AMTから発売されている、手の平サイズの「スタートレック」シリーズのエンタープライズを3隻セットにしたキットです。
スケールは1/2500とされていますが、ざっと見回したところ、パッケージにはスケール表記はないようです。
▲こんな感じのパッケ。
「スタートレック」に関して、語りだすとキリがなくて、模型のブログなんだかスタトレファンのブログなんだか分からなくなる恐れがある、というか、必ずそうなるので(笑)省略します。
まあ、知ってる人には説明するまでもなく、1960年代から現在までドラマシリーズ5本、映画が13本作られている、世界最長寿で最大の現役SFシリーズです。
私は、トレッキーというほど濃くはないですが、一応、テレビドラマシリーズと映画全部見てまして、35年来のスタートレックファンです。
さて、実は、このキットのシリーズの存在はずっと前から知っていたのですが、最初にネットでパッケージを見た瞬間、よく説明を読まずに、なぜか、昔AMTから出ていた大型キットのリパッケージ版だと思い込んだんです。
昔のAMTのデキの悪さは良く知ってますので、「このシリーズは要らん!」と思って、以後、シカトしてたんですよね。
ところが、つい先日、何かの拍子に説明を読んで
ふーん1/2500かぁ、ん? 2500? あれ? それって、ものすげえ小さくない? AMTのキットってデカかったよね?
と気づいて、よく調べてみたら、2010年に出た新しいキットだと分かりまして、速攻で全部買った次第です。
(ちなみにTOSの後半で同型艦として登場するものは当時発売されていたAMTのキットの改造です)
このパッケージは設定上の時系列順に、3隻のエンタープライズがセットになっています。
TOS(初代「宇宙大作戦」THE ORIGANAL SIRIESの略で現在はこう呼ばれます )の記念すべき元祖
・NCC-1701 エンタープライズ
・映画版(THE MOTION PICTUREの略でTMPと呼ばれる)のリフィット(改装型)バージョンNCC-1701
・映画「スタートレック ジェネレーションズ」で登場したNCC-1701B
の3つをセットにしたものです。
実のところ、設定時系列で言えば、現在のところ、この前に宇宙船の初代エンタープライズとして、試作船NX-01 が存在するのですが、それはセットになってないので、厳密にはエンタープライズセットではなく、NCC-1701セットですね。
なお、改装型は、TOSと区別するために俗称でA型と呼ばれてますが(ここでも以後は便宜上A型と呼称します)、初登場時はTOSの改造艦として登場し、Aはつきません。
キットの付属デカールは復活前の何も付かないNCC-1701のみです
よく見たらAのデカールもついてました。説明書に何も説明書いてないんだもんなぁw
この1/2500シリーズは、他にもC型、D型、E型が発売になってるので、揃えると同一スケールでNCC-1701シリーズがそろい踏みとなります
▲他のシリーズ。C,D,E型全部あります。どうせなら、ボイジャーやイクイノックスなんかも出して欲しいよねぇ。
後期のエンタープライズほど設定が大型化されているため、トイなどでシリーズになるときは、たいていスケールが違っていて、同一スケールは割と貴重だと思います。
このキットが三隻セットで、あとは一隻ずつのパッケージになってますが、これも初期の三隻が小さいためと思われます。
ただし、どうも何度か商品構成を変えてセット発売や単体販売されているようでして、実際このキットもセットと言いながら、TOSとB型にはベースを差し込むらしき穴があるのにA型には無い、しかも
穴の構造すらまちまち
で、しかも
差し込み穴があるのに肝心のベースが付いてないという(笑)
実に
いいかげん極まりないキットです。
あまりよく知らない人が見たら
エンタープライズ号ってこんなところに穴あいてたっけ? 変なの。
とか思うでしょうw
追記:その後の調べで、昔は三隻ずつセットでスタンドつきで売られていたようです
他にも、同スケールでロミュランウォーバードやクリンゴンバードオブプレイ、カーデシアガロア艦、USSリアライアント、USSサラトガなどの多くのセットもありますが、さすがに金が続かないので、今のところ買ったのはNCC-1701のみです。
あ、別途ポーラライツの1/350 NX-01は買っちゃいましたけど、(∀`*ゞ)テヘッ
(1/350なので、ものすごいでかい)
一応、シリーズの1701は全部作った後にパネルに飾るつもりなのですが(取らぬ狸の皮算用)、まずは三隻まとめて作ります。
というのも、この三隻は基本色がほぼ同一だから、まとめて塗った方が楽だからです。
俗に惑星連邦の宇宙船は「連邦カラー」と言われる色とされますが、実際には何度か色が変わっていて、この三隻はだいたい同じです。
▲順番前後しますが、サフ吹きが終わった1701。サイズはご覧のように、ジャスト手の平オンサイズ、ミニミニです。あれ? なんかデジャブ、こんな場面、本編のどの話かにあったよなぁ? エンタープライズがロウソクとかであぶられるやつ(この話のエンタープライズは公式記録に残っていないが、プロップだとすれば、記録にないミニサイズもあったことになるらしい)。
なお、今回、意外とちゃんと写真を撮っていたのですが、いつもの『製作時間が長いと、いつの間にかどっかいっちゃってる』というパターンではなく、途中写真が紛失しました。
実はPCがランサムウェアにやられてしまい、途中写真が全部消えてしまったのです。
ランサムウェアというのは、画像ファイルなどを勝手に暗号化して、「戻したければ金払ってこのソフトを買え」と脅してくるマルウェアのことです。
普通に保管してる写真はバックアップを取っているので無事でしたが、カメラから転送して、整理する前の写真は一時フォルダに保管してるので、そこはバックアップ取ってなくて、全滅でした(T.T)
さて、ではキットを見てみましょう、パカっ(箱の蓋をあけた音)
ん?・・・あれ? パーツ欠品?・・・・いや、コレでいいのか・・・はぁ。
と、まあ、そんな感じのキットです。
つまり
透明パーツがないな
と思ったら、単に単色一体整形だったという。
実にシンプルなパーツ割りです。
いわゆるモナカキットの類です。
正直、普通に買うと三千円以上するシリーズですが、この内容でその値段は高すぎると思います。
▲前述の事情により、写真が消えてしまったのでネットから拾ってきました。こんな感じで実に雑です。昭和の昔のガムとかのオマケプラモみたいですw
パネルパターンの塗り分け、俗に言う「アズティック・パターン」や窓などの塗装が、全てデカールで再現されるタイプのキットで、はっきり言ってキット本体よりデカールのほうが充実してます。
劇中で透明のところは、塗るか、デカールを貼れ、ってことです。
スタートレックのアズテックパターンは、自力で塗るのはあまりにも大変なので、最近は、ぼちぼちと、こんな風にデカールで再現したキットが出てきますね。
私は、長い間、AMTのキットは作ってなかったので、少しはマシになってんのかな? と思ったら、
相も変わらずぞんざいなAMTクオリティでした
ちょっとイマドキのキットとは信じられない低クオリティですので、買おうと思ってる人は覚悟してください、とてもじゃないけど、ガンプラしか作ったことがなかったら作るのは無理ですw
スナップキットなのですが、そのままハメると、ピンはきっちりはまるけど、とにかくパーツがあわない、ずれる、段差や隙間は出まくり。
スナップキットっていのは、ただ「ハマる」って意味やないやろう!
とツッコミたくなります。
ヤミクモにハマればいいってもんじゃありません。
しかもさ、正式には「スナップフィット」って言うんだけどね
全然フィットしてねーじゃん!!w
スナップノンフイットだよねw
はっきり言って
デカールを貼る素体、ただのプラの塊
ただのエンタープライズ型をした塊素材、ぐらいに思うのが正解、デキの悪いキャストキットを修復組み立てしていくような根性が必要です。
でも、フォルムだけは割と良いですね。
コレね、物によってちゃんとプラの色も本体色に沿ってますし、一応のコンセプトは、たぶん、スナップキットで、パカパカはめて、塗装せずに、そのままデカール貼るだけでも、割とそれっぽくなる、っていうキットなんだと思うんですよ
けどね
こんなズレと隙間とパーティングラインが目立つとこに入ってたら、全然それっぽくなんねーよ!!(笑)
いくらアメリカ人がおおらかでも、おおらかすぎだろw
塗装必須ですw
分かりやすく言うと
バンダイのスターウォーズシリーズの、ものすごい劣化版
とでも言えば通じやすいかとw
余談ですが、昔、雑誌「ホビージャパン エクストラ」でAMTのD型の作例を作って死んだ経験があります(パーツは合わない、モールドだるだる)。
あの頃はインターネットもDVDもない時代、しかも当時私の住んでたところでは「新スタートレック」が放送してなくて、大阪の友達からVHSビデオのダビングを送ってもらい、画質の悪いのを見ながら、必死でディテールを判別しつつ、推測で「こんな感じかなぁ??」って、ものすごい曖昧に塗ったものです。
今やネットで検索すればいくらでも資料が手に入るし、アズティックパターンはデカールになってるし、なんともはやラクチンで、隔世の感がありますな。
狭い部屋で馬鹿でっかいキットを粒子まみれになりながら塗ったのは思い出したくない苦行です。
正直、スタートレックなんて、もの凄くデキの良いトイが山のように出てますから
なんでわざわざ、こんなヒドいキットを苦労して組まなきゃいかんのだ?
という疑問が時々頭をよぎりますが(笑) 買ってきただけのトイと自分で作った模型では感覚が違うんですよねぇ。
つくづく、モデラーとは、なんぎな生き物ですね
別にね、大ぶりな海外キットなら、この程度のぞんざいさはいいんですよ。
大ぶりな海外キットならば、1ミリパーツがズレてようが、削ってしまえば大した問題ではないわけです。
でも、手の平に乗るサイズのキットで1ミリのズレは、すごい形状の変形ですので、修正するのがメチャ大変なんで、だからこのキットは大変なんですよ。
さあ、毎度毎度、初回は談話だけで埋まってますが、まず、最初にやるのは、デカールをじっくり眺めることです。
なぜかというと、窓のモールドやパネルモールドなんかが、なぜかぶっとい凸モールドであったりするんですが、たいていの部分はデカールで再現されてるんですね。
窓が凸って時点でおかしいし、デカールを貼るにはモールドはむしろ邪魔でしかないので、削り落とすためにデカールで再現される部分とそうでない部分を見極めるわけです。
円盤部のモールドは、面倒臭いのでそのまま残しました、凸凹なので、後でデカール貼りにえらい苦労しましたけどw
あ、その前にじっくり眺めるのは、スタートレックキットを作るときの最強の味方
▲日本独特の名著、「スタートレック メカニクス」を眺めることです。アメリカはどちらかといえばキャラ中心でメカに絞った資料本は少ないので、海外のスタトレモデラーもものすごく重宝してるとか。
▲ご覧のとおり、プロップ写真がたくさん載ってて、ものすごく製作の参考になります。
▲こちらは、ものすごく製作の邪魔になる生き物です
次に、ピンをハメるとパーツがズレるので、最初にピンは切り飛ばします。
あとはひたすら組み立て、ずれた部分を削り、隙間をパテ埋めします。
ワープナセルを支える翼状の部分が、左右一体で胴体部分込みになってて、ハメ込むようになってるんですが、ここがすんごいズレて段差と隙間が出るので、修正がメチャ大変です。
▲とにかく、ズレ、隙間が出るので、ひたすら削り、パテ盛り、削りを繰り返します。このナセルの基部は、組むだけだとすんごい出っ張ったので、リューターで削ってツライチにしてる状態です。TOSのワープナセルステー?は細いので折れやすく、案の定途中で折れて、真鍮線で補強しました(T.T)
▲こちらは仮組みしてみたA型。とにかくデキは最悪だけど、なかなか、小さいけどフォルムだけは素晴らしいですね。
▲B型の底部。ちょっと見にくいですが、付属もしてないスタンドを差し込む穴があり、謎の凸モールドがあります。凹凸の問題ではなく、こんなとこにパネルラインはそもそもプロップにもないはずですw 全部削り落とします。パテの残り具合を見ると、どんだけズレや隙間が多いか分かると思いますw どうも、この穴があいているのは、完成品のスタンド付き商品があったからのようです。
ワープディフレクターの穴部分(全部の凹んでるところ)は、あまりに隙間があくので、一旦パテ埋めしてリューターで削りました。ディフレクター板のモールドは跡形もなく消えるので、プラ棒で作り直しました。
てなわけで、今回はここまでにします。
まあ、しかしアレなんですよ、最近、ガンプラでも1/144は作らないようにしてるんですが、なんでかっていうと
目が辛いんですよね、もうジジイだから(笑)
プロモデラー野本氏と、「1/144はもう辛いね、1/100が限界」とか話してたのが、もう10年ぐらい前ですからねぇ
最近は、ド近眼の上に、かなりの老眼が入ってますからね、小さいキットは作るのしんどいんですよ。
でも買っちゃったから、作らないとなぁ(笑)
スケールは1/2500とされていますが、ざっと見回したところ、パッケージにはスケール表記はないようです。
▲こんな感じのパッケ。
「スタートレック」に関して、語りだすとキリがなくて、模型のブログなんだかスタトレファンのブログなんだか分からなくなる恐れがある、というか、必ずそうなるので(笑)省略します。
まあ、知ってる人には説明するまでもなく、1960年代から現在までドラマシリーズ5本、映画が13本作られている、世界最長寿で最大の現役SFシリーズです。
私は、トレッキーというほど濃くはないですが、一応、テレビドラマシリーズと映画全部見てまして、35年来のスタートレックファンです。
さて、実は、このキットのシリーズの存在はずっと前から知っていたのですが、最初にネットでパッケージを見た瞬間、よく説明を読まずに、なぜか、昔AMTから出ていた大型キットのリパッケージ版だと思い込んだんです。
昔のAMTのデキの悪さは良く知ってますので、「このシリーズは要らん!」と思って、以後、シカトしてたんですよね。
ところが、つい先日、何かの拍子に説明を読んで
ふーん1/2500かぁ、ん? 2500? あれ? それって、ものすげえ小さくない? AMTのキットってデカかったよね?
と気づいて、よく調べてみたら、2010年に出た新しいキットだと分かりまして、速攻で全部買った次第です。
(ちなみにTOSの後半で同型艦として登場するものは当時発売されていたAMTのキットの改造です)
このパッケージは設定上の時系列順に、3隻のエンタープライズがセットになっています。
TOS(初代「宇宙大作戦」THE ORIGANAL SIRIESの略で現在はこう呼ばれます )の記念すべき元祖
・NCC-1701 エンタープライズ
・映画版(THE MOTION PICTUREの略でTMPと呼ばれる)のリフィット(改装型)バージョンNCC-1701
・映画「スタートレック ジェネレーションズ」で登場したNCC-1701B
の3つをセットにしたものです。
実のところ、設定時系列で言えば、現在のところ、この前に宇宙船の初代エンタープライズとして、試作船NX-01 が存在するのですが、それはセットになってないので、厳密にはエンタープライズセットではなく、NCC-1701セットですね。
なお、改装型は、TOSと区別するために俗称でA型と呼ばれてますが(ここでも以後は便宜上A型と呼称します)、初登場時はTOSの改造艦として登場し、Aはつきません。
この1/2500シリーズは、他にもC型、D型、E型が発売になってるので、揃えると同一スケールでNCC-1701シリーズがそろい踏みとなります
▲他のシリーズ。C,D,E型全部あります。どうせなら、ボイジャーやイクイノックスなんかも出して欲しいよねぇ。
後期のエンタープライズほど設定が大型化されているため、トイなどでシリーズになるときは、たいていスケールが違っていて、同一スケールは割と貴重だと思います。
このキットが三隻セットで、あとは一隻ずつのパッケージになってますが、これも初期の三隻が小さいためと思われます。
ただし、どうも何度か商品構成を変えてセット発売や単体販売されているようでして、実際このキットもセットと言いながら、TOSとB型にはベースを差し込むらしき穴があるのにA型には無い、しかも
穴の構造すらまちまち
で、しかも
差し込み穴があるのに肝心のベースが付いてないという(笑)
実に
いいかげん極まりないキットです。
あまりよく知らない人が見たら
エンタープライズ号ってこんなところに穴あいてたっけ? 変なの。
とか思うでしょうw
追記:その後の調べで、昔は三隻ずつセットでスタンドつきで売られていたようです
他にも、同スケールでロミュランウォーバードやクリンゴンバードオブプレイ、カーデシアガロア艦、USSリアライアント、USSサラトガなどの多くのセットもありますが、さすがに金が続かないので、今のところ買ったのはNCC-1701のみです。
あ、別途ポーラライツの1/350 NX-01は買っちゃいましたけど、(∀`*ゞ)テヘッ
(1/350なので、ものすごいでかい)
一応、シリーズの1701は全部作った後にパネルに飾るつもりなのですが(取らぬ狸の皮算用)、まずは三隻まとめて作ります。
というのも、この三隻は基本色がほぼ同一だから、まとめて塗った方が楽だからです。
俗に惑星連邦の宇宙船は「連邦カラー」と言われる色とされますが、実際には何度か色が変わっていて、この三隻はだいたい同じです。
▲順番前後しますが、サフ吹きが終わった1701。サイズはご覧のように、ジャスト手の平オンサイズ、ミニミニです。あれ? なんかデジャブ、こんな場面、本編のどの話かにあったよなぁ? エンタープライズがロウソクとかであぶられるやつ(この話のエンタープライズは公式記録に残っていないが、プロップだとすれば、記録にないミニサイズもあったことになるらしい)。
なお、今回、意外とちゃんと写真を撮っていたのですが、いつもの『製作時間が長いと、いつの間にかどっかいっちゃってる』というパターンではなく、途中写真が紛失しました。
実はPCがランサムウェアにやられてしまい、途中写真が全部消えてしまったのです。
ランサムウェアというのは、画像ファイルなどを勝手に暗号化して、「戻したければ金払ってこのソフトを買え」と脅してくるマルウェアのことです。
普通に保管してる写真はバックアップを取っているので無事でしたが、カメラから転送して、整理する前の写真は一時フォルダに保管してるので、そこはバックアップ取ってなくて、全滅でした(T.T)
さて、ではキットを見てみましょう、パカっ(箱の蓋をあけた音)
ん?・・・あれ? パーツ欠品?・・・・いや、コレでいいのか・・・はぁ。
と、まあ、そんな感じのキットです。
つまり
透明パーツがないな
と思ったら、単に単色一体整形だったという。
実にシンプルなパーツ割りです。
いわゆるモナカキットの類です。
正直、普通に買うと三千円以上するシリーズですが、この内容でその値段は高すぎると思います。
▲前述の事情により、写真が消えてしまったのでネットから拾ってきました。こんな感じで実に雑です。昭和の昔のガムとかのオマケプラモみたいですw
パネルパターンの塗り分け、俗に言う「アズティック・パターン」や窓などの塗装が、全てデカールで再現されるタイプのキットで、はっきり言ってキット本体よりデカールのほうが充実してます。
劇中で透明のところは、塗るか、デカールを貼れ、ってことです。
スタートレックのアズテックパターンは、自力で塗るのはあまりにも大変なので、最近は、ぼちぼちと、こんな風にデカールで再現したキットが出てきますね。
私は、長い間、AMTのキットは作ってなかったので、少しはマシになってんのかな? と思ったら、
相も変わらずぞんざいなAMTクオリティでした
ちょっとイマドキのキットとは信じられない低クオリティですので、買おうと思ってる人は覚悟してください、とてもじゃないけど、ガンプラしか作ったことがなかったら作るのは無理ですw
スナップキットなのですが、そのままハメると、ピンはきっちりはまるけど、とにかくパーツがあわない、ずれる、段差や隙間は出まくり。
スナップキットっていのは、ただ「ハマる」って意味やないやろう!
とツッコミたくなります。
ヤミクモにハマればいいってもんじゃありません。
しかもさ、正式には「スナップフィット」って言うんだけどね
全然フィットしてねーじゃん!!w
スナップノンフイットだよねw
はっきり言って
デカールを貼る素体、ただのプラの塊
ただのエンタープライズ型をした塊素材、ぐらいに思うのが正解、デキの悪いキャストキットを修復組み立てしていくような根性が必要です。
でも、フォルムだけは割と良いですね。
コレね、物によってちゃんとプラの色も本体色に沿ってますし、一応のコンセプトは、たぶん、スナップキットで、パカパカはめて、塗装せずに、そのままデカール貼るだけでも、割とそれっぽくなる、っていうキットなんだと思うんですよ
けどね
こんなズレと隙間とパーティングラインが目立つとこに入ってたら、全然それっぽくなんねーよ!!(笑)
いくらアメリカ人がおおらかでも、おおらかすぎだろw
塗装必須ですw
分かりやすく言うと
バンダイのスターウォーズシリーズの、ものすごい劣化版
とでも言えば通じやすいかとw
余談ですが、昔、雑誌「ホビージャパン エクストラ」でAMTのD型の作例を作って死んだ経験があります(パーツは合わない、モールドだるだる)。
あの頃はインターネットもDVDもない時代、しかも当時私の住んでたところでは「新スタートレック」が放送してなくて、大阪の友達からVHSビデオのダビングを送ってもらい、画質の悪いのを見ながら、必死でディテールを判別しつつ、推測で「こんな感じかなぁ??」って、ものすごい曖昧に塗ったものです。
今やネットで検索すればいくらでも資料が手に入るし、アズティックパターンはデカールになってるし、なんともはやラクチンで、隔世の感がありますな。
狭い部屋で馬鹿でっかいキットを粒子まみれになりながら塗ったのは思い出したくない苦行です。
正直、スタートレックなんて、もの凄くデキの良いトイが山のように出てますから
なんでわざわざ、こんなヒドいキットを苦労して組まなきゃいかんのだ?
という疑問が時々頭をよぎりますが(笑) 買ってきただけのトイと自分で作った模型では感覚が違うんですよねぇ。
つくづく、モデラーとは、なんぎな生き物ですね
別にね、大ぶりな海外キットなら、この程度のぞんざいさはいいんですよ。
大ぶりな海外キットならば、1ミリパーツがズレてようが、削ってしまえば大した問題ではないわけです。
でも、手の平に乗るサイズのキットで1ミリのズレは、すごい形状の変形ですので、修正するのがメチャ大変なんで、だからこのキットは大変なんですよ。
さあ、毎度毎度、初回は談話だけで埋まってますが、まず、最初にやるのは、デカールをじっくり眺めることです。
なぜかというと、窓のモールドやパネルモールドなんかが、なぜかぶっとい凸モールドであったりするんですが、たいていの部分はデカールで再現されてるんですね。
窓が凸って時点でおかしいし、デカールを貼るにはモールドはむしろ邪魔でしかないので、削り落とすためにデカールで再現される部分とそうでない部分を見極めるわけです。
円盤部のモールドは、面倒臭いのでそのまま残しました、凸凹なので、後でデカール貼りにえらい苦労しましたけどw
あ、その前にじっくり眺めるのは、スタートレックキットを作るときの最強の味方
▲日本独特の名著、「スタートレック メカニクス」を眺めることです。アメリカはどちらかといえばキャラ中心でメカに絞った資料本は少ないので、海外のスタトレモデラーもものすごく重宝してるとか。
▲ご覧のとおり、プロップ写真がたくさん載ってて、ものすごく製作の参考になります。
▲こちらは、ものすごく製作の邪魔になる生き物です
次に、ピンをハメるとパーツがズレるので、最初にピンは切り飛ばします。
あとはひたすら組み立て、ずれた部分を削り、隙間をパテ埋めします。
ワープナセルを支える翼状の部分が、左右一体で胴体部分込みになってて、ハメ込むようになってるんですが、ここがすんごいズレて段差と隙間が出るので、修正がメチャ大変です。
▲とにかく、ズレ、隙間が出るので、ひたすら削り、パテ盛り、削りを繰り返します。このナセルの基部は、組むだけだとすんごい出っ張ったので、リューターで削ってツライチにしてる状態です。TOSのワープナセルステー?は細いので折れやすく、案の定途中で折れて、真鍮線で補強しました(T.T)
▲こちらは仮組みしてみたA型。とにかくデキは最悪だけど、なかなか、小さいけどフォルムだけは素晴らしいですね。
▲B型の底部。ちょっと見にくいですが、付属もしてないスタンドを差し込む穴があり、謎の凸モールドがあります。凹凸の問題ではなく、こんなとこにパネルラインはそもそもプロップにもないはずですw 全部削り落とします。パテの残り具合を見ると、どんだけズレや隙間が多いか分かると思いますw どうも、この穴があいているのは、完成品のスタンド付き商品があったからのようです。
ワープディフレクターの穴部分(全部の凹んでるところ)は、あまりに隙間があくので、一旦パテ埋めしてリューターで削りました。ディフレクター板のモールドは跡形もなく消えるので、プラ棒で作り直しました。
てなわけで、今回はここまでにします。
まあ、しかしアレなんですよ、最近、ガンプラでも1/144は作らないようにしてるんですが、なんでかっていうと
目が辛いんですよね、もうジジイだから(笑)
プロモデラー野本氏と、「1/144はもう辛いね、1/100が限界」とか話してたのが、もう10年ぐらい前ですからねぇ
最近は、ド近眼の上に、かなりの老眼が入ってますからね、小さいキットは作るのしんどいんですよ。
でも買っちゃったから、作らないとなぁ(笑)