銀河ぐらますガイド 造型分室

元プロモデラー・もこもこフジタの、やっつけ模型ブログ

2015年06月

先日、バンダイのX-WINGの話を書いたので、少し、それで付随的に思った徒然を。

ネットで、こういう模型の製作記事を見ていると、やはり
撮影に使われたプロップと比べてどうか
という話が目立ちます
プロップはこうなのに模型はこうだ
とか
プロップではこの部分はこうなってる
みたいな話です
もっと言えば
プロップと違うので改造する
という話ですね

別に、それが悪いとか、そういう話では全然なく
俺は個人的には、あんまり、そういうのにはこだわりません、という話です

なんか、特撮が好きで色々知ってると、マニアだと思われがちなんですけど
単に知識が多いことと、マニアは別だと思うんです
マニアかどうかは
こだわるかどうか、だと思うんですよ
そういう意味で、俺は非常にこだわりが薄いです

特撮映画のミニチュアっていうのは、主役級なら、普通はひとつじゃありませんよね
スケールにあわせて、何種類もあるのが普通です
しかも、撮影中に破損したり、途中から修正したりするんで、同じプロップでも、ずっと同じじゃありません
X-WINGのようなものなら、実物サイズのセットもあったりします
あるいは、X-WINGの編隊のように、大量の数があって、それぞれ微妙に違うものがたくさんある場合だと、撮影時のミスで、プロップが間違って撮影されている場合もあります

そんな風に、色々なものがあるから、どれかひとつに絞るのは困難です
本当に濃いマニアだと、模型を作るとき「撮影用の何インチモデル」を基準にする、なんていう絞り込みで作ったりしますけど、それだって、前述のように、途中で変わってたりするわけです
特に、これがテレビだと、補修、改修の繰り返しになりまして、全然形が変わってくることさえあります

そういうものだから、あんまり、こだわってもしょうがない、と思いますし、じゃあ、何が大事かっていうと
やっぱり、イメージだと個人的には思うんです

映画のイメージっていうのは、模型が全て完全に映ってるわけではないし、演出やストーリーや撮影で変わってくるので、プロップの実物とはかけ離れたイメージになることすらあります

模型になると「イメージと違う」っていうのは、むしろ、普通によくある話です。
特に宇宙船なんかの巨大物の場合、巨大感を出すために、広角で撮ることが多いのですが、劇中に出てくるカットの多くがそのアングルだった場合、手前が巨大なイメージになっちゃうんで、模型を見ると、全然イメージと違う、ということがよくあります
この、映像によるイメージのいい例が、「宇宙大作戦」のメカの主役、NCC-1701 エンタープライズです。
斜め前から撮影されたカットがあまりに印象的だったんで、円盤部が「どーん」とした宇宙船のイメージができてしまいました。
それで、何十年もしてから続編の「新宇宙大作戦 スタートレック ネクスト・ジェネレーション」を作るときに、新しい宇宙船のNCC-1701Dは、円盤部を意図的に大きくして、楕円形にデザインするということをわざとやった。
これは、斜め前から見たときに、円盤部が「みんながもっているイメージのように強調されて、エンタープライズらしく見える」というデザインだったわけです

俺は、だから、「映画が好きなので、イコールとして、その映画のアイテムが欲しい」という発想が、イマイチ感覚的に理解できないんです
「XXの映画がものすごく好きだ」、っていうと、「じゃあ、フィギュア欲しいでしょう?」とか「XXX(商品シリーズ名)は買った」とか必ず言われるんですけど
え? なんで?
って思いますね

だって映画でフィルムに焼き付けられたものと、実物は全く別物ですもの。
映画がいいからといって、映画に出るアイテムが単体のアイテムとしていいとは限らないんで、別に全然欲しくない、というのが、ほとんどです
逆に、SWのように「映画はイマイチだが、プロップだけすげえ好き」ってのもあります
むろん、映画と、アイテムと両方好きが合致するケースもありますが、それはあくまで、たまたまで、両者は全く別物です

たとえば、俺は「ロボコップ」はそれこそ墓場に持って行ってもいいぐらい好き、見ながらオ○ニーできるぐらい好きですが・・・いや言い過ぎましたオ○ニーは無理です、とにかく猛烈に好きですが
ロボコップのフィギュアが欲しいとは、全く微塵も思いません、というか、むしろ格好悪いのでぜんぜん要りません(笑)
端的に言うと、「映画の中のロボッコプはメチャクチャ格好イイ」けど、「ロボコップというアイテム単体は、メチャクチャ格好悪い」ですよ(笑)
あれは映像の中で動くから格好イイんで、映像が全てです

えーと、話がすごい横ずれしました

特撮もののイメージの話です

要するに、俺の場合、イメージにあっていれば、模型は、多少形が違おうがなんだろうが構わない、ってことです
逆にイメージが違うと、いかにプロップそっくりでも、許せません。
俺も、時には、ディテールにこだわってることがあると思いますが、それは、
プロップの再現性としてこだわっている
のではなくて
イメージにとって大事な部分が違うから
こだわってるんですよ

じゃあ、イメージがどこから来るか、といえば、論理的には
全模型とセットのトータルの総合的な平均値
ということになりますが、実際には
その人にとっての、印象的なシーン
だと思うんです
要するに、自分的には「このカットがすげえ格好良く思える」とか「このシーンがすごくイイ」とか、人によって違うと思いますが、結局は、その好みのシーン、カットのイメージが、その人の持つイメージになるんだと思います

それが模型で再現されていれば良い、という話です

俺は実は、X-WINGはあまり好きなメカじゃないんです
だからX-WINGのプラモは、これまで買ったことがありませんでした
ホントにSWのメカに惚れたのは「帝国の逆襲」からで、一作目のメカは、実はY-WINGもタイファイターも、どれも、あまり好きじゃなかったんです
あとから、だいぶ印象は修正されたので、今は模型作ったりしてますが、SWシリーズは、中学の頃からMPCのキットはほとんど全部買いました、それも同じもの何個も買いましたが、以前は一作目のメカだけ頑なに買ってませんでしたから、当時は、そのぐらい好きじゃなかったんです
なぜ、好きじゃないのかといえば、当時、映画そのものに感心しなかったんです
正直な中学生の俺のSWへの感想は、「ショボ、ダサ!」でした
ダースベイダーは▲口で笑っちゃうし(これだけは今でも笑います)、主人公はとっちゃんぼうやで、柔道着着てるし、なんで宇宙にカウボーイがいるのか、なんで宇宙でモーゼル撃ってんのか、なんでお姫様はあたまに肉まんつけてるのか、なんであちこちに洗濯機のホースがあるのか、などなど・・・あげればキリがないですが(笑)、一言でトータルで言うなら
その洗練されないセンス
がいやだったんです

特に、ミニチュアが雑で特撮が良くないのが映画見てて分かって、それが嫌いでしたね
デススターの表面とか、あまりにミニチュア然としてましたし今見てもヒドいです。
X-WINGが好きじゃ無かったのは、俺にとって、X-WINGの一番のイメージが「爆発シーン」だからです(笑)
爆発シーンのミニチュアの飛び散り方、ぱかーん、と部品が取れて、全然巨大感がなく、オモチャみたいで、おせじにも、良いとは言えませんよねw
アレが俺のX-WINGの最大のイメージなんで
X-WINGダサッ!格好悪!
ってイメージができちゃったんです(笑)

まあ、かように「刷り込みイメージはとても大事だ」っていう話です(笑)


かつての伝説の模型メーカー、オーロラのフィギュア模型や、オーロラリスペクトを標榜している、最近の海外メーカーのいくつかは、たいていは
一番印象的なシーン、あるいは、印象そのものを模型化している
んですが、これは、イメージを最も重視しているためですね
映画のシーンをそのまま再現している場合は、それは「そのシーンが観客の最大公約数的なイメージになっている」と思われるためです
印象そのもの、というのは、たとえば「スーパーマンだったら、強い」ですよね、だからスーパーマンがレンガ塀を殴り壊している模型になってる、実に見事にスーパーマンの力強さ、力感を再現してます
オーロラのキットが伝説になっているのは、そういう素晴らしさがあったからです

俺にとっての模型とは、そういう
イメージの再現
です、だから、情景が好きなんだと思います
オーロラリスペクトの製品を見ると、いつも「模型はこうあるべき」だと思います、あくまでも個人的な嗜好で一般論ではありませんが。

さて、以前から、ちょくちょく
バンダイのスターウォーズシリーズは本気ですげえぞ!
という話を書いてますが、気が向いたので、X-WINGに手をつけはじめました。

俺、個人的に、いっぱい並行して作るのは好きじゃないというか、それをやると絶対にどれも完成しないもので、なるべくやらないようにしてたんですが、最近はとにかく気が散漫なので、そうでもしないと、何も進まないから、諦めました。
他にも、4つぐらい作りかけの模型あるんだけどなw
まあ、ネットで人のブログ見てると、20個ぐらい作りかけです、みたいな人を割とよく見るので、それに比べると大したことありませんな(笑)

さて、初回は、ほぼ、ただのご託です(笑)

何度か書きましたし、多くの人がレビューしているので、詳しくは書きませんが、このシリーズ
本当にスゴイと思います

これはとにかく
世界セールスを見込める商品だから、ここまで凝れるんだと思いますね
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とにかく、最初、バンダイが出す、と聞いたときは、誰もが悪い意味で「オモチャ」を想像したと思うんですが、ものすごいマニアックにディテールがしっかりしている
部品点数もハンパないですが、基本、組むだけで、それっぽくなるのがスゴイす

できる限り、部品の合わせ目が出ないように分割されているために、部品数が多いのもありますが、側面の赤いラインなどは、赤いパーツで組めばそのまま素組みで赤くなるし、塗装やデカールで表現するための白いパーツもついていて、どちらか選べるようになっているなど(ここは勘違いでした)、凝り方がスゴイです
デカールも、シールと水転写タイプの両方がついているなど、実に凝ってます

そんな風に「簡単にぱちぱち組んでシールベタベタ貼るだけでも、かなりそれらしくなるし、凝りたい人はバッチリ塗装してデカール貼ればいい」と、どっちのニーズにも応えられる設計がスゴイです
とにかく、ド素人から、マニアまで、誰もが満足する作りなのが見事です。

R2-D2の頭とか、BB弾ぐらいですけど、青い塗り分けのデカールまでちゃんとついてますしね
AT-STのキットで、「弾着」のデカールまでついてたのは笑いました。

あと、価格的な面で、凝り方の割には、かなり手軽な価格なのが素晴らしいと思います
やはり高価なキットは、シリーズものだと、いくつも買えませんからね
これ、最近の輸入SFキットだったら、7000円とかするレベルだと思います

とにかく、ぶっちゃけ、一言でいうと、このキットを初めてみた人の感想の多くは
ここまでする!?
だったろうと思います

あと、俺がいいなと思ったのは
似ている部品、間違いそうな部品は、ちゃんと間違わないように設計されている
という部分です
これは地味だけど、スゴイところだと思います
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▲羽根のパーツ。根元のほぞ?の形状に注目。同じようなパーツが4枚あるが、全て、ハメ込む部分の形状が違っており、絶対に間違わないように出来ているのだ、スゴイ


とまあ、あんまりバンダイに好感をもってない俺もベタ誉めですが、こっから文句です(笑)
いや、文句というか、「贅沢な文句」ですかな

これまで、フィギュア以外のシリーズはほぼ全部買ったんですが、全部見て思うのは、もの凄くディテールがしっかりしているんですけど
しっかりしすぎてる
という印象なんです
カッチリしすぎて、なんだか、大人しく、地味にまとまっちゃってる
という感じがします
いかにも
チマチマした日本人の造型
というイメージなんですが、コレが、いまひとつ残念な感じがするんです

っていうのは、向こうさんの特撮プロップっていうのは、結構、展示会とかで見ると分かりますが
作りがぞんさい
なんですよねw
そのぞんざいなものが、スクリーンに映ると圧倒的に存在感を持つのは、邦画との実力差がはっきり出る部分だと思うんですが、ともかく、ぞんざいです
それが、俺のSWのプロップのイメージなんですよ
特に初期は予算がないから、すごいいいかげんです

むろん、特撮用ミニチュアではへろへろでも、たとえば「ぐにゃぐにゃしてても、意図としては直線のボディ」だったら、模型にするときは、そこは直線にしますよね
ウルトラマンのジェットビールなんか、ガタガタですから、あんなの、そのまま模型にしたら大変ですよね、模型にするときは、綺麗なラインします
適当にプラモのパーツがズレて隙間あいてついてても、模型にするときは、本来のプロップの意図を汲んで、きちんとしますよね

それはそうなんですけど、そういう前提を置いたときに、「スターウォーズ」が公開された頃の模型は、主に海外ではMPC製品が主流だったんですけど、MPCのキットが、またぞんざいで、隙間なんか空きまくりなんですよ
とにかく雑でおおざっぱ
今でも再販されてますが、模型として見たら、組むのが地獄のように辛いキットなんですけど、今、振り返ると
あのぞんざいさが、実に、プロップっぽいイメージでよかった
んですよね
ある意味、MPCのいいかげんさが、ちょうどプロップぽかったという。

もう、いったい、中学のときから、何個MPCのSWキット作ったか知れません。

一例をあげると、AT-STの背面に
PC用か何かのクーラーファン(だったと思う)
がついているところがあります
これ、映画館で見たときに、もう
うわ、ぞんざい!なんていいかげんな
とか思った記憶があるんです
すごい浮いている感じがしたんですよ
プロップって、ありもののプラモのパーツなんかをベタベタ貼って作りますから、スクラッチした部分と、流用パーツとの整合性がとれないものが、たくさんあるわけです

そのいいかげんな感じが、まさに俺のAT-STのイメージなんですが、バンダイのキットだと、そこがカッチリしすぎてて、全然浮いてないんです
ちゃんとしっくりきてる。
確かね、これ、元が完全に左右対称じゃないパーツを180度回して対称形に2つ貼り付けてあって、微妙に違うんですよ、完全な左右対称じゃないんですが、模型だと、そこがきちんとカッチリした対称になっている
そういうのが「違うなぁ」っていう感じはします

まあ、今のは一例ですが、全般的に、ディテールがそんな感じで、なんていうか
カッチリしすぎている感じがして、面白くない感じがする
というのが、ちょっとした不満です。
ま、こういう不満は、デキが良いからこそ出るわけで、いわば
デキが良すぎることが不満
っていう、なんとも贅沢な文句ですね(笑)


あと、やっぱ小さすぎる印象はありますが、価格と、コレクションすることを考えたら、日本の住宅事情では妥当なところでしょうねぇ
もしも売れたら、大型のX-WING出そうですけどね(と思ったら、ムービングエディションって1/48だったんですね、しらんかったわ)
ところで、この調子でAT-ATとミレニアム・ファルコンも出るんでしょうか? 高そうだけどなぁ
で、スターデストロイヤーは?
個人的には、実は一番好きなメカは
B-WINGだったりします
昔、MPCでも、いいかげんなスナップキットしか出なくて、大きな模型が出なくて悲しかった記憶があるので、ぜひ、バンダイさんはそこまで出してください(笑)


ともかく、せっかく「テキトーに組んでもOK」なキット
ここは、バンダイさんの趣旨を汲んであげましょう
俺、SWのメカは大好きですけど、映画自体はそんなに好きじゃないので、そう思い入れもないので、最低限の手間だけで作ってみたいと思います。

さて、例によって全然模型作ってないので、本家の記事の転載です
記事を書いたのは、2014年上旬です。
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さて、ぼちぼちいじってる、タミヤのCB750FOURですが、パーティングラインを消すために、お決まりのメッキはがし

漂白剤にダーイブ! どぼん

はがしてみて分かったけれど、このキット、成形色に茶色と黒と白の三色がある
メッキの質感に対応してんのかな、と思ったら、全然そんなことはなく、マフラーの上下でパーツの色が違ったりする、アバウツw

で、はがれるのは、普通にはがれたんだが、一部のパーツが
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半日つけたところ

なにひとつ変化なし

( ´゜д゜`)エー
ピカピカじゃん!
裏面ははがれてるんだけど、表が全然はがれない

あまりにも剥がれないもので、何か特殊なコーティングがされてるのかと思って、人のブログを参考にしてみたところ
メッキがめっちゃ強固ですね
みたいな話がたくさんあって、普通のメッキらしいが、ものすごく強固にメッキされてるらしい

だもんで、家族に
くせえよボケ!!
とかブーブー文句言われつつ、シンナーにつけて数日
微妙に浮いてきたところで漂白剤
まだ取れないので、もっかいシンナー
もっかい漂白剤
と、サウナと露天風呂を行き来するように、何度か行き来しつつ、1週間繰り返したら、やっとはがれてきた

一週間って・・・どんだけ強固やねんコレ!


その間、フレームを組んだりちまちまいじる。

ところで、俺は古いモデラーで脳みそが15年前で止まってるので、最近のシルバー塗装というのがよくわからない
俺らの時代の一般的な最高峰は、ハンブロールの銀か、グンゼの磨くやつぐらい
最近は色々便利な塗料が出ているようだが、どれがいいのか、経験的に分からないので、これから大変
色々試してみる予定


関係ないけど、脳みそがワイルドづいちゃったんで、タミヤの1/12ビラーゴを買ってしまった
なんでかっていうと、「新・ワイルド7」で飛葉が乗ってるのが、どうもビラーゴのようなのである
どうも、っていうのは、新・ワイルドはバイク描写が希薄で、旧作のようにひとつのキャラとして立ってない。
しかもオリジナルカウルがついていて、例によって望月先生、いいかげんなもんだから、話によって形が違うw
写真と漫画をつきあわせて、望月先生のインタビューとか読んで、たぶん間違いないと断定した次第
実は昔バイクに乗ってたとき、友達がビラーゴに乗っていたので、もっとよく見ておけばよかったなぁ

ワイルドのバイクは今では手にはいらないものが多いんで、この際、あまり車種にこだわらず、似たような形のバイクで作ってみようかなぁ、と考えたりする
88mm砲を搭載したセブンレーラーも作ってみたいなぁ。

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この記事に苦労する様が書かれてますが、最終的に、きちんと全部メッキがはがせたのは、この行程を何度も繰り返した後でした。
実質、1ヶ月とかかってます。

ここに書かれている「88ミリ砲搭載の7レーラー」は、色々素材を探してみたが、イマイチ、それっぽいのが見つからないで保留中。
1/35だとお金がかかりすぎるので、1/72のサイズにしようと思っているのだけど、なかなかクラシックな感じでそれらしいトレーラーが見つからないのでした
でも、いまだに気が向くと探してます。

昨年、引越して、その後、デッキを作ったり、日曜大工やらなんやらと、とにかく細々としたことが色々多くて、半年ぐらいは、休日に忙しくしてたので、模型が全然作れなかったんですよね。

元々、引っ越したら、少しは精神的に余裕ができて、休日モデラーになれるかな? いや、なろう! と思っていたのですが、コレが、なかなか、目論見どおりにはいかないのです。

家が出来て、なんとなく「俺はここにずっといる」的な感覚になって、ようやく、模型を買うだけは、たくさん買うようになりました
っていうのは、引越前はマンションに住んでたんですが、俺の中では、マンションは「おうち」じゃないんですよね、うまく言えないけど、家だけど、おうちじゃない。
「家」と「おうち」はニュアンス違うんです、俺の中では。
英語でいえば「ハウス」だけれど、「マイホーム」ではない、という感覚です。
マンションは「一時的に住む宿」というような感覚が強いので、そういう場所で荷物を増やしたくない、という感覚が潜在的にあって、買うのをセーブしちゃうんですよ

今は、ようやく念願のマイホームなので、いくらでも溜めていい感覚なんで買うんですけど、だけど、買うだけで作らないんですよね

それでも、買ったものをレビューしてりゃ、ブログはそこそこ埋まるんだろうけど、面倒くさがりなので、そこまでやる気力もないという(笑)
いちいち、書かないけれど、最近は、結構、模型買ってます。
模型は見てると楽しいですね、作らないでも。

最近のお気に入りは、バンダイの「スターウォーズ」シリーズと、メビウスモデルの各種映画ネタです。
あと、アオシマのサンダーバードも3号のサイロや、磁力牽引車など、新作で頑張ってますね。
本家のほうで、リメイク版サンダーバードの批判を書きましたが、メカデザイン自体は好きなので、こちらも模型を出して欲しいところです。

ところで、バンダイの「スターウォーズ」は、いろんな意味でバランスいいと思います。
簡単に組めるし、その作り方でも、そこそこリアルになるように出来ている、かといってオモチャではなく、ちゃんと凝っているから本気で組めばスゴイことになるし、なにより価格がこなれていて買いやすいのが良いです
今時の模型の理想型に近いかもしれません。
むろん、あの価格設定は、今度の「新三部作」が世界的ヒットする前提で、模型も長期的に世界セールスできることを当て込んだ低価格だと思うんですが、果たして、本当に今度の三部作は大丈夫か、ちょっと不安もありますが。
特に予告の「おじいちゃんハンソロ」を見るとねぇw


さて最近、やっとこさ落ち着いてきたので、少しは模型ができるかな、と思ったんですが、自治会の班長やらされてたりで、大きなことは終わったけれど、細かいことが色々と多い。
その上に、小学校に入った子供が、どうにもわがまま度がひどくなってきて、やることなすこと、ひどすぎる、なんせ、朝送り出すのも、夕方迎えに行くのも、ごはん作るのも俺の役目なんで、対応するだけで疲れてしまう
その疲れがどっと土日に出るようで、全然動く気がしなくて、もう、土日はひたすら寝てたい感じですw
ここしばらくは、運動会や、町内清掃や、子供会の清掃や、自治会の総会や、嫁の風邪で寝込んだ看病やらで、土日は早起きで用事ありまくりでしたし。

そんなこんなで、なかなか模型が作れないので、古い記事を引っ張り出したりしてるわけです
まあ、引越後、これまで、色々細かいことが多すぎて、なかなか日常が定まらないというか、アレコレ雑多な感じだったんですが、いいかげん、日常のスタンスをしっかりしたいというか、パターンをもうちょっと固定したいと思っているので、少しは模型が作れたらいいなぁと思ってます。

今年の「オラザク選手権」には模型出したいなぁ、とか漠然と思ったりもしてます、前は審査委員だったけど、今じゃ一介の投稿者です(笑)

最近更新してないんで、久しぶりに過去記事を引っ張ってきました。
本家からの転載で、元々は、2014年初頭の記事です
この後、家を建てて引っ越したりでずーっと忙しいので、全然製作が進んでません。
以下、引用記事
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ストレスが溜まると買い物しやすい俺ですが、年末ぐらいにやたら買い物をしちゃって
溜まってんなぁ俺

というわけで、とうとう、買っちまいましたよ、コレ

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さてなんでしょう
足じゃないですよ、買ったのw

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コレです
タミヤ 1/6  CB750FOUR! K0

でかぁああ!

久々に見ると、1/6って異様にでかいな


ずっと買おうかどうか悩んでたんだが、数年前の限定再販のぶんが、もう安い商品が残ってなくて、諦め気味だったところで、久々に調べてみたら東海模型の限定カラーバージョンが出てた
値段12800~15000円ぐらいで高かったんだが、某有名模型店で一万ちょいになっていて、取り寄せになってたから
どーせもう在庫なんかねーだろ、安すぎるし、アヤシイよな
と、冗談半分に注文出したら、買えてしまった、ぎゃぼー!

最近、欲しいモードが復活していたんだけど、基本的に、このキット、子供のときからずーーーーーーっと欲しかったんで、かれこれ、40数年欲しかった計算になる
そんだけ時間あったんなら、買えよ、貧乏性にもほどがある
と思うけれど、財力ができた頃には、すでに再販で8000円とかしてたんで、8000円のキットを買うほど、俺は剛気じゃなかったのだ、プロモデラーの時ですら。

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接着剤のビンとタンクを比べると、でかさが分かる。でけえ!

子供の頃、コレを見て、すんげー欲しかったけど、当時の価格が2500円
とても、子供に手が出るシロモノじゃない
当時の子供が欲しかったキットの筆頭が、「サンダーバード秘密基地」
ついで、タミヤのこのキット、1/12のF1キット、1/16の戦車などの、巨大スケールモデルだった

今回、買って、子供の背丈と比べて見たら箱が2/3ぐらいあった。
どんだけでかいねん
そら、子供目線で見たら、超巨大で欲しくなるよなぁ、コレ

もっとも、サンダーバード秘密基地とは違い、超精密スケールだったので、もし買えてても、作れなかっただろうけどなw

しっかし、40数年前のキットなのに、多少の金型劣化以外、全然見劣りしないぞ??
それ考えたら、いったい、当時、どんだけスゴイ出来だったんだ?
子供心にも感動するわけですわな

さて、俺はあんまり、実車そのものの好き嫌いは別として、模型としての実車キットにはあまり興味がないタチなんだけど、なぜ、これが子供の時から欲しかったかというと

photo
▲CB750つったら、コレ作るために決まってんじゃん!!

自慢じゃないが、40数年来の「ワイルド7」ファンだかんな
どーせなら、ディアゴスティーニの1/4がよかったが、さすがに、あれだけの金を出す根性はない

って、東海模型のカスタムカラー、全く関係ないんですけどね、白に塗るからw

実は、模型誌「ホビージャパン」のライターをやってた頃、編集のIさん(後の編集長)が、やっぱり「ワイルド」のファンで
そのうち、ワイルドのバイク作りたいね、フィギュアも乗せたいね
なんて話を、ことあるごとにしていたんだけど、結局実現せずのままライターをやめてしまい、悔やまれることだったんだけど、今頃、ようやくリベンジマッチ

というわけで、飛葉ちゃんカスタムプロジェクト始動!

ま、今のペースだと、出来るのは、たぶん5年後だぞこんちくしょう!w

ところで、いーかんげんで知られる望月三起也先生なので(笑)、最初の頃のバイクは、相当に適当
明らかに飛葉が乗っているのはCB750ではありません、ゼッケンついてるシーンのあるしw
で、望月三起也ファンサイトの「月間望月三起也」」で、一生懸命調べられて、どうも、初期に参考にしてたのは
CB400らしい
という結論になってるので
そのうち、CB400バージョンも作ってみたいところですなぁ

ワイルドのバイクはどれも作りたいんだけど、今では、トイでもプラモでもいいんだけど、どれも手に入らないか、手に入ってもプレミアつきで高価すぎる
名車が多いから今でも何かキットが出てるだろう、と思っていたが、調べてみて、意外とないのに驚いた

唯一、ヘボピーのハーレーダビッドソンFLだけは買えそうだが、ヘボピーのバイク作ろうと思ったら、タイヤがごっそり必要
モデラーをやめた今となっては、タイヤなんかジャンクパーツで持ってないんで、集めたらどれだけ金かかるか。
八百のノートンコマンドをオークションで見かけたが、同じ理由で追加タイヤがない。
そもそも、相当改造しないと、タイヤがエンジンの下に入らないだろうしなぁ。


ところで、ちょっと真面目な話をし出すと、このキットの参考に、色々、作られてる方のブログを参考にしたんですよ
だいたい、今時、こんな古い巨大キットを作る人はマニアなわけで、すげえ手を入れてて、すごいなぁ、と感心することしきり
俺はあそこまでする時間も根性も無い
というのはいいんだけど、そういう方々は、実車と比べて、「ここが違うあそこが違う」と改造されているわけですよ
なんかですます調が混ざってますが、まあいいです。ライターとして失格ですw

これは決して批判とかそーいうんじゃないってことはお断りしておきますが、そういう人たちはそれはそれでいいんですが、俺は、趣味の問題で、それは違うんじゃないかな、と思うわけです

知ってる人は知っているとおり、タミヤのスケールモデルは、実車を徹底的にリサーチしてる。
CB750なんて、実車を買って採寸してるんだから、そんなに間違っているわけがないんですよ
タミヤは、実車を採寸して、あとから、アレンジを加える、ということをやる、昔から。

っていうのは、第一に、大きい場合と、小さい場合では、視点が違うから、見え方が違うんですよ、そのままスケールダウンすると、ちまちまして、なんというか、迫力のないものになりがち
あっちを大きくしたり、こっちを小さくしたり、ってアレンジを加えないと、ミニチュアでは妙に見えたりもする
だから縮小するときのアレンジってのは必須

第二に、我々が実車から受ける「印象」「イメージ」っていうのと、実車をしげしげ見たときの感覚は違う
その「印象」「イメージ」っていうのは、そのアイテムそのものなんだよね
たとえばタイガー戦車だったら、力強さ、っていうのが一番の印象で、その源泉ってのは、砲塔だったり砲身だったりするわけで、キットでは微妙に砲塔をでっかくしたり、砲身を巨大化したりする
そこを強く打ち出しているのが、タミヤのキットで、だから「タミヤの戦車は実物より格好いい」とよく言われる

このCB750でいうと、サイドカバーが明らかにでかいというか、張り出してるんだけど、こんなん実車を参考にすればすぐ分かることで、あまりにミスとしては稚拙で、むろん、わざとやってると思うんですよ
っていうのは、そこを張り出さないと力強さが出ないし、模型では、なんか華奢に見えちゃって、迫力がなくなるんですね

みなさん、そこが実車と違うと指摘して直してるけど、俺はこういうアレンジは模型には必要だと思うし、そこをめくじら立てて直す必要は無い、と個人的には思うのでしたいます

今の模型やトイは面白くない、コンピューターで設計できるようになって、俗にいう「サラリーマン設計士」が作ってるので、緻密は緻密だけど、ただ実寸どおりに再現するだけで味わいがない、なんてよく言われるようになってます
そこに足りないのは、タミヤのような、センスを生かしたアレンジじゃないかなぁ、と愚考する次第

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