本家からの過去記事転載です
元記事は2014/02/19
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いじりはじめたのは、ずいぶん前なんだけど、いまだに完成してない
ミラクルハウスの新世紀合金シリーズ 1/48 66式メーサー殺獣光線車
でげす。
このシリーズにはリモコン版もあるけど、俺が持っているのは動力入ってないディスプレイ版
俺は、やっぱり基本的に
トクサツの人
だと思う
何か好きなメカを3つ挙げろ、と言われたら悩むけど、たぶん一番がこのメーサー車
あと、ウルトラホーク1号とポインター、それに海底軍艦は甲乙付けがたい感じ
次点でメカゴジラ、モゲラ、ホーク3号、マグマライザー、ハイドランジャーぐらいかな
なんで、まあ、一番好きなメカのひとつ
言うまでもなく、このメカが我々の目の前に現れたのは、東宝特撮「サンダ対ガイラ」からである。
その圧倒的な存在感!
職人芸の極みな爆破テクニックによって、なぎ倒される木々が、そこに存在しないはずの光線の力感を圧倒的に表現する
まさに
芸術!
と言って差し支えない。
日本の誇る天才作曲家、伊福部明の圧倒的にパワフルでノリノリなマーチに乗って展開される、一連の自衛隊の攻撃準備から攻撃に至るまでのシーンは、まさに世界の東宝の面目躍如という格好良さ
子供心を鷲づかみにした
ちなみに、このシリーズでは昭和後期ゴジラシリーズに登場する70式メーサー車もあるが、これは要するに、ミニチュアが壊れちゃったんで、パーツ減っちゃいました、という状態のプロップであるw
とにかく、邦画の全盛期の、最高峰たる東宝特撮の中で、最も芸術的な職人芸が発揮されているのは、この「サンダ対ガイラ」のメーサー車の攻撃シーンと、キングギドラの光線の着弾シーンであると思う。
カット割りの妙
実写パートとのカットバック編集の見事さ
ミニチュアワークの素晴らしさ
光学合成の力感を最大に表現する着弾のタイミング(火薬制御)
映像を最大限に盛り上げる天才、伊福部昭の音楽!!!
当時、予算は今の映画に比べれば遙かに潤沢だったが、決して充分とはいえないスケジュールの中で、これほど全ての要素において最高のものが集結のは奇跡的と言えよう
その素晴らしさは、筆舌に尽くしがたい。
実際、以後、平成ゴジラまでも、手を変え品を変え、メーサー車が登場し、メーサータンクやヘリになってまで登場を続けることや、最初の頃は違う作曲家を使ってみたが、結局
やっぱり東宝特撮は伊福部マーチじゃなきゃ駄目だ
ということになってしまい、延々と伊福部マーチが使われることになるのも、いかに、かつての東宝特撮にインパクトがあり、素晴らしかったかを物語る証左と言える。
まあ、そんなわけでイレコミ度の高いメカなのだけど、俺、個人的には、いくら好きでも、こういう「トイ」は買わない主義なんですよ
いや、主義っていうわけじゃないんだけど、単に高いお金を出す気がしないということで。
プラモなら買うんだけど、完成品は高いと買わない、まあ、そのぐらいの価値しか感じてないってことです。
というのが、俺のデフォルトなんだけど、コレ、なんかアマゾンで処分価格で売ってたんだよね
通常価格に比べてあまりに安かったんで(だいたい1/6ぐらい)、うっかり買ってしまったという。
なわけで、なかなかよく出来たトイです
1/48だから、でかい!
光線部分光ります、いいです
▲こんな感じ
というわけで、いいのはいいんだけど、やっぱりトイなので、おもちゃっぽさが抜けないから、いじってやろうと。
もう、これは
パーティングラインとか合わせ目とか消すのはやらず、塗装もしない、そのままで、ただ汚しを入れるのと、展示ベースだけを作る
という風に割り切っていじり始めた。
ところが、いじりはじめたとたん、問題が発覚
半年ほど置いてあっただけで、ゴムキャタピラが劣化してぼろぼろにちぎれ始めた
( ´゜д゜`)エー
いくらなんでも、劣化早すぎ
これは商品の欠陥だろう?
もしかして、この商品が処分されてたのって、この問題があったからなのか??
と疑ってしまったが、疑っても仕方ないので、なんか考える
どっかからゴムキャタを引っ張ってくるのが一番早いし、タミヤのMMシリーズのキャタピラを持って来てもリアルでいいんだが、いかんせん
お金かけたくない
というセコい思いがあるんで、考えた末に、こうやって修復
木工用ボンドを水で溶き、そこに墨汁を入れて黒い汁を作る
で、ちぎれかけたキャタピラを並べ、表と裏に筆で塗りつけた
木工用ボンドは乾くとビニールみたいになるんで、要はビニールコーティングしてるみたいな感じ
墨汁を使った理由は、木工用ボンドが水溶性なので、水彩系ので着色しなきゃいけないわけだけど、たぶん絵の具とかより、漆黒が出やすいと思ったから。
まあ、後で汚すんで、関係ないけど。
やってみるもんです
おかげで綺麗に治った。
この方法、昔の劣化したゴムキャタピラのキットを修復するにも使えると思う
よく出来たトイだが、唯一のネックが、牽引車のガラスが赤いプラ
なんで?????
これはいくらなんでもあんまりだろう、ということで、ここだけ作り直し
本体にはウエザリング
スミ入れして、ドライブラシで立体感を出してやった
パステルで埃を塗りつけて完成
運転席は作りたくないので、ガラスはスモークにしたかった。透明プラ板にペンキ系のクリアを塗ると、こんな風に綺麗なスモークになる
つけてみたら、イマイチ。なんで、ボツ
ついでに運転席に乗せる人も作る。運転席を光らせ、ガラスはスモークにするつもりなので、シルエットだけしか見えないから、ものすごくおおざっぱ
素材はスカルピー
こんな感じで、仕切りと手前の部分を作る。光漏れ防止もかねている。スチレンボード。組むとシルエットしか見えないから適当。
結局、ガラスはスモークのエンビ版を買って来て、作り直した。様子をみながら、いまいちしっくりこなかったので、いろんな素材で4回作り直してる。
完成するとこんな感じ。
運転席は見えません。
今回はここまで。
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転載時の追記:この後、家を建てることになり、色々と忙しくなって、とどこおることになる
元記事は2014/02/19
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いじりはじめたのは、ずいぶん前なんだけど、いまだに完成してない
ミラクルハウスの新世紀合金シリーズ 1/48 66式メーサー殺獣光線車
でげす。
このシリーズにはリモコン版もあるけど、俺が持っているのは動力入ってないディスプレイ版
俺は、やっぱり基本的に
トクサツの人
だと思う
何か好きなメカを3つ挙げろ、と言われたら悩むけど、たぶん一番がこのメーサー車
あと、ウルトラホーク1号とポインター、それに海底軍艦は甲乙付けがたい感じ
次点でメカゴジラ、モゲラ、ホーク3号、マグマライザー、ハイドランジャーぐらいかな
なんで、まあ、一番好きなメカのひとつ
言うまでもなく、このメカが我々の目の前に現れたのは、東宝特撮「サンダ対ガイラ」からである。
その圧倒的な存在感!
職人芸の極みな爆破テクニックによって、なぎ倒される木々が、そこに存在しないはずの光線の力感を圧倒的に表現する
まさに
芸術!
と言って差し支えない。
日本の誇る天才作曲家、伊福部明の圧倒的にパワフルでノリノリなマーチに乗って展開される、一連の自衛隊の攻撃準備から攻撃に至るまでのシーンは、まさに世界の東宝の面目躍如という格好良さ
子供心を鷲づかみにした
ちなみに、このシリーズでは昭和後期ゴジラシリーズに登場する70式メーサー車もあるが、これは要するに、ミニチュアが壊れちゃったんで、パーツ減っちゃいました、という状態のプロップであるw
とにかく、邦画の全盛期の、最高峰たる東宝特撮の中で、最も芸術的な職人芸が発揮されているのは、この「サンダ対ガイラ」のメーサー車の攻撃シーンと、キングギドラの光線の着弾シーンであると思う。
カット割りの妙
実写パートとのカットバック編集の見事さ
ミニチュアワークの素晴らしさ
光学合成の力感を最大に表現する着弾のタイミング(火薬制御)
映像を最大限に盛り上げる天才、伊福部昭の音楽!!!
当時、予算は今の映画に比べれば遙かに潤沢だったが、決して充分とはいえないスケジュールの中で、これほど全ての要素において最高のものが集結のは奇跡的と言えよう
その素晴らしさは、筆舌に尽くしがたい。
実際、以後、平成ゴジラまでも、手を変え品を変え、メーサー車が登場し、メーサータンクやヘリになってまで登場を続けることや、最初の頃は違う作曲家を使ってみたが、結局
やっぱり東宝特撮は伊福部マーチじゃなきゃ駄目だ
ということになってしまい、延々と伊福部マーチが使われることになるのも、いかに、かつての東宝特撮にインパクトがあり、素晴らしかったかを物語る証左と言える。
まあ、そんなわけでイレコミ度の高いメカなのだけど、俺、個人的には、いくら好きでも、こういう「トイ」は買わない主義なんですよ
いや、主義っていうわけじゃないんだけど、単に高いお金を出す気がしないということで。
プラモなら買うんだけど、完成品は高いと買わない、まあ、そのぐらいの価値しか感じてないってことです。
というのが、俺のデフォルトなんだけど、コレ、なんかアマゾンで処分価格で売ってたんだよね
通常価格に比べてあまりに安かったんで(だいたい1/6ぐらい)、うっかり買ってしまったという。
なわけで、なかなかよく出来たトイです
1/48だから、でかい!
光線部分光ります、いいです
▲こんな感じ
というわけで、いいのはいいんだけど、やっぱりトイなので、おもちゃっぽさが抜けないから、いじってやろうと。
もう、これは
パーティングラインとか合わせ目とか消すのはやらず、塗装もしない、そのままで、ただ汚しを入れるのと、展示ベースだけを作る
という風に割り切っていじり始めた。
ところが、いじりはじめたとたん、問題が発覚
半年ほど置いてあっただけで、ゴムキャタピラが劣化してぼろぼろにちぎれ始めた
( ´゜д゜`)エー
いくらなんでも、劣化早すぎ
これは商品の欠陥だろう?
もしかして、この商品が処分されてたのって、この問題があったからなのか??
と疑ってしまったが、疑っても仕方ないので、なんか考える
どっかからゴムキャタを引っ張ってくるのが一番早いし、タミヤのMMシリーズのキャタピラを持って来てもリアルでいいんだが、いかんせん
お金かけたくない
というセコい思いがあるんで、考えた末に、こうやって修復
木工用ボンドを水で溶き、そこに墨汁を入れて黒い汁を作る
で、ちぎれかけたキャタピラを並べ、表と裏に筆で塗りつけた
木工用ボンドは乾くとビニールみたいになるんで、要はビニールコーティングしてるみたいな感じ
墨汁を使った理由は、木工用ボンドが水溶性なので、水彩系ので着色しなきゃいけないわけだけど、たぶん絵の具とかより、漆黒が出やすいと思ったから。
まあ、後で汚すんで、関係ないけど。
やってみるもんです
おかげで綺麗に治った。
この方法、昔の劣化したゴムキャタピラのキットを修復するにも使えると思う
よく出来たトイだが、唯一のネックが、牽引車のガラスが赤いプラ
なんで?????
これはいくらなんでもあんまりだろう、ということで、ここだけ作り直し
本体にはウエザリング
スミ入れして、ドライブラシで立体感を出してやった
パステルで埃を塗りつけて完成
運転席は作りたくないので、ガラスはスモークにしたかった。透明プラ板にペンキ系のクリアを塗ると、こんな風に綺麗なスモークになる
つけてみたら、イマイチ。なんで、ボツ
ついでに運転席に乗せる人も作る。運転席を光らせ、ガラスはスモークにするつもりなので、シルエットだけしか見えないから、ものすごくおおざっぱ
素材はスカルピー
こんな感じで、仕切りと手前の部分を作る。光漏れ防止もかねている。スチレンボード。組むとシルエットしか見えないから適当。
結局、ガラスはスモークのエンビ版を買って来て、作り直した。様子をみながら、いまいちしっくりこなかったので、いろんな素材で4回作り直してる。
完成するとこんな感じ。
運転席は見えません。
今回はここまで。
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転載時の追記:この後、家を建てることになり、色々と忙しくなって、とどこおることになる
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