今回は、前回ちょこっと書きました、改造箇所の話です。

前回、ホイールを組んだので、やっとこさ、仮組みでタイヤを追加して、だいたいのイメージをお見せできるようになりました。

2017-12-08-167_サイズ変更
▲前回作ったホイール。スチール線と真鍮パイプでスポークを張り直しました。面倒くさかった・・・・。

遅々として作業が進まないのは、もちろん作業時間が取れないから、がメインの理由なんですが、それ以外にも、トライ&エラーで良い感じになるまで改造を繰り返している、というのがひとつ。
仕事で作る場合は締め切りがありますので、最初に割とプランニングというと大げさですが、改造箇所やイメージを決めて作り始めるんですが、趣味なのでそういう面倒なことはせず、とにかく行き当たりばったりで、納得いくまで何度でも改造してます。

結果的に、こっちのほうが面倒なやりかたですけどね(笑)

いくらプランニングしても、実際に作ってみたらイマイチ、ってことも多々ありますが、締め切りがあるとそのままで行かざるを得ないこともあるわけで、このやりかたのほうが、面倒でも、より自分のイメージに近づけます。
最後まで根性が尽きなければ・・・ですが(笑)


もうひとつの理由ですが、何度か書いているように、私が「ホビージャパン」のライターをやってるときの編集者のI氏とやりとりが復活したので、昔の雑誌のノリというか、編集さんの意見を入れつつ作るみたいな感じ、あの時代のHJ的な作り方をしたかったので
作ってみては、写真を載せて、I氏の意見を聞いては、それをフィードバックして再度改造していく
みたいなやり方をしていたので、一度作っては、作り直し、みたいな部分が増えていて、進まないのもありました。

もちろん、個人個人で持ってるイメージが違うから必ずしも合致するとは限りませんので、その場合は、あくまでも作るのは私ですから私の好みを優先してはいますが、できる限り、納得いく範囲で、I氏の意見もフィードバックしているという形です。

で、今回は前後編に分けますが、メインは新造パーツと、プロポーションというか、車体のバランスの大幅な改造です。
ずいぶん時間がかかってしまいましたが、以前、I氏が、「実車をどのように改造すれば漫画のイメージに近くなるか」のイメージ図を作ってくれたので、その図に準じた改造を施しています。

とはいえ、「口で言うのは簡単」ではなく「絵で言うのは簡単」ですが、なにせ実車はクリアランスを考えてうまくパーツが配置されてますから、パーツをひとついじると、他がぶつかって整合性がとれない、なんてところなども多々あります。
本当に改造すると、各部のパーツがセミスクラッチで作り直しになると思うのですが、そこまではしたくないので、全く図の通りとはいかないまでも、可能な範囲でギリギリまでいじってみました。

結果的に、実車とは、相当にバランスが変わってます。

この改造が
いろんな部分のバランスの組み合わせでイメージが変わってくる
みたいな、かなり微妙な感じだったので、一度パーツを切って長さを詰めてみては、やっぱり思い直して元通り延長し直してみたり(笑) みたいな繰り返しで
何度も何度も
やってみてはバランスを見て、またやり直し、バランスを見る
みたいなことを繰り返していたので、ここまで時間がかかった、というのも事情です。

だんだん疲れてきて、途中で気分転換に「猿の惑星」の模型を作ってたりもしましたし(笑)


と、バランスの話をしてますけど、今回は前編なのでそこまで行きません、なんだよソレ(笑)

えっと、まずこのキット、時代からすればよく出来てますが、やっぱり結構、今だったらやらないようなディテール省略がされてます。
なので、気になるとこだけ、ちょこちょこいじってます。

2018-01-05-170_サイズ変更
キャブレターを繋ぐ黒いパイプは、本来ゴムなので、両端を金属の輪で締め付けて止めてますが、そんなディテールは一切ありません。
(不思議なんですけど、このキットの商品写真には、その金属部分がちゃんとあるんですよね????)

2018-01-06-173_サイズ変更
あんまり見えにくいところですけど、なんか気になったので、ちょいちょいと、手元にあったアルミでリングを作ってみました。

2018-01-06-175_サイズ変更
全部作ってこんな感じにしました。


次、以前の記事から大きくかわったのが、飛葉カスタム独自のシート。
一度、クッションモールドを入れてみましたが、やはりしっくりこないので、埋め戻しました。
後で書く話に絡みますが、全体のバランス的にどうしても後部が間延びするので、シートの全長も前に写真を載せたときより若干延長してます。

CIMG0003
こちらは、以前載せたときのシートです。
シート後部のマグネット分銅?発射装置の円錐形部分は、以前はかなりとがった感じでしたが、I氏の好みを反映して、全面的に作り直しました。

2017-10-31 23-27-40_サイズ変更
ちょっと加工過程が前後してる写真です。
この写真のボディはまだ改造中で、最終型ではありません、あとで説明しますが、ここではシートだけ見てください。
以前より、かなり丸みを帯びた形に削り直して変更してるのが分かるでしょうか?
シートの形状も若干変えてます。


飛葉カスタムはシートの形が独特なので、実車のシートよりも少し前後長を短くしないと、「立体的にしっくりくるバランス」になりません。
しかもケツがとがっているので、実車のケツがでかいシートとは、見えるバランスが異なって来ます。
詳しくは後で述べますが、物理的なクリアランスの限界までボディの全長やフェンダーの位置はずらしていますが、それでもシートの後部が空いた感じで、なんとなく間延びしたように思えるのです。
そこで、U字型のステー?のパーツを自作して、空間を埋める作戦に出ました。

こういった形状のパーツは、実は、実車のCB750でもK4以降の後期型には付いているパーツです。
原作でも、描かれているときと描かれていないときがありますが、これはおそらく、タミヤのキットを参考に作画されたときと、後期型の資料写真を見て作画されたときがあるためだと思われます。
ちなみに、アニメ版の設定では付いていることになっていました。

パーツはプラ棒を曲げて、基部をプラ板で作ってやりました。
2015-01-01 00-00-03_サイズ変更

ここではK4タイプのパーツのつもりではなく、あくまでも漫画版の飛葉カスタムでのオリジナルパーツ、というイメージで、特に取り付け部などは実車のものに準じておらず、自己流でっちあげです。
2015-01-01 00-00-11_サイズ変更
こんな感じになりました。
先に掲載した写真に、このパーツがついてますね。

2015-01-01 00-00-15
こんな感じで固定されます。
アレですよ、最近、スクラッチとかやってなかったですからね、久しぶりにプラ棒曲げてパーツ作ったら、なっかなか、うまくいかないのw
いやー、苦労したのなんのって(笑)

ってわけで、とりあえず前編はここまで。