さて、前回、事情を書いてから、また間があいちゃいましたね(笑)
ちょっと、本業のほうが忙しかったりして。
ま、そんなわけで、年初来、いろんな不都合が重なっていたんですが、とにかくちょっとずつ進めようと、タンク塗ったりしてたんですがね。なんだかんだで、実はちょくちょく進んでます。
んで、以前にも書きましたが、なぜかもう、判で押したように、ガソリンタンクが落ちて割れる、修復を繰り返していたわけですが、それ以外も難関として
なぜか塗装がいつもひび割れる。
厚吹きするとひび割れるのは知ってますが、どうもそーいう現象ではない。
そのたびにペーパーかけて、はがしてやり直して、と繰り返してましたが、まあ、最終的にたどりついた結論として、おそらく、改造に使ったパテとかなんやらが、古いんで劣化してそんな現象が起きてたんだろうと。
次の難関が、最近まで気づいてなかったんですが、飛葉のバイクはマーキングは普通のCBと同じだから、付属のデカールが使える、とずっと思い込んでたんですよ。
で、いざデカール貼る段階になって気づいたんですが(笑)、よく考えると飛葉のCBってマーキングが標準の黒と違って赤なんですよね。
なわけで、今更ながら違うことに気づいて自作しなきゃならんのですが、某アルプス電気のプリンタほどいいデカールはできる環境がウチにはない。
(すんごいどうでもいい話題ですが、ウチの兄貴は昔アルプス電気に勤めてまして、時期的にはあのプリンタあたりの開発に関わってる感じです)。
んで、まず、PhotoShopでデータ作って、インクジェットプリンタで作れるデカールを作ってみたんですが、何度作っても失敗する。
インクジェットプリンタで作るデカールは、サイズが小さいと大した問題はなく、ワイルドの水牛マークなんかはすぐに出来たんですがね。
▲というわけで、レッグガード?の完成型。前々回掲載したデータから作ったデカールがコレ。このぐらいの形状だと、一発OKになったけど、タンクのラインはもの凄く苦労した。最近面倒なので写真をスマホで撮っているので、雑なのはすまんです。スマホはどうも赤が実物よりピンク?っぽくなる傾向があり、ホントはちゃんと赤い。
細長いと貼る段階でインクが流れ出したりヨレたりと、なかなかうまくいかない。
そのくせものすごくガッチリくっつくし、溶けたインクが塗装面に食いつくので、素直にデカールだけハガれない。
そのたびに剥がすのにペーパーかけて、塗装しなおして、クリア吹き直して、の繰り返しですわ。
もうね、スプレー使ってましたけど、あんまり塗り直すもんで塗料が切れちゃって、いざアマゾンで買おうとしたら在庫切れで、困り果てて混色した経緯すらあります(笑)
困ってしまって、インクジェットプリンタで作れるデカールを透明デカールに貼って使う、とか色んな方法を試行錯誤して試したんですが、どうやってもうまくいかず。
結局、ひたすらインクジェットプリンタを繰り返して、繰り返すうちに、「印刷できるデカール」特有の癖が分かってきたんで、最後は、なんとか見られる程度にはできました、ちょっと微妙にヨレてますけど、遠目には言われないと気づかないと思うんで、さすがに限界きたので、これで妥協。
たぶんマーキングだけで20回はやり直したと思います。デカールがストックなくなって買い直しましたしW
▲なわけで、ギリギリ許容範囲で出来たデカール。後述するが、これはウエザリングの途中段階。上の写真では通信機がむきだして、下の写真では蓋がついてる。
普通デカールはできるだけ余白を切って貼るほうが余白が目立たないのでそうしますが、印刷できるデカールは、それをやると縁からインクが溶け出すので、余白を残すほうがいいみたいでした。
よく見たら、説明の紙に「余白を取れ」みたいなことが書いてましたのが(笑)、理由はそういうことだったんですね。
普通の模型のデカールに慣れていると、案外気づかない盲点ということで(笑)、それに気づくまで何度もやり直しました。
とにかく、タンクは、あとちょっとで完成、という段階で、全部おじゃんになって、ほぼ一から削ってやり直し、という作業を、全体では30越えて、おそらく40回近くやり直したんじゃないかと。
よく挫折しなかったもんで、ここまでくると、もはや執念です。
なわけで、何もしてなかったわけでもなく、その繰り返しに時間を食っていたわけです。
▲通信機の蓋はあく。ピンぼけごめん。ここもタンクはウエザリングの途中。通信機は望月先生固有のいいかげんさおおらかさで、通信機は誌面に出るたびに形も位置も異なるが、今回の基本は『谷間のユリは鐘に散る』に出てきたものをマネている。最も最初期に作った部分だけど、いざ組み上げたら合わなくなったので、再度パーツを作り直してる。ぼけてるんで分かりにくいが通信機のメッシュはエッチング。
話が写真と前後しますが、ここから重要な話題です。
私が、実車改造の飛葉仕様ナナハンやいくつかの模型などを見て、常に不満に感じていたことがあります。
それは、形とかはともかくとして、
綺麗すぎる
っていうことなんです。
あ、実車は自分で乗るんだから、綺麗にしたいのはしょうがないですが(笑) 私にとって、ワイルドのバイクのイメージは、酷使される戦闘車両なんですよね。
望月先生もAFV好きですから、イラストでもドロ汚れがつきまくっているような絵が多かったんで、余計にそんなイメージが当時小学生だった私にはすり込まれています。
なので、これは30年以上前にワイルドのバイクを作りたいと思っていたときから一貫して考えていたことで
絶対に譲れない最大のポイント
なんですが、とにかく
一般のバイク模型のように、キレイキレイにはしたくない
という。
で、最初から作るときに思っていたのは
一番の難関は形状でもバランスでもなく、ウエザリングではないか
と。というのは、バイク模型って、普通は新車的な綺麗な仕上げがポピュラーですから、汚しすぎると単に「汚い」模型に見えてしまいそうです。
だから、そのへんの適度のバランスが、ものすごく難しそうだなぁ、と思ってました。
ネットを見てると、すんごい上手に『古いバイク』の表現で、見事な大量の汚れを入れておられる方もいますが、あれこそノウハウが必要で、普段からバイク作ってないと出来そうにないし、私にはそんなノウハウないですしね、凄いと思うんですけど、今回は、また目的がそれとは違うんですよね。
っていうのは、普通の実車のバイクってのは、使えば汚れていく、たまに綺麗にしよう掃除する、その繰り返して汚れていく結果が実車の汚れなわけですよ。
でも、なんせワイルドの場合は
ジャングルの中走ってみたり水上装甲してみたり銃弾バンバン撃たれてみたり材木の上走ってみたり
などという、普通のバイクでは絶対にない使われ方をした結果の汚れなわけで、まず現実にはありえませんから、そんなん資料もないわけですよ(笑)
ま、あえて資料にするなら、たぶん一番近いのは第二次大戦の軍用バイクですよね。
んで、当初は、ダメージ表現(銃弾が当たった跡とか)とかまでゴリゴリとやったぐらい、汚れを派手にしようかなぁと思っていたんですが、おそらく、バイク模型をそこまでウエザリングすると、なんか単に汚い感じに見えそうな予感がしたんで、メンテしてパーツ交換した直後なんで割と新品に近いけどちょっと使い込んでる感じ、ぐらいな
プチ汚れ(笑)感程度
にしとくのが妥当かな、と。
なわけで、このへんまでくると、パーツを組むまでに汚しておかないと、後から汚すと難しい部分もありますから、ウエザリングしつつ様子を見て、ちょっとずつ組んでいく形になります。
▲仮組み中の写真。最終的なウエザリングはまだだけど、一般的な『焼け』表現を入れた状態。オレンジやブルーのクリアを吹いている。ただし、今のバイク模型はこうだが、おそらくCB750の時代にはマフラーの素材が違うので実際はこういう今風の焼けはならなかったと思う。
▲ピンぼけごめん。埃つきまくりだった。動物の抜け毛の季節なので、結構ツライ。漫画のナンバープレートはたいてい絵では文字は空白、たまに番号が描いてあるのもあるので、番号をそれにしようかとも思ったんだけど、結局は空白のプレートを作った。一度はキットのパーツの文字を削ったんだけど、自作したほうが早かったんで最後はスクラッチした。
▲エンジンまわり、ちょいピンぼけですまんす。なるべく、使い込まれた感を出すように、ここは派手気味に。エンジンて入り組んでるから掃除しにくいんで、汚れ溜まるんだよね。途中までウエザリング中。
▲以前のエンジン写真と比べて欲しい。
▲後部のサスペンション部分のバーニア。ウエザリング中。サス自体には金属パーツが付属してるんで、どうしても質感の違いが出てしまうが、まあよしとしたい。前回までの製作記にも書いたけど、バーニアのサイズはかなり何度もバランス見て作り直してる。
なわけで、苦労しつつ、次回に続きます(笑)
ちょっと、本業のほうが忙しかったりして。
ま、そんなわけで、年初来、いろんな不都合が重なっていたんですが、とにかくちょっとずつ進めようと、タンク塗ったりしてたんですがね。なんだかんだで、実はちょくちょく進んでます。
んで、以前にも書きましたが、なぜかもう、判で押したように、ガソリンタンクが落ちて割れる、修復を繰り返していたわけですが、それ以外も難関として
なぜか塗装がいつもひび割れる。
厚吹きするとひび割れるのは知ってますが、どうもそーいう現象ではない。
そのたびにペーパーかけて、はがしてやり直して、と繰り返してましたが、まあ、最終的にたどりついた結論として、おそらく、改造に使ったパテとかなんやらが、古いんで劣化してそんな現象が起きてたんだろうと。
次の難関が、最近まで気づいてなかったんですが、飛葉のバイクはマーキングは普通のCBと同じだから、付属のデカールが使える、とずっと思い込んでたんですよ。
で、いざデカール貼る段階になって気づいたんですが(笑)、よく考えると飛葉のCBってマーキングが標準の黒と違って赤なんですよね。
なわけで、今更ながら違うことに気づいて自作しなきゃならんのですが、某アルプス電気のプリンタほどいいデカールはできる環境がウチにはない。
(すんごいどうでもいい話題ですが、ウチの兄貴は昔アルプス電気に勤めてまして、時期的にはあのプリンタあたりの開発に関わってる感じです)。
んで、まず、PhotoShopでデータ作って、インクジェットプリンタで作れるデカールを作ってみたんですが、何度作っても失敗する。
インクジェットプリンタで作るデカールは、サイズが小さいと大した問題はなく、ワイルドの水牛マークなんかはすぐに出来たんですがね。
▲というわけで、レッグガード?の完成型。前々回掲載したデータから作ったデカールがコレ。このぐらいの形状だと、一発OKになったけど、タンクのラインはもの凄く苦労した。最近面倒なので写真をスマホで撮っているので、雑なのはすまんです。スマホはどうも赤が実物よりピンク?っぽくなる傾向があり、ホントはちゃんと赤い。
細長いと貼る段階でインクが流れ出したりヨレたりと、なかなかうまくいかない。
そのくせものすごくガッチリくっつくし、溶けたインクが塗装面に食いつくので、素直にデカールだけハガれない。
そのたびに剥がすのにペーパーかけて、塗装しなおして、クリア吹き直して、の繰り返しですわ。
もうね、スプレー使ってましたけど、あんまり塗り直すもんで塗料が切れちゃって、いざアマゾンで買おうとしたら在庫切れで、困り果てて混色した経緯すらあります(笑)
困ってしまって、インクジェットプリンタで作れるデカールを透明デカールに貼って使う、とか色んな方法を試行錯誤して試したんですが、どうやってもうまくいかず。
結局、ひたすらインクジェットプリンタを繰り返して、繰り返すうちに、「印刷できるデカール」特有の癖が分かってきたんで、最後は、なんとか見られる程度にはできました、ちょっと微妙にヨレてますけど、遠目には言われないと気づかないと思うんで、さすがに限界きたので、これで妥協。
たぶんマーキングだけで20回はやり直したと思います。デカールがストックなくなって買い直しましたしW
▲なわけで、ギリギリ許容範囲で出来たデカール。後述するが、これはウエザリングの途中段階。上の写真では通信機がむきだして、下の写真では蓋がついてる。
普通デカールはできるだけ余白を切って貼るほうが余白が目立たないのでそうしますが、印刷できるデカールは、それをやると縁からインクが溶け出すので、余白を残すほうがいいみたいでした。
よく見たら、説明の紙に「余白を取れ」みたいなことが書いてましたのが(笑)、理由はそういうことだったんですね。
普通の模型のデカールに慣れていると、案外気づかない盲点ということで(笑)、それに気づくまで何度もやり直しました。
とにかく、タンクは、あとちょっとで完成、という段階で、全部おじゃんになって、ほぼ一から削ってやり直し、という作業を、全体では30越えて、おそらく40回近くやり直したんじゃないかと。
よく挫折しなかったもんで、ここまでくると、もはや執念です。
なわけで、何もしてなかったわけでもなく、その繰り返しに時間を食っていたわけです。
▲通信機の蓋はあく。ピンぼけごめん。ここもタンクはウエザリングの途中。通信機は望月先生固有の
話が写真と前後しますが、ここから重要な話題です。
私が、実車改造の飛葉仕様ナナハンやいくつかの模型などを見て、常に不満に感じていたことがあります。
それは、形とかはともかくとして、
綺麗すぎる
っていうことなんです。
あ、実車は自分で乗るんだから、綺麗にしたいのはしょうがないですが(笑) 私にとって、ワイルドのバイクのイメージは、酷使される戦闘車両なんですよね。
望月先生もAFV好きですから、イラストでもドロ汚れがつきまくっているような絵が多かったんで、余計にそんなイメージが当時小学生だった私にはすり込まれています。
なので、これは30年以上前にワイルドのバイクを作りたいと思っていたときから一貫して考えていたことで
絶対に譲れない最大のポイント
なんですが、とにかく
一般のバイク模型のように、キレイキレイにはしたくない
という。
で、最初から作るときに思っていたのは
一番の難関は形状でもバランスでもなく、ウエザリングではないか
と。というのは、バイク模型って、普通は新車的な綺麗な仕上げがポピュラーですから、汚しすぎると単に「汚い」模型に見えてしまいそうです。
だから、そのへんの適度のバランスが、ものすごく難しそうだなぁ、と思ってました。
ネットを見てると、すんごい上手に『古いバイク』の表現で、見事な大量の汚れを入れておられる方もいますが、あれこそノウハウが必要で、普段からバイク作ってないと出来そうにないし、私にはそんなノウハウないですしね、凄いと思うんですけど、今回は、また目的がそれとは違うんですよね。
っていうのは、普通の実車のバイクってのは、使えば汚れていく、たまに綺麗にしよう掃除する、その繰り返して汚れていく結果が実車の汚れなわけですよ。
でも、なんせワイルドの場合は
ジャングルの中走ってみたり水上装甲してみたり銃弾バンバン撃たれてみたり材木の上走ってみたり
などという、普通のバイクでは絶対にない使われ方をした結果の汚れなわけで、まず現実にはありえませんから、そんなん資料もないわけですよ(笑)
ま、あえて資料にするなら、たぶん一番近いのは第二次大戦の軍用バイクですよね。
んで、当初は、ダメージ表現(銃弾が当たった跡とか)とかまでゴリゴリとやったぐらい、汚れを派手にしようかなぁと思っていたんですが、おそらく、バイク模型をそこまでウエザリングすると、なんか単に汚い感じに見えそうな予感がしたんで、メンテしてパーツ交換した直後なんで割と新品に近いけどちょっと使い込んでる感じ、ぐらいな
プチ汚れ(笑)感程度
にしとくのが妥当かな、と。
なわけで、このへんまでくると、パーツを組むまでに汚しておかないと、後から汚すと難しい部分もありますから、ウエザリングしつつ様子を見て、ちょっとずつ組んでいく形になります。
▲仮組み中の写真。最終的なウエザリングはまだだけど、一般的な『焼け』表現を入れた状態。オレンジやブルーのクリアを吹いている。ただし、今のバイク模型はこうだが、おそらくCB750の時代にはマフラーの素材が違うので実際はこういう今風の焼けはならなかったと思う。
▲ピンぼけごめん。埃つきまくりだった。動物の抜け毛の季節なので、結構ツライ。漫画のナンバープレートはたいてい絵では文字は空白、たまに番号が描いてあるのもあるので、番号をそれにしようかとも思ったんだけど、結局は空白のプレートを作った。一度はキットのパーツの文字を削ったんだけど、自作したほうが早かったんで最後はスクラッチした。
▲エンジンまわり、ちょいピンぼけですまんす。なるべく、使い込まれた感を出すように、ここは派手気味に。エンジンて入り組んでるから掃除しにくいんで、汚れ溜まるんだよね。途中までウエザリング中。
▲以前のエンジン写真と比べて欲しい。
▲後部のサスペンション部分のバーニア。ウエザリング中。サス自体には金属パーツが付属してるんで、どうしても質感の違いが出てしまうが、まあよしとしたい。前回までの製作記にも書いたけど、バーニアのサイズはかなり何度もバランス見て作り直してる。
なわけで、苦労しつつ、次回に続きます(笑)