だいぶ間が空いてしまいましたCB750 飛葉ちゃん仕様ですが、ずーっと製作をサボっていたわけではありません。

いかんせん仕事ではないので、あまり綿密にプランニングせず、実物を見つつ試行錯誤でいじっているので、余計に時間がかかるのです。

作る時間はそれほどないのですが、少しずつでも、ちまちまといじってましたので、それなりに進んではいます。

ただ、私、希代の面倒くさがりですので、「撮影して編集してブログに上げる」という作業を考えると、面倒でやる気がなくなるんですよ(笑)
なので、逐一写真撮らないで、どんどん作業だけ進めたりしているので、いきなりこう、進んでいたりするわけですな。まあそこはご愛敬。

前回からボディをかなりいじったんですが、長くなりそうなので、その話は次回に回して、今回はエンジンです。

これは、実はだいぶ前に完成してました。
エンジン単体でも飾れるベースが付属してるので、そのまま棚に飾っていて、既に埃をかぶってしまう時間が経ってました(笑)
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▲どーん! 当時世界の度肝を抜いた4気筒、750CCエンジン。このどでかいエンジンに昔の子供はあこがれたものです。単に、大型バイクに乗りたい、ではなく、ホンダのナナハンに乗りたい、という層を作り出したことからも、インパクトの大きさが伺えます。

さて、ところで、どんなに新しいキットでも、メッキのパーツは接着面をヤスリで整形してしまえばメッキがはがれてしまいますので、メッキを一度落として、パーツを組み立ててから塗装するのが理想です。
このキットは、古い割にバリはほとんどありませんが、各部にかなりの金型のズレ、段差が見られます。
断面が円柱型のパーツであれば、パーティングラインに大きなズレがあり、段差を削ってしまうといびつな形になってしまうぐらいズレが大きいところも結構あります。
古いキットで何が困るかって、メッキパーツがそんな状態のまんま、どっぷりメッキされてたり、バリごとメッキされてる点です。
最近、昔のアリイの蒸気機関車のキット買ったんですが、ほとんどバリの海にパーツが埋まってる状態でメッキされてました(笑)

最近のキットのように、なるべく合わせ目やパーティングラインが目立たないように気を遣った設計でもないので、さすがに、メッキパーツをそのまま組んでしまうと、ちょっと見るに堪えない状態になります。
そんなわけで、もう、必然的にメッキをハガさざるを得ないわけですが、最初の頃に書きましたけれど、このキット、めっちゃメッキが強固で、まずハガすのに一苦労します。

という苦労話を以前書いてる以上、つまり
全部ハガしちゃったわけですから、ハガしたもんは塗らなければいけません
当然の摂理です、摂理は曲げられないのです、困った。

なんせブツが
ギンギラギンのメッキパーツ
ですんで、一筋縄ではいきません。

私自身、ブランクが長く、模型に関する知識がガラパゴスなので、以前からメッキに適した塗料というのは、ちょくちょく探しては実際に試してみてはいて、手芸用の「ギンギラ銀」とか、DIY用のヤツとか、色々なのを試してたんですが、どれもイマイチパッとしない。
で、ネットでGSIクレオスの「メッキシルバーNEXT」がいい、という記事を読んだんで、試してみました。

いやこりゃホントにいいですね。
模型のメッキとまではいきませんが、かなり良いです、痛いのは価格でしょうねw

ネットで読んだ記事に色々なテストが載ってたんで、とても助かりましたが、とにかく下地にツヤありのブラックを塗り、なるべく塗膜を薄くなるように、弱いパワーで吹き付けると、一番輝きが増すようです。
下地のツヤ具合でずいぶん変化しますね。
あと、時間置いてから磨くと、また輝きます。

元のキットのメッキのように、あまりにもてかてかすぎると、模型だとオモチャっぽく見えるので、少し抑えめにしました、基本、圧吹きするとツヤが減るようなので、そんな感じで。

また凄いのは、マスキングが可能!
更にありがたいことに、スミ入れ可能!

写真のエンジンは、まだ塗装した状態のままで、最終仕上げの焼きが入った風の塗装だとか、スミ入れなどはしてない段階です。

以上のように、きらきらしてる銀部分は「メッキシルバー」ですが、以前も書きましたが、CB750は発売時期によってかなりタイプの違いがあり、初期型をK0と呼びます。
そのK0の中でも、最初期型は、エンジンの一部は砂型鋳造で、表面はざらざら、つや消し銀です。
そこで、梨地の鋳造パーツ部分は、まず溶きパテを筆で叩くように塗り、ザラつき表現をしてやってます。
本当のエンジンは、砂型なので、もっとエッジなんかが「ダルい」んですが、そこまでやると、たぶん「単にディテールが甘い」模型」に見えると思い、表面をザラつかせるだけにとどめました。
それから、普通のラッカーシルバーを塗装した後、つや消しスプレーを吹いてあります。
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▲エンジン本体部分は鋳造ですので、ザラつきを入れて、シルバーで塗装してます。初期型の最初だけ砂型鋳造で、生産数は700台ぐらいだけらしいです。まだスミ入れとかしてません。

ただし、以前書いたように、オイルカバーフィルターにフィンがついているのは初期型ではないので、キットも実際は最初期型ではないと思われます(キット自体にタイプの表記はないので、パーツから推測するしかありません)。
どっちにしろ、初期型以降も砂型と金型の違いはあれど、鋳造は鋳造ですので、ギヤカバーなんかと本体は質感が違い、つや消しっぽい銀です。

まあ、以前考えたように、ハードに使われる飛葉ちゃんのバイクですから、その時々のCBのパーツで改造されていっていると考えれば、タイプは「ちゃんぽん」と考えていいかと。
話が先になりますが、後部に後期型のステーパーツを自作して付けたりしてますので、まあ、ちゃんぽん仕様で行ってます。
コミックでも、そのへんの仕様は混ざってますね、おそらく、模型を作画の資料にしているときはタミヤのキットに準じてますが、写真を作画の資料にしているときはその時々の写真を見ているので、混ざってるのではないかと。
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あと、前にも書きましたが、エンジンの空冷フィンは結構ぶ厚く、厚みが均一ではない上に、数パーツに分かれていて組むとフィンの位置がズレるので、かなりみっともないです。
できる限り薄く削って、削りながら位置を調整してあります。

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▲フィンは薄く削って調整してます
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▲すいませんネットから拾った写真無断借用です。キットのフィンはこんな感じです。下段、真ん中にいくほど太くなってるのが分かります。
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▲まあ、こうやって単体で見ると色々アレですが、実際にはボディに組み込まれるので、見えにくくなる部分も多いので、あまりこだわってもしょうがないかと。

割といい感じに質感の違いが出ていると思いますが、写真だとなかなか銀はうまく撮れず白くトンじゃったりして、実物の感じが伝わりませんね、どうでしょう?

あ、あとですね、模型作り慣れていると、ついつい「パーツの合わせ目」や「パーティングライン」みたいなところを無意識に埋めたり削ったりしちゃうんですけど、資料写真を見ると、実車でも別パーツがボルト止めなのでズレやスキマがあって正解だったり、実車でも分割型で整形されているのでパーティングラインが残っているままだったりで、うっかりへたに埋めるとかえって間違いだったりします、ややこしい(笑)


写真は撮ってないですが、他のメッキパーツも塗装は終わってますので、案外、もう完成に近いところまで来てますね。
でも、フロントの泥よけ、ロケットノズル?が出来てないんだよねぇ。
そのへんのパーツは、タイヤが仮組みできないと、全体のバランスが掴めないんで、作りようがないんですけど、実はスポークを張り直すために切り飛ばしたまま、面倒で作ってないから、まだタイヤが組めないんですよね(笑)


あと、いまだに悩んでいるのは、ウエザリングをどうするか、です。
私のイメージでは飛葉のバイクは歴戦の勇者なので、相当に傷だらけ、汚れているイメージで、望月先生のイラストなんかでもフェンダーは泥だらけだったするんですが。
ネットには、古いバイクを塗装で見事に再現されてる方もいて
スゲエなぁ、あそこまで出来たらいいなぁ
と思うんですが、私は古びたバイク特有の表現のノウハウを持ってないので、へたにやると、単に汚い模型に見えるモノになる可能性が高いから、どうしたもんか、綺麗に作るべきか、いまだに悩んでます。

というわけで、今回はここまで。