毎度毎度、完成してないのに、アレコレ手を出す今日この頃です。
前に書いたんですけど、私は元々、ひとつを完成させないのに次々手を出すスタイルは好きじゃなかったんですが、最近はバイタリティに欠けるので、そーいうヤヤコシイことは考えず、その時々に気が向いたものを作ればいいか、と思っているので、複数同時進行です。
まあ、コレに関しては、1年近く前から作っていて、今回載せる写真は1年近く前のものだったりします。
さて、このキット、日本語では「ムーンベース・アルファ」と呼ばれますが、英語では「ALPAH MOONBASE」のようです
少し説明すると、言わずと知れた、サンダーバードの生みの親、ジェリー・アンダーソンの製作したライブアクションSFドラマ、「スペース1999」に登場した月基地です。
案外知らない人もいますが、元々、このドラマ、実は前作「謎の円盤UFO」の続編として企画されたもので、漂流するのはムーンベースアルファではなく、シャドウの月基地でした。
結局は、大人の事情で、別のドラマとなったようです。
実は、私はこのドラマはあまり好きではありません、というか、ジェリー・アンダーソン特撮にシビれた世代としては、ライブアクションのドラマは、いまいち好きじゃないんですよね
「ロンドン指令X」も「謎の円盤UFO」もイマイチ好きじゃないです。
特撮部分はスゴイと思うんですが、ドラマパートの力不足が目立つ、まあ、はっきり言えば、あまり面白くないんですよね(笑)
そういうわけで、「スペース1999」も、名優マーティン・ランドーとバーバラ・ベインの「スパイ大作戦夫婦コンビ」が主演の割に、イマイチパンチに欠ける作品でした。
そのため、視聴率もふるわず、テコ入れで第二シーズンは超能力キャラのマヤが出たり、怪物みたいなのが出たりと、だいぶ幼稚っぽくなっていくんですが、まあ、いまだに、私はほとんどちゃんと見てなかったですね
蛇足ですが、バーバラ・ベインは当時は美女としてならしていたので、「スパイ大作戦」と比較して、エージェントが写り方に文句をつけてきて閉口したけど、「スパイ大作戦は何年前だい?」みたいに切り返して、事なきを得たとかなんとか、そんなエピソードが、アンダーソンの自伝に載ってます。
まあ、この2人を主演に据えたのは、色々と問題があったようです。
ただ、ドラマのデキはともかく、やっぱり「核爆発で月の軌道がはずれて宇宙をさまよう」という荒唐無稽な発想は、すごいインパクトだったのは事実です。
科学的にどうこう言う以前に、その発想のでかさにヤラレましたね。
第一話の特撮は、実に素晴らしいです
ちなみに、リメイク版の「SPACE 2099」の企画がありましたが、どうもキャンセルになったようですね、残念。
そういうわけで、別に「番組のファン」というわけではないんです。
でも、メカのファンです。
イーグルのデザインは秀逸だと思うし、ムーンベースは格好良いですよね、メカ類は好きなんです。
で、子供の頃、うちの近くのデパートに、今思うと、あの当時ですから相当にマニアックな店だったと思うんですけど、輸入模型を揃えてる店がありまして、そこにこのキットが売っていたので、すんごい欲しかったんですよ
当時の子供に手が出る価格じゃないですから、買えないまま大人になった、まあ、「第二のサンダーバード秘密基地」といえば、分かる人には分かるでしょうが、垂涎の的だったわけです。
なんかね、私はとにかく情景模型が好きですが、昔、異様に欲しかったキットって、みんな情景模型風のキットだったんで、昔からそういう性質だったんだと思います。
そんなわけで、最近、再販になったので、買ってしまいました。
現在の発売元はMPCですが、元々はAMTのキットだったと思います。
ムーンベース・アルファのディオラマと、おそらくNゲージ程度のスケールの司令室のセットです。
このキット、いかんせん、40年以上前のキットですから、お世辞にもデキがいいとは言えません。
ムーンベースのパーツときたひにゃ、ただの凸型のパーツを単に月面に貼り付けて終わりです。
しかし、ムーンベースを欲しいなら、あまり他に選択肢がありませんから、ムーンベース好きなら、まずは作っておかねばいけません。
再販にあたって、一応、新金型が追加されていて、旧版では形のおかしかったイーグル号のランチパッド?と、オーバースケールだったイーグル号が新しくなっています。
右が旧パーツ、左が新造パーツです。ランチパッドの形が違い、イーグルがかなり小さくなってます。
右のイーグルも使わないのはもったいないですよね、なんとかしたいな。
新イーグルのサイズは、このとおり。13ミリぐらいしかありません。こんなん塗装できないってのな(笑)
このあたりはいいとして、他にも、司令室の壁などが追加されてますが、問題は、何か通路の先にあるドームみたいなちいこいパーツの形状が微妙に変わってたりする点です。
元からぞんざいなキットですから、そんな細かいところを変えられても、なんの意味もないというか、全然ありがたみがありません(笑)
そもそも、各モジュールを繋ぐ通路がただの「2ミリ角棒だろコレ!」って形してますが、撮影用ミニチュアじゃそんな形じゃなかったはずなんで、そっち直せよ、と思いますね
まあ、実際、そのパーツに打ち出しピンの跡が激しくついてますので、そんなもん使うぐらいなら、最初から2ミリ角棒使ったほうが楽じゃん、ってことで、全部2ミリ角棒に変えましたw
正直「余計なことする前に、他に直すところがあるだろう」という感じのキットですが、推測するに、コストの問題で、金型を小さな一枚で済ますように、変更を加えるところをチョイスしたんだと思います(笑)
問題のベースとなる月面ですが、一辺が60センチぐらいあります。
バカでかいので、4つのパーツに分割されて箱に収まってます。
それはいいとして、パーツがバキュームフォームです。
余分な部分をハサミで切り取って、貼り合わせろ、ってことです。
かなり、アバウツです(笑)
で、どうしようか考えて、石膏を流し込んでみました。
元がバキュームなわけですから、表面ではなく、裏側が元々の原型の形状なわけですよ
だから、そこに石膏を流し込めば、原型そのままの月面ができるわけです。
ちょっと割れちゃいましたが、石膏で貼り合わせるので問題なしです
で、作ってみたのはいいんですが
想像以上に重かった!!!
いや、重いとは想像してましたが、想像以上でしたw
これ、あまりにバカでかいキットなので、そのまま平面に置いて飾れないから、壁掛けにして飾ろう、と思ってたんですね
壁掛けには重すぎる!、壁壊れる(笑)
というわけで、せっかく良い感じにできたけど、却下。
次に考えたのが
全部石膏で重いなら、発泡スチロールを埋めこんで軽量化する
という作戦
こんな感じで、てきとーに発泡スチロールを流しこんだ石膏に埋め込んで、軽量化します。
しかし、イマイチうまくいかず
結局、挫折して、諦めて元のパーツをそのまま使うことにしました、馬鹿みたいな徒労(笑)
元のパーツはペラペラでボコボコするので、余ってた材木とか、余りのプラ棒とかで、テキトーに補助を入れてやりました。
ところが、ここから問題が発生
石膏やらなんやらでバキュームパーツをいじくり回しすぎて、歪んでしまい、うまく上に基地のパーツがのらなくなりました。
あちこち凸凹しちゃって、基地をのせると、隙間あきまくりです。
ここから、苦労が始まり、もう面倒くさくて嫌になったんで、ずーっと放置してたわけです。
それはさておいて
せっかくなんで、各部に電飾を入れておきます。
雑です!!
手元にあった、クリスマス用のイルミネーションパーツがそのまま使えました。
このパーツは百均で買えるのでお勧めです、電池ボックスとLEDが20個ぐらいついて、100円ですから、すんごいお買い得で、私はクリスマスシーズンに出回ったときに買いだめします
銀が吹いてあるのは、光漏れ防止です。
この円柱状の凸(表から見れば凹)は、要するに底面に何も支えがないとバキュームパーツがたわむので、その支えとしてついている部分ですが、これらは基地パーツの内側にくるように配置されていますので、そこに穴をあけて電飾を仕込みます。
表から見ると、こうなります。
基地パーツにはピンバイスで穴をあけて、光ファイバーを仕込んで、この光を誘導します。
材木でベースを作り、そこに月面をはめこんで、パテで隙間を埋めていきます。
同時に、月面のザラつきも溶きパテでつけていきました。
ベースに広い面があるのは、そこに司令室の模型を貼り付ける予定だからです。
電池ボックス剥き出しはご愛敬ですね。
一番下の写真で、白やら黄色やらの汚れみたいなのがあるのは、前述のように、ちゃんと基地パーツが乗らなくなったせいです。
そこで、どうしたら基地パーツを別パーツにしたままで(貼り付けると塗装しにくいから)、ピッタリあう形に月面を修正できるか、という実験のあとです。
ポリパテを塗りつけてパーツを押しつけてみたり、ジェルメディウムを塗って置いてみたり色々やってみたんですが、うまくいかないので、結局は、基地はもう月面に貼り付けてパテで埋めて、苦労するけどあとから塗り分けることにしました。
てなわけで、作業はもうちょっと進んでますが、今回はここまでにします。
前に書いたんですけど、私は元々、ひとつを完成させないのに次々手を出すスタイルは好きじゃなかったんですが、最近はバイタリティに欠けるので、そーいうヤヤコシイことは考えず、その時々に気が向いたものを作ればいいか、と思っているので、複数同時進行です。
まあ、コレに関しては、1年近く前から作っていて、今回載せる写真は1年近く前のものだったりします。
さて、このキット、日本語では「ムーンベース・アルファ」と呼ばれますが、英語では「ALPAH MOONBASE」のようです
少し説明すると、言わずと知れた、サンダーバードの生みの親、ジェリー・アンダーソンの製作したライブアクションSFドラマ、「スペース1999」に登場した月基地です。
案外知らない人もいますが、元々、このドラマ、実は前作「謎の円盤UFO」の続編として企画されたもので、漂流するのはムーンベースアルファではなく、シャドウの月基地でした。
結局は、大人の事情で、別のドラマとなったようです。
実は、私はこのドラマはあまり好きではありません、というか、ジェリー・アンダーソン特撮にシビれた世代としては、ライブアクションのドラマは、いまいち好きじゃないんですよね
「ロンドン指令X」も「謎の円盤UFO」もイマイチ好きじゃないです。
特撮部分はスゴイと思うんですが、ドラマパートの力不足が目立つ、まあ、はっきり言えば、あまり面白くないんですよね(笑)
そういうわけで、「スペース1999」も、名優マーティン・ランドーとバーバラ・ベインの「スパイ大作戦夫婦コンビ」が主演の割に、イマイチパンチに欠ける作品でした。
そのため、視聴率もふるわず、テコ入れで第二シーズンは超能力キャラのマヤが出たり、怪物みたいなのが出たりと、だいぶ幼稚っぽくなっていくんですが、まあ、いまだに、私はほとんどちゃんと見てなかったですね
蛇足ですが、バーバラ・ベインは当時は美女としてならしていたので、「スパイ大作戦」と比較して、エージェントが写り方に文句をつけてきて閉口したけど、「スパイ大作戦は何年前だい?」みたいに切り返して、事なきを得たとかなんとか、そんなエピソードが、アンダーソンの自伝に載ってます。
まあ、この2人を主演に据えたのは、色々と問題があったようです。
ただ、ドラマのデキはともかく、やっぱり「核爆発で月の軌道がはずれて宇宙をさまよう」という荒唐無稽な発想は、すごいインパクトだったのは事実です。
科学的にどうこう言う以前に、その発想のでかさにヤラレましたね。
第一話の特撮は、実に素晴らしいです
ちなみに、リメイク版の「SPACE 2099」の企画がありましたが、どうもキャンセルになったようですね、残念。
そういうわけで、別に「番組のファン」というわけではないんです。
でも、メカのファンです。
イーグルのデザインは秀逸だと思うし、ムーンベースは格好良いですよね、メカ類は好きなんです。
で、子供の頃、うちの近くのデパートに、今思うと、あの当時ですから相当にマニアックな店だったと思うんですけど、輸入模型を揃えてる店がありまして、そこにこのキットが売っていたので、すんごい欲しかったんですよ
当時の子供に手が出る価格じゃないですから、買えないまま大人になった、まあ、「第二のサンダーバード秘密基地」といえば、分かる人には分かるでしょうが、垂涎の的だったわけです。
なんかね、私はとにかく情景模型が好きですが、昔、異様に欲しかったキットって、みんな情景模型風のキットだったんで、昔からそういう性質だったんだと思います。
そんなわけで、最近、再販になったので、買ってしまいました。
現在の発売元はMPCですが、元々はAMTのキットだったと思います。
ムーンベース・アルファのディオラマと、おそらくNゲージ程度のスケールの司令室のセットです。
このキット、いかんせん、40年以上前のキットですから、お世辞にもデキがいいとは言えません。
ムーンベースのパーツときたひにゃ、ただの凸型のパーツを単に月面に貼り付けて終わりです。
しかし、ムーンベースを欲しいなら、あまり他に選択肢がありませんから、ムーンベース好きなら、まずは作っておかねばいけません。
再販にあたって、一応、新金型が追加されていて、旧版では形のおかしかったイーグル号のランチパッド?と、オーバースケールだったイーグル号が新しくなっています。
右が旧パーツ、左が新造パーツです。ランチパッドの形が違い、イーグルがかなり小さくなってます。
右のイーグルも使わないのはもったいないですよね、なんとかしたいな。
新イーグルのサイズは、このとおり。13ミリぐらいしかありません。こんなん塗装できないってのな(笑)
このあたりはいいとして、他にも、司令室の壁などが追加されてますが、問題は、何か通路の先にあるドームみたいなちいこいパーツの形状が微妙に変わってたりする点です。
元からぞんざいなキットですから、そんな細かいところを変えられても、なんの意味もないというか、全然ありがたみがありません(笑)
そもそも、各モジュールを繋ぐ通路がただの「2ミリ角棒だろコレ!」って形してますが、撮影用ミニチュアじゃそんな形じゃなかったはずなんで、そっち直せよ、と思いますね
まあ、実際、そのパーツに打ち出しピンの跡が激しくついてますので、そんなもん使うぐらいなら、最初から2ミリ角棒使ったほうが楽じゃん、ってことで、全部2ミリ角棒に変えましたw
正直「余計なことする前に、他に直すところがあるだろう」という感じのキットですが、推測するに、コストの問題で、金型を小さな一枚で済ますように、変更を加えるところをチョイスしたんだと思います(笑)
問題のベースとなる月面ですが、一辺が60センチぐらいあります。
バカでかいので、4つのパーツに分割されて箱に収まってます。
それはいいとして、パーツがバキュームフォームです。
余分な部分をハサミで切り取って、貼り合わせろ、ってことです。
かなり、アバウツです(笑)
で、どうしようか考えて、石膏を流し込んでみました。
元がバキュームなわけですから、表面ではなく、裏側が元々の原型の形状なわけですよ
だから、そこに石膏を流し込めば、原型そのままの月面ができるわけです。
ちょっと割れちゃいましたが、石膏で貼り合わせるので問題なしです
で、作ってみたのはいいんですが
想像以上に重かった!!!
いや、重いとは想像してましたが、想像以上でしたw
これ、あまりにバカでかいキットなので、そのまま平面に置いて飾れないから、壁掛けにして飾ろう、と思ってたんですね
壁掛けには重すぎる!、壁壊れる(笑)
というわけで、せっかく良い感じにできたけど、却下。
次に考えたのが
全部石膏で重いなら、発泡スチロールを埋めこんで軽量化する
という作戦
こんな感じで、てきとーに発泡スチロールを流しこんだ石膏に埋め込んで、軽量化します。
しかし、イマイチうまくいかず
結局、挫折して、諦めて元のパーツをそのまま使うことにしました、馬鹿みたいな徒労(笑)
元のパーツはペラペラでボコボコするので、余ってた材木とか、余りのプラ棒とかで、テキトーに補助を入れてやりました。
ところが、ここから問題が発生
石膏やらなんやらでバキュームパーツをいじくり回しすぎて、歪んでしまい、うまく上に基地のパーツがのらなくなりました。
あちこち凸凹しちゃって、基地をのせると、隙間あきまくりです。
ここから、苦労が始まり、もう面倒くさくて嫌になったんで、ずーっと放置してたわけです。
それはさておいて
せっかくなんで、各部に電飾を入れておきます。
雑です!!
手元にあった、クリスマス用のイルミネーションパーツがそのまま使えました。
このパーツは百均で買えるのでお勧めです、電池ボックスとLEDが20個ぐらいついて、100円ですから、すんごいお買い得で、私はクリスマスシーズンに出回ったときに買いだめします
銀が吹いてあるのは、光漏れ防止です。
この円柱状の凸(表から見れば凹)は、要するに底面に何も支えがないとバキュームパーツがたわむので、その支えとしてついている部分ですが、これらは基地パーツの内側にくるように配置されていますので、そこに穴をあけて電飾を仕込みます。
表から見ると、こうなります。
基地パーツにはピンバイスで穴をあけて、光ファイバーを仕込んで、この光を誘導します。
材木でベースを作り、そこに月面をはめこんで、パテで隙間を埋めていきます。
同時に、月面のザラつきも溶きパテでつけていきました。
ベースに広い面があるのは、そこに司令室の模型を貼り付ける予定だからです。
電池ボックス剥き出しはご愛敬ですね。
一番下の写真で、白やら黄色やらの汚れみたいなのがあるのは、前述のように、ちゃんと基地パーツが乗らなくなったせいです。
そこで、どうしたら基地パーツを別パーツにしたままで(貼り付けると塗装しにくいから)、ピッタリあう形に月面を修正できるか、という実験のあとです。
ポリパテを塗りつけてパーツを押しつけてみたり、ジェルメディウムを塗って置いてみたり色々やってみたんですが、うまくいかないので、結局は、基地はもう月面に貼り付けてパテで埋めて、苦労するけどあとから塗り分けることにしました。
てなわけで、作業はもうちょっと進んでますが、今回はここまでにします。