」です
アイアンマンシリーズの「カッチリ度合い」は感動的で、うっかり買ってしまいます。
見ている人はちゃんと見ているのか、一番格好いいアイアンマンMk32は、やはり定価ではすぐに売り切れてしまい、一番欲しいのに、いまだに買えてませんのよ(T.T)

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▲メーカーオフィシャルの完成図はコレ。見事なモールド、ポーズ。でもちょっと色が明るすぎかなぁ

とまあ、実にシンプルなお人形ですので、組み立て1分、パカパカ組んで塗装が勝負だね!
・・・と最初は思うわけですが、いざ作ってみると、それほど簡単じゃありませんでした。

というのは、コレ、軟質素材なんですけど、パーティングラインが全体に存在するんです。
ソフビといっても、ひとつの金型にパーツの断面から素材を流し込んでいるタイプではなく、ほぼムクで、分割金型なんですよ
軟質素材ですから、へたにペーパーをかけるとケバ立ってしまいます。

あと、文字で説明しにくいんですけど、こういうビニールムクの商品って、なんていうのかな、表面が薄皮みたいに剥けてくることあるんですよね、そこが穴ぼこになっちゃう。
経験ある人なら、今の説明ですぐ分かると思うんですけど、経験ない人には説明しづらいです、んーと、玉ねぎの皮みたいな感じを思い浮かべると近いです。
ペーパーをかけると、その現象が起きる部分が結構あったので、修正が大変でした、瞬着で埋めてます。
てわけで、なかなか、パーティングライン消しが大変、消す部分が少ないのが救いですが、作業自体はプラモよりよほど面倒でした。
とにかく、根気良く、荒いのから細かいのまで、順番にペーパーをかけては、サフェーサーを吹いて確認する繰り返しです。
かなり硬質のビニールなので、プラ用サフェーサーでもきちんと乾けば簡単には剥がれません。

追記:靴底なんかはスライド金型らしき風に側面にパーティングラインが入っていて、消すの凄い大変なんですが、あとで気づいたんですけど、よく考えたらゴム靴とか、実物の製品はパーティングラインがそのまま表面に出た状態で売られてるものがいっぱいありますから、あえて消さないでいい部分もあったのかも、と思ったり。

あと、気になるところは、せっかくのビニール素材なのに、なぜかプラモと同じように、逆テーパーの部分にはモールドが無かったり、あるいはモールドが甘い部分があるんですよね。
これは果たしてビニールである意味があるのか?
と思ったりもします。
どうも、分割金型に素材を流し込んでいるので、若干程度の逆テーパーなら素材に柔軟性があって抜けるけども、あんまりきつい逆テーパーは無理、ということのようで、同様に深いモールドも難しい、ということのようです。
なので、彫り込める部分はカッターとか駆使して彫り込んでやりました、なんせ軟質素材ですから、Pカッターとかケガキ針ではうまく掘れないので、カッターで彫り込んでヤスリで整える感じです、大変です。
モールドが甘いところなども、彫り込んだりエッジ立てたり、多少は手を入れました。

それと、パーツ同士は接着しなくてもがっちりハマるようになってますが、相当に力を入れてぐりぐり押し込まないとハマりません。
そのままでは、試し組みや塗装後の組み立てを繰り返すと、サフェーサーや塗装が剥がれそうでしたので、接合部はひたすらカッターで削り込んで、後から接着で止めるように、スカスカにしておきます。

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▲仮組してみたところ。見事なディテール。頭部がガタガタなのは、カッターで削り込んだから。マスクをスムーズにかぶせるために頭部を小さくしてるのだ。

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▲いいですね、すごく良いです。説明文によれば、どうも人力で原型を作ったわけではなく、映画に使ったCG用のコンピューターモデルから原型を起こしているらしい。汚い机だ。後ろにあるのはなんだろう?w


この後、塗装に入ったのですが、この頃は連日雨でして、かといって、そういつでも暇じゃないので無理して暇な時に塗ったらやっぱりカブってしまい、結局、一度全部塗装を剥がしなおすハメになりました(T.T)
なわけで、現時点、再ペーパーがけと、サフェーサー吹き中です。

先日、破損したコンプレッサーの水抜きを買い直したんですけど、あまり効果ないなぁ_| ̄|○

以上、今回はここまで。

前回も書いたんですが、このキットは、今住んでいる家を建てる前から作ってるので、いいかげん終わらさないとなぁ、と思って、やっつけ仕上げしました。

まー、正直、最後は
ものすごい、いい加減に仕上げた
んですけども、何度も
投げだそう
と思ったけど、ここまで作ったんでもったいないから仕上げたので、まあ、完成しただけよしとします。

そもそも、この狭い日本に、こんな酔狂なキットを作ってる人が何人いるんでしょう、というレベルですんで、完成してるだけで貴重ってことでw

といっても、数ヶ月前に、今回の記事の状態にはなっていたのですが
撮影が面倒臭いので、ずーっと放置になってましたw

なんで面倒かというと、前回の記事を読んだら分かると思いますが、でっかいので、撮影のために取り回すのが面倒臭いからです。

というわけで、とりあえず、完成したムーンベースアルファです、どん!(ワンピース風)
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本編画像の上半分と、今回の模型を合成してみました。

まあ、ぶっちゃけ、このキット、単なるモールドの乗ったパーツがゴロゴロ入っているのを、月の上に並べるだけです、シンプルです。
シンプルだけに、塗装、というか、ドライブラシで凹凸が生きてきますので、割と仕上がったところはユニークというか、見た目も楽しい感じがします。
やっぱりジオラマ風のキットはいいですね。
基地、って男のロマンだもんね

ジオラマといよりレイアウト模型に近いですけど、こういう、博物館とかにある、建物のレイアウトを表す模型、みたいなのって、見ると興奮しますもんね、しませんか? あれ? 私だけ?w

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前回書いたように、そもそもこのキットはでかすぎて、そのままでは置き場がないので、「壁掛けパネル」にする前提で作ってます。
で、普段の展示状態はこうです、壁から下がってます。
非常に写真だとスケール感が分かりにくいキットだろうと思いますが、周囲の状況から想像してください。

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全体のレイアウトが分かると思います。

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はっきり言って、模型用塗料で月面を塗ると、広過ぎて塗料代がかかりすぎてもったいないのと、月面がバキュームフォームでベコベコなので、塗料の剥がれる恐れがあるので、手元にあった食いつきのいいシリコン系塗料で塗り、ドライブラシしました。
若干、月面にしては色が濃すぎる気がしますが、ムーンベース本体もグレーですので、ムーンベースを浮き立たせるには、このぐらい暗めのほうがコントラストが効いていいだろう、という判断です。

ところで、なぜこんなにグレー系塗料がいっぱい余ってるのかと言えば
我が家最大の巨大ジオラマ(笑)
坪庭の擬石や灯籠を作ったときに塗装に使ったからですw
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これ。我が家のお風呂から見える光景。
この岩や灯籠は、全部「フルスクラッチビルド」です(笑)

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余談ですが、これは「建築」ではありますが、私が生まれて初めてこんなものを作って、ちゃんと作れたのは、間違いなく「模型のノウハウ」をそのまま大きくしたからなので、いずれ模型の一部として記事を本家から転載したいと思ってます。
スタイロフォームでおおざっぱな形を作り、セメントでコートしてます。
ポリパテコートと同じです。
で、ドライブラシやウォッシングも同じです。

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イーグルが余ったので、基地に向かうような感じで展示してみました。

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全然スケールわからないと思いますが、指から推測してください。
指は小指です、実質、イーグルは全長1センチちょいです、塗るの地獄です。

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前回触れたように、旧キットではランチパッドの形状がおかしいのが、今回の再販時に新規金型で修正され、オーバースケールだったイーグルも新規金型で小さくなってます。
同時に、パッドの表面は新規デカールで表現されています。
ただ、新部品と旧部品のクオリティの差がありすぎて、ちょっと不自然です。

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劇中ではランチパッドの十字形の赤い部分がエレベーターで上下して、イーグルが格納されます。
そのエレベーターはないので、切り抜いて、再現してみました。
なんせ赤と黒の部分がデカールで再現されますので、デカールのラインにあわせて切り抜く必要があり、うまくあうかドキドキもんでしたが、なんとかうまくいきました。

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変化をつけるために、噴射で浮いてるイーグルもつけてみました。

ところで、正直、このキット、全体にあっさりしているのに、ここのデカールだけディテールが緻密で、なんか浮いた感じがするんですけど、実はドラマの映像自体がそんな感じの「違和感」です。
というのも、この部分、特撮の撮影でよく使われていた手法が、ムーンベースのミニチュアの写真を撮影して、それを巨大なパネルに印刷し、ランチパッドの部分だけパネルをくり抜いて、カメラの前に置きます。
そのパネルのむこうに、ランチパッドの大きなミニチュアを、ムーンベースの写真のアングルと全く同じ角度、切り抜きにピッタリはまるように置いて、イーグルやエレベーターを動かしながら撮影してます。
パネルの穴から向こう側にあるランチパッドが見えるので、あたかも巨大なムーンベースのランチパッドからイーグルがエレベーターで上がってくる、みたいに見えるわけなんです。
合成じゃなく、アイディアの勝利である一発撮影なんです。
そういうわけで、ランチパッドだけ緻密な撮影用モデルを使っているから、なんとなくそこだけ浮いて見えるんですね。
といっても、そのことがハッキリ分かるのは、最近のBlu-Rayなどで画質がクリアになったからです。
BDで見ると、ムーンベースが写真なのも分かりますが、昔のテレビの解像度ではそれで充分だったんですよね。

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暗く見ると、結構いい感じです。

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暗いといえば、ライティングですが、とにかくひたすら建物の側面にピンバイスで穴をあけ、光ファイバーを通しました。
長めに建物から端っこを突きだしておき、全部の塗装が終わった時点で、根元から切り落とすと、丸い断面が見える次第です。
気が遠くなるぐらい本数が多かったのですが、ぶっちゃけ、失敗してます、LEDの光量が強すぎて、プラ透けてます(笑)
なぜ、こんな初歩的な失敗をしたのかというと
あんまり長い間放置してたので、テスト用電池がいつのまにかヘタっていて、製作中に確認した時は光量が弱かった
からです(笑) マヌケ。

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せっかくなんで、アクリル板でネームプレートも作りました。
ロゴはネットから拾ってきました。
裏面に磁石を貼ってあり、電池ボックスの部分に貼り付く次第です。

まあ、正直、アレな仕上げでしたが、こういうキットは眺めていて楽しいですね。

このキットをいじっていて気づきましたが、劇中でのセット描写と基地のレイアウトがすごく矛盾している部分が多いですね、このドラマ。


ところで、これ、こんだけ言っておいてアレですが、一応は一段落しているものの
まだ完成じゃありません。

そうです、前回触れたように、このキットには司令室のジオラマが付属しているのです。
その部分は、いまだ製中なのです。

というわけで、まだ続きますw
いましばらく(おそらく、「しばらく」と書いて数年と読む)おつきあいくださいw

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