銀河ぐらますガイド 造型分室

元プロモデラー・もこもこフジタの、やっつけ模型ブログ

カテゴリ: スケールモデル

だいぶん前に、モデラーに復帰してから、ちょくちょくと模型は作っていたとはいうものの、基本的にプラモか、ちょっとしたスクラッチしか作ってませんでした。
スクラッチや情景ベース制作は、それほど大規模なものではなかったので、久しぶりに
ポリパテを盛り盛りしてはゴリゴリゴリゴリ削る
という作業をやったら
うん、これは部屋でやるのは辛いわ
と思いました(笑)
すんごい粉ダラケ。

昔は、よく賃貸アパートでこんなことしてたもんですね(笑)
ごめんなさい、大家さん。

モデラーに復帰してから家を建てて、心おきなく模型を作り続ける予定だったので、実は部屋を設計するとき、モデリング用に模型専用机を置くスペースを考えて、広く部屋を設計したんですよ。
塗装のために部屋に埋め込み換気扇もちゃんと付けておいたんですよね。
一応、試行錯誤で現状に至った、自作塗装ブース3号もあるんですよ、粉吸いながら削ってるんですけどね。
でも、実際にやってみると、広いったって、模型机の横にPCあるもんですから、そらもう、埃かぶりまくりです(笑)
広くするんじゃなく、その広さを分割して
2畳ぐらいの作業専用ルーム作っておいたらよかったな
とか思いましたね(笑)


というわけで、その
ゴリゴリ削りの元、ワイルドオリジナル仕様のシート制作
です、なかなか試行錯誤していて、進みません。

その悩みの種のシート、前回書いたように、そもそも絵の大きな嘘があるので、実際に立体にすると後部の円錐形部品がボディと干渉して無理、という問題や、シート幅とフレームのバランスの問題がある。

実車で飛葉カスタムを作っておられる方は、半円錐状のパーツをつけて誤魔化しておられましたね。

その問題の解消も大変なのですけど、それとは別に、作る前から気になっていた点は何かというと

シートは、絵だとツルツルなんですね。
絵だといいけど、1/6の立体だとのっぺりしすぎて間延びして見えるんじゃないか
という点が懸念事項だったのです。

実車の飛葉カスタム写真を見たときも、非常に気になるポイントでした。

で、実際にツルツルの塊を作ってみたら、やっぱりちょっとなぁ・・・という感じがしました。
あまりにも、のぺーっとしすぎな感じです。

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△前回の途中写真。このままエッジを落として、つるつる状態で一度仕上げてたけど、なんか違和感がある。

写真だと、また印象が変わるので、前回の写真でもそんなに違和感がなかったかもしれませんが、少なくとも実物パーツを見た感じでは、かなり「のっぺりして間延びした」印象が強い。

そこで解決法として使えそうだったのが、望月氏の公認ファンサイト「月刊望月三起也」に掲載されていた、バイクの側面図です。
この側面図、相当に参考資料としてお世話になってます、お礼言いたいぐらいです(笑)

その図面には、シートの中央あたりあるベルト(なんていうんだか知りませんが元のCBにはついている)と、シート上部のカマボコ状のクッションが並んで描かれてまして、こんな風にアレンジしたらいけるかな、と。

でも、あんまりオリジナル解釈を入れるのもファンに怒られそうだなぁ、とか思ったりして、コミックのまま厳密に真似したほうがいいのかなぁ、でもなんか間延びしてるなぁ・・・みたいな、相当な葛藤があったんですが
まあ、悩んでも仕方ないので、とにかく一度、実際やってみるか、と。

頭で考えていても、立体になってみないと実際の感じがつかめないので、とりあえずいじってみよう、と。

あかんかったら、削って埋めて元に戻せばいいや、という気の長い姿勢で。


で、作ってみたのがコレ。
CIMG0008

一度、かなりのところまで仕上げたんですけどね。
いまいち、シートの厚みや角度が気にいらなかったので、前部あたりを削り込んで、モールドが半分無くなってる状態になってます。
円錐は仮止め中。

黒く見えてるのはキットのシート底面パーツで、その上にパテを盛って作ったんですが、パーツが出てきてることからも分かるように、ぎりぎりまで薄く削ってます。

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適当にのっけたもんで、いまいちズレてるけど、もうちょっとしっかりフレームと合うようになっています。
フレームとシートの合わせ具合、なんとかコレで解消している状態です。

で、重視したのは、あくまでも
オリジナルモールドによって、コミックのイメージを損なわないようにすることです。

上面にだけモールドをつける、というのは、側面とそれより低い視点で見たときは、シートがコミックのイメージと同じくツルツルに見えるようにするためですね。

もうひとつ、クッションを入れたのには理由がありまして、どうしてもいろんなイメージやバランス、物理的、両面の整合性から、ある程度シートに厚みが必要なのですが、あまりコミックのイメージは厚くないんですよね。
そこで、モールドを加えることで、クッション部分を少し持ち上げて、縁取りとなる部分をコンマ数ミリでも削り下げることで、側面から見たときの厚み感を抑えたい、という、苦肉の策なんです。

で、側面から見るとこんな感じ。

CIMG0003

ちょっとシートが置いただけなのでズレてます、すまんです。

この写真ではフェンダーがついてないからシートが載ってますが、フェンダーつけたら干渉します、その問題はまだ解消してません。

CIMG0006

コレコレ、個人的には飛葉ちゃんのバイクはこのアングルがめっちゃかっけーと思う。

こういうアングルのイメージはそのままで
モールドがあっても、コミックのイメージを損なっていないので、割といい感じ
と思うんだが、どうでしょうか?

どうでしょうか? ってアレですよ、前から書いてるように、元「ホビージャパン」編集長のIさんがワイルドファンなもので、メールで意見を聞きながら作ってるんですけど、ほとんど、そのIさんに向けて聞いてます、この文章は(笑)

まあ、こういうのは難しいとは思うんです。
いくらワイルドファン同士でも、趣味があわないところも当然あるとは思うし、自分の趣味の模型なので最終的には自分の好きに作るのがいいというのは正論ではあります。
ですが、それはそれとして、最初の記事に書いたとおり、ずーっと昔にHJで仕事をしていたとき、二人で「ワイルドのバイク作りたいねえ」という話をしていたのに端を発してますのでね。
昔、私たちがライターをやっていたころは、雑誌自体が非常に「ノリが良かった」というか、元気があったんですけど、そのひとつの要因は、編集さんがネタ出しやアイディア出しをして、それを形にする、なんてことが多かったためだと思います。
向こうからアイディアが出れば、こっちも「じゃあ、こうしたらどう?」みたいなことを考えるし、そうしてディスカッションすることで(まあそんな偉そうな単語ではなく、馬鹿話レベル、ですけどw)、面白いアイディアやネタが出てきて誌面のエネルギーに繋がっていたと思います。
そんな昔の「編集さんとモデラーのスタンス」みたいな感じで、編集さんの意見を取り入れつつやれたらいいというか、あまりに趣味が異ならないように、それなりのバランスが取れた落としどころに納められたらベストですね。


・・・ま、そんなこと言っても、とにかく時間がない上にトライ&エラーで何度もリテーク、作り直し、みたいに進めてますので、ホントに出来るのか、自信がないですけどね(笑)


ちなみに、この写真、変態カメラと名高いCASIO EXILIM FR10で撮影してますが、どうも接写すると、やたらパースがつくようで、ちょっと角度を変えるだけで、写真ではパーツのバランスが少し実物とは違って見えたりしてますので、そこんとこ、間引いて見てください。
ダウンロードダウンロード (1)
△ちなみにコレがその変態カメラ。レンズとモニタが分離し、自由に撮影できる。スマホからも操作できるのでレンズだけでも撮影可。自撮り棒につけて撮影したり、色々アイディア豊富。


でね、実は、ここで少し疑問を持ってたのです。
そもそも、図面はゴリゴリのファンさんたちのつどうサイトでファンさんが仕上げたものです。
ファンってのはディテールにこだわるもので、そんなに根拠もなく、自分勝手にオリジナルアレンジを施しているだろうか? と。
もしかして、元になったネタがあるんじゃないかと。

まあアレですよ、望月先生自身がいいかげんんなので毎回絵が違うから、ディテールにはこだわってもしょうがないんですが(笑) もしも元絵にあれば、立体で作っても言い訳ができるからありがたい、ってわけですね(笑)

そこで、あらためてちょっとコミックスや資料を調べてみましたところ

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△はっけーんてきのきち♪ ではなく発見!! ベルト。なんだよ、描かれてんじゃん。
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△はい、ここにも。実際に見直してみたら、初期の巻から、ずいぶんたくさん描かれてるよう。

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△こちらはもっと出現頻度が少ないが、シートクッションらしきものも、希に描かれてる。

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△っていうか、よく見たら一番最初に載せたこの絵にもベルトらしきものが描いてあった。ところでこの絵、オヤブンの後ろにいるの誰なんだ? 

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△こんなヤツとかにも。割と頻出してることに今頃気づいた今日この頃。

はい、実はシートのベルト、望月先生が描かれた、作画用のデザイン画にも、ちゃんと描かれているんですよね。
だんだん、長年描いているうちに、よく省略されてきたようですが、最初のほうの巻から、ずいぶんたくさん描かれてました。

クッションも時々は描かれてました。
まあ描いてるのは望月先生じゃなく、アシスタントだと思いますが、推測するに、CBはタミヤのプラモを参考に作画されてますが、シートはオリジナル形状ですので、そこだけは模型がなくて想像で描いてるんですよね。
そこで、ちょくちょく、参考にしたタミヤ(実車)のシートのクッション的なディテールが混ざってしまったんではなかろうかと(笑)

あと、シートの下部にふちどりをつけたかったんですが、絵ではつるつるだなぁ、と思っていたら、あらためて見直したら、ふちどりがついている絵も結構たくさんありました。

コミックはそれこそ、小学生の時から40数年間、100回や200回じゃ効かないぐらい繰り返し読んでますけれど、普段はそんなディテールを意識して読んでいるわけじゃないので、こうやって調べると、意外と新たな発見があったりしますね。

最近ちょくちょく忙しいので、なかなか制作が進みませんが、全く何もしてないわけでもないCB750です。

色々いじりつつも、多くの作業がパーツの貼り合わせや磨きだったりする段階なので、これといって、わざわざ載せるほどのこともなかったせいもあります。


余談ですが、数日前、車でお隣の家の前を通りかかったら、なにやらでっかいバイクが。
この見覚えのあるシルエット、まごうことなき
CB750FOURの実車が停まってるではないですか!

コレはアレですか、資料探しに苦労している私に対して神様がご褒美をくれたのか!

と小躍りして、こっそり眺めてたんですが、数時間後に見たらもう無かったです、残念、お客さんのだったみたいですね。
買ったんだったら、頼み込んで写真撮らせてもらおうと思ったのになー残念。


てなわけで、少し進展状況を。

まずハンドルのパーツ。

意外と実車のハンドルは長く持ち上がっているのですが、コミックのイメージはもっとコンパクトな感じなので、長さをカット。
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△下がキット、上がカットして短くしたところ。バー自体の角度が違って見えるのは、長さが変わったせいで置いて撮影するときに角度が変わってしまったからで、バー自体の角度は同じ。


次に、自作第一の苦労が、通信機のボックス。
そもそも、コミックでも登場するたびに形も違うし、付いてる場所もタンクの上だったりハンドルだったり場所が変わるという、望月先生のアバウツさを体現した通信機です(笑)
最も登場が多いのはタンクの上に箱がついている形状ですので、それに準じました。

で、これを実際に立体にしようとすると、まず、どうやっても、でかい、タンクに載せるとバランスが悪い。
何度も何度も、大きさや形を変えて作り直しました。
最初はバランスを考えて、かなり小さめに作ったりもしたんですが、1/6というスケールを考えると、あまり小さいのもスケール感がおかしい、最低限、1/6の人間が握れるサイズのマイクが入らないと奇妙なので、割と大きめに直したりしました。
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△最初に作った通信機ボックス。いったんは仕上げたものの、どうしてもデカすぎてバランスが悪いので潰して修正。

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△最初の段階での通信機。フタは開閉式。各パーツは仮置きしただけ。マイクが宙に浮いてしまっているのは、コードを真鍮線で作ってるので、接着しないと伸びようとする力で浮き上がってしまうせい。この写真には写ってないが、最終的にはフタの裏にもスピーカーを追加した。

配置も色々考えて、何度もくっつけてみては外しの繰り返し。
タンクとのバランスを考えて、一度はフィニッシュまで持って行ったタンクの表面を削ったり、パテ盛り直したりしたり、えらく無駄な苦労をしましたね。
色々と試行錯誤しながら、結局、タンクの表面を削り込み、埋め込むような形にすることで、高さをギリギリまで抑える形で落ち着きました。
この状態だと、通信機の底面のほうがタンクの上面より低いんで、タンクの上に通信機が乗ってるのではなく、タンクの中に埋め込まれていることになりますけれど、まあ、飛葉ちゃんカスタムでそれもあるだろうと。

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△最終的に落ち着いたところ。半分タンクに埋め込んだ。上の写真と比べてぐっと収まりがよくなってるのが分かる。

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△パカっとフタがあくように制作。

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△ピンぼけですまんです。前回コードをつけっぱなしだとマイクが浮いたので、外して置いてみた。フタは90度ぐらいしか開かないが、分かりやすく外して置いてみた。フタの裏にもスピーカーをつけた。まだ接着してない仮置きなので、傾いてるのは気にしないで。元にしたコミックでは、フタの裏は平らでそこにスピーカーらしきものが埋め込まれているが、イメージを踏襲して独自の形状にしてみた。


前回触れた、元「ホビージャパン」編集のIさんが、「無理があるなら無くてもいいんじゃね?」と提案してくれたんですけど、なぜか、私、この飛葉のバイクの通信機に異様な執着があって、ここはどうしても作りたい、譲れないところだったんですよ(笑)
なので、かなり時間かかりましたけど、ここは私個人のこだわりとして、最後までやってみました。

コミックでは、通信機のボックスは、通信機使う場面に忽然と出現するだけで、全巻通しても、おそらく数カット、たぶん10カットもいかないぐらいしか出てきてません、普段はノーマルなタンクが描かれてますから、Iさんが言うように、通信機がなくてもいいと思うんですけどもね。
せっかく「飛葉カスタム」のバイクを作るんだから、ノーマルとは違う部分が多いほうがいいし、ま、あるに越したことはないかと思います。

自分でもなんでコレに妙に執着があるのか分からないんですけど、おそらく、子供のときに「バイクに通信機がついている」というのが、凄く特殊メカっぽくて格好良くてシビれたせいで、深層心理に刷り込みが出来たんじゃないかと思います。


次に、泥よけとジェットは別として、通信機と並んで一番困る大物が「シート」です。
唯一、完全にノーマルと形が違うのがこのシート。
飛葉のバイクはシングルシートになっていて(初期の形が決まらない頃は、ダブルシートになってた時もあります)、後部にマグネット分銅の発射装置がついてます。

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△現在制作中のシート。キットのシート裏面パーツをベースに、スチレンを切り出してだいたいの形を作り、ポリパテを盛って制作。形状はまだバランスを見ながら修正中。

後部の円錐形の部分が分銅が収まってる部分、先端部に分銅がそのまま収まってる設定です。
これまた「望月アバウト」(笑)の集大成。
先端部に分銅が埋まっているので、理論的に言えば、先端は分銅の尻が露出しているから平らなハズなんですが、普段の絵ではとがってるんですよ。
で分銅が発射されると分銅の尻が突然平らになるという、なんとも困ったマジカル仕様です(笑)
フタがあいて中から分銅が出る、という解釈にして可動式にしようかとも思ったんだけど、やっぱそれも変なので、そのまま絵のとおりにとがらせてみました。
資料のためにコミックを見返していて気づいたんですが、初期の「バイク騎士事件」では、ちゃんと整合性を考えて、円錐の先端が平らな形に描かれているコマがありましたよ、新たな発見!
でも、とがってるほうが格好いいので、描いてるうちに、その形が定着しちゃったんでしょうね。

最近の「設定重視」なアニメ版ではどうなってたかな? と調べてみたら、漫画とおんなじマジカル変形でしたw

追記:資料としてたくさん見返してみたら、特に「バイク騎士事件」あたりに限らず、初期、というより、前半半分ぐらいまでかなぁ? ちょくちょく、尻が平らに描かれてるコマがある(全部ではなく時々)ことを発見しました。また、シートに関しては、いろんな苦慮があったのですが、それに付随して別の発見もありました、そのへんはまた今度。

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△問題の後部の円錐はリューターに固定、ぶん回して削っていった。


シートの問題はそれだけではありません。
絵だと誤魔化せますが、この形状のシートをそのまま付けると、明らかにシート後部と後輪のフェンダーが干渉します。
おまけに、漫画だとはっきりと実車よりシートが細長い印象があるのですが、イメージのままシートを細くすると、フレームのほうが外側にはみ出してしまうんですよね。
かといってフレームを改造するとその中に収まるパーツも全部改造しないと入らなくなるので、ちょっと無理。
なんとか落としどころを見つけようと、今も試行錯誤してる最中です。

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△あくまでも、適当に乗っけてみただけの状態。まだ円錐の下面をえぐってないため、円錐とフェンダーが干渉して浮いている。この干渉をなんとかしないと形にならない。


てなわけで、今回はここまでです。

さて、今回は制作ではなく、ちょっと考察をしてみます。

別に私、設定マニアではないので、模型であまり細かいことを追求する気はないんですけども、作る上で、いいかげん、一度きちんと、飛葉のバイクが何なのか、ということを特定しておかないと、制作がとどこおりますので。

脳内では一応、考えてるんですけども、一度ちゃんとまとめとくかと。

まー、といっても、別にね、考え出すと、答えはハッキリしてんです、というか、この話、何が言いたいのかっていうと、まず、ワイルドの初期に飛葉が乗っていたバイクはCB750ではない、というのは有名です。
初期は少年漫画色の強い、省略された絵で描かれていますので、特定するのが結構困難なんですが、その特徴から、ファンの方々の研究で、おそらくCB450だろうということが分かっています。
ただし、初期はバイクが一定ではなく、250CCとか、違うバイクがモデルになっていると見える場面もあります。

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▲CB450と見られる初期バイク。エンジンのアップの絵があり、比べて見ると確かに納得する。


また、トライアンフにまたがっている絵はよく見かけて有名なんですけど、扉絵なので単行本には収録されてません。
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▲くだんのこの絵。

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▲この絵のバイクは、トライアンフT120ですね。



といっても、今回の話は、そーいう話ではなくてですね、飛葉のCB750はCB750でも、それが何なのか、ということです、って意味不明ですか?
何を言ってるかというと、CB750は当時爆売れしましたからね、モデルチェンジを繰り返しているんです、つまり飛葉のバイクはどこに当たるのか、ということです。

といっても、と、また「といっても」が続いてますけど(笑) 望月先生、明らかにタミヤのキットを参考に絵を描いているので(後で証明します)、飛葉のバイク、イコール、タミヤがキット化したモデル、ということになるんですけどね、それで話が終わってしまうと面白くないんで、まあ、息抜きのネタとして色々考えてみます。

CB750は初期型をK0とし、K7まで存在するのですが、タミヤのモデルはK0タイプですから、まあ、イコール飛葉のバイクとすれば、K0なわけです。

はい、話は終わり、というわけでもなく、実はK0も発売時期によってかなりマイナーチェンジが繰り返されており、CBマニアで初期型のレストアで有名な尾崎氏という方の検証によると、前後期だけで300カ所以上の違いがあるそうです。

K0の中でも、一番特徴的で、模型制作にダイレクトに関係してくるのは、K0の最初期型はクランクケースが砂型鋳造で作られていることです。
生産効率の悪さから、このタイプは7000台ほどしか生産されませんでした、現存するのは何台でしょう?
しかし、よくもまあ、砂型鋳造なんて面倒なことやったもんです。
実は私、一時期個人鋳造にハマっていて、金属溶解器と真空鋳造機、ワックス注入器を持ってたんですけど、面倒くさいですよー鋳造!! 砂じゃなく石膏鋳造でしたけどね。

タミヤのキットは、全部同じメッキになっていますが、もし初期モデルなら、砂型鋳造なので表面は梨地のザラザラで、ツヤのない銀色をしています。
また、シリンダー部のフィンも鋳造なので、ツヤなしです(この部分は、説明書にも「鋳造なのでシルバーを筆塗りしてください」みたいなことが書いてあります。

ここ、決めておかないと、模型が作れません。

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▲初期の砂型鋳造クランクケース。フィンも同様。砂型なので、非常に表面が荒くモールドがダルいのが分かる。これをそのまま模型に再現すると、たぶん「単にモールドがダルいヘタクソな作りなだけ」にしか見えないと思うので、控えめに。

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▲その後のケースは金型。明らかに質感が違うことが分かる。もっとも金型でも鋳造なので、質感は細かい梨地のつや消し。なのでタミヤのエンジンパーツが一律に全部メッキてかてかは、やっぱり違う。側面のギアカバー部とクランクケースの質感の違いが、CBのエンジンのポイント。


CBが出て、すぐに飛葉ちゃんが飛びついた?ことを考えると、飛葉のモデルは最初期タイプと想定するのが正解かと思います。
もっとも、ヘビーに酷使される飛葉のバイクですから、どんどんパーツ交換されていったと想定しますので(修理できてる、って話題も出てくるし)、結局、各型のパーツがちゃんぽんになってたり、何度もベース車体が変わっていると考えるのが妥当かと思いますけどね。

追記:その後資料を眺めていたらタミヤのキットは初期型ではなかったです。オイルフィルターカバーの形状が初期型とは違いました(初期型はキットのような空冷フィンは付いてない)。当然、そのキットを作画に使ってる飛葉ちゃんのバイクも初期型ではない、という結論になります。

なお、望月氏がはっきり模型を基礎に作画しているのが分かるのは、タミヤのキットはフロントフェンダーが金属パーツなんです。
金属なので、エッジの縁取りの立ち上がりが一切ないので、プラ板で追加する記事を前に書きました。
確かに、エッジのないタイプのパーツというのも実車にあったらしいんですが、エッジのないタイプは、ちょっと今資料が見つからないので「カットフェンダー」だったか、そんな名前だったように思いますが、全部に縁取りがないわけではなく、普通の縁取りのあるフェンダーの前後を真っ直ぐ切り飛ばしたような形で、タミヤのパーツとは形が違いますので、タミヤのパーツは、別にそれを再現しているわけではなくて、単に「金属押し出し」だから縁を整形できなかっただけと思われます。

で、望月氏がタミヤのキットを参考に作画していたろう証拠ですが、そのフロントフェンダーの縁取りが描かれてないことから、(少なくとも初期は)タミヤのキットをトレースしていたと考えられます。
描かれていないこと自体は漫画固有の省略とも考えられますが、ところが、フロントに縁取りがないのに、リアフェンダーだけはちゃんと縁取りが描かれている絵があるんです、このことから、明らかにタミヤのキットを参考にしていると思われます。


あとですね、タミヤのモデルはK0タイプと断定してますけど、まあ発売時期がK0の時ですから、当然K0なんですけども、(少なくとも私の持っている今のキットの)説明書にはモデルタイプは書かれてません。

また、私が作っているのは、タミヤの再販ノーマル版が入手できなかったので、東海モデルの限定版キャンディブルーなのですが、実は、元々、初期のタミヤのキットはこのキャンディブルーだったんですね、パッケージもブルーだったそうです。
 ただ実車のカラーでK1からブルーが廃止されたので、成形色もそれにあわせてゴールドになり、パッケージもゴールドになったというわけです。

他に、いずれ苦労するはずの(笑)記事で触れますが、チェーンが一体成形でダサいんですよね。
初期には組み立て式のチェーンが付属したキットがあったそうです。
なんでも最初は一体成形オンリーだったのが、社長の鶴の一声で付属したらしいですね、国内ではかなり昔から付属しなくなりましたが、海外輸出版には、割と近年まで付属していたみたいです。
 このパーツは今でもたまにヤフオクなどで高値で取引されてますが、組み立てた人によれば、「めっちゃ組み立てにくい」らしいです(笑)
チェーンは悩みどころで、一応、代替案も考えて工業用チェーン買ってあったりもするんですけど、なんか6月にタミヤから1/6の組み立てチェーンが発売になるみたいですね、それまで待つか悩みどころ。

てなわけで、今回はただの雑談でした。 

ものすごい久しぶりの、タミヤ 1/6 CB750FOURの制作記事、更新です。

えっとね、この記事、一度大幅に書き直して、保存する前にPCが落ちて、リカバリが効かなかったので、再び書き直すのが面倒くさくなってます、なので、説明が割とぞんざいかもしれません(笑)


さて、以前のブログで、タミヤのCB750は
自分が子供の頃のキットとは思えないぐらい、今見ても良く出来てる。
みたいなことを書いたんですけど
すんません、割とそうでもなかったです(笑)

いやまあ、充分良く出来てるとは思うんですが、その後、作り進めていくと、さすがに古すぎて辛い部分がたくさん出てきました。

モールドや全体の形状はまあいいんですが、金型のズレ、ゆがみ、スキマなどがひどい感じです。
ひどいところではパーティングラインで0.5ミリぐらい断層のようにズレが出てまして、精密な機械のキットでこのズレ具合は結構修正が辛いです。

タンクの裏側のパーツなんか、ミリ単位でスキマあきます、これじゃガソリンだだ漏れじゃん(笑)

エンジンの空冷フィンは、いくつかのパーツに分かれてるんですが、組み合わせると全然フィンの位置が合わない上に、分厚くて、明らかにフィンの断面が長方形じゃなく台形な感じなんすよ。

金型の都合上、断面が縦向けに台形で厚いのは、ある程度仕方ないと思いますが、合わないのは困るし、どういうわけか板の厚みが横方向にも台形だったりする。
暇を見ては削り込みつつ薄くして位置を合わせていったんですが、あまりに手間がかかるんで、正直
削り落として0.3ミリプラ板とか金属板で作り直したほうが楽だなぁ
と思ったんですけどね。

ここまで、すごく時間かけたので、その労力を無駄にするのがもったいなかったのと、なにやら、
プラモデルなので、最後までプラモのパーツのままで作ってやる!
みたいな、よくわからない妙に意固地な固執意識が働きまして(笑)  最後まで頑張ろうと思ってやってたんですけど、暇な時間を見つけてちまちま作ってると、それだけで一ヶ月かかったりしたのですね。

そのへんの労力で、「この先もこんな面倒なのか」と思ったら、力尽きてしまって放置していたんです(笑)

まあ、この「あえてプラモのパーツのまま作ろうとする意識」ってのは、前に雑談で書いた お仕事と趣味 という話、まさにその話なんですけどね。


とにかく、そんなわけで挫折してたんですが、とある事情があって・・・その事情とは、まず、以下を呼んでください。
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実は、模型誌「ホビージャパン」のライターをやってた頃、編集のIさん(後の編集長)が、やっぱり「ワイルド」のファンで
そのうち、ワイルドのバイク作りたいね、フィギュアも乗せたいね
なんて話を、ことあるごとにしていたんだけど、結局実現せずのままライターをやめてしまい、悔やまれることだったんだけど、今頃、ようやくリベンジマッチ
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これ、初回の記事に書いた話の引用です。

したら、驚いたことに、このブログに書かれている「編集のIさん」が、たまたまブログを見てメールをくれましてね。
最後にお会いしたのが、私が関東を引き上げる前日に、モデラー野本氏の家に遊びに行ったとき、たまたま打ち合わせで来てはったときだったので、かれこれ7年ぐらい前ですかね。
メールで昔話やCBの話題で盛り上がってしまい、再びやる気が出てきて、手をつけはじめた、というわけです。


関係ないけど、Iさんから、今の「ホビージャパン」の編集長って、私が現役の頃にいらっしゃった営業のKさんと聞いてびっくり。
編集は全員入れ替わってしまったけど、他の部門では古参の方がまだ残っていて部署異動で編集になってたりするんですね。
 


さて、このプロジェクト、目的はあくまでも
飛葉ちゃんのCB750を作る
ことで、実車のCB750を作ることではありません。

つまり、漫画のイメージを再現することが目的なわけで、漫画のイメージは必ずしも実車と同じではないわけです。

これは悪口ではないんですけど、実車を改造されて飛葉のバイクを作られている方がいらっっしゃって、ネットで写真が見られますが、Iさんと「あのバイクはなんか似てないよね」という話になって。
もちろん、実際に人が乗って車体を傾けて走るバイクですから、改造には限界があり漫画の通りにできるわけないのは当然なんです。
そこは分かるけど、あれを見たときに「実車のまんまでパーツをつけると、漫画のイメージとなんか違う」ということに気づいたわけです。
そこで、なるべく漫画のイメージに近づける処理をしてやろう、と。

ただまあ、模型に有利な部分もありまして、それは
望月先生、基本的にタミヤのプラモデルを参考に作画していた(アシスタントにもさせていた)ことで有名
です。
今と違って、当時はネットもない、本も少ない、洋書の入手も大変、簡単に資料が手に入らない時代ですので、精密なタミヤのプラモは貴重な資料でしたからね。
つまり、望月先生の漫画のメカ描写は、だいたいプラモのまんまなんです、プラモの間違いなんかもそのままトレースされてたりしますしね(笑)


さて、漫画で一番目立つのは、実車には無い、飛葉カスタム追加パーツは別として、形状の違うシートと、やはり「ガソリンタンク」です。
漫画はタンクが強調されて描かれているし、丸っこいイメージなんですよね。
実車のタンクは、実は丸く見えて、結構エッジが立っていて鋭角的です、明らかに漫画のイメージとは違うんです。

そこで、Iさんのアドバイスもあり、今回は
とても面倒くさい(笑)
タンク改造に着手しました。
S0092926
▲さあいじり倒すぞこのパーツ。前部のU字型の部分の奥に注目。めっちゃパーツにスキマ空いてるのが分かるだろう。まあ組み立てるとほとんど見えなくなる部分なので、あまり気にしなくていいが、元からこういうキットなのか、と思って説明書を見たら、ピッタリ合うように絵が書いてあった、うそつけ(笑) 側面と上面のつながりに、意外なほどはっきりしたエッジが立っていることが分かるだろう。この感じは漫画のイメージではないので、削り落として丸めてやる。

側面にはプラ板を貼って膨らませてやり、上面はポリパテで延長します。
久々に、がしがしと削り込み作業をやりました、こういうの、趣味の模型であんまりやってないので久しぶりな感触。

全体に、側面で1ミリほど、上部で3ミリほど大きくなってます。

同時にエッジをなるべく落としてやり、特に側面から見たとき、タンクの前部から後部にかけての丸みを強調するような感じで削り込みました。


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▲手をつける前に側面写真を撮り忘れたので、既に途中でスマン。縁取り部分をプラ板で盛り上げている状態。タンクのラインを改造する。
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▲側面はプラ板で厚くし、上面はポリパテで盛り上げる。だいたい形になったところ。元と比べるとボリュームが増していることが分かる。先端部あたりの上部ラインはイマイチなめらかでないが、あまり気にしなくていい。なぜなら通信機が付く予定だからである。


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▲通信機といえば作りかけのパーツ。なんでしょう? はい、答えは通信機のマイクとスピーカー。毎回、登場場面になると忽然と飛葉のバイクに現れ、使い終わるとまた消えるという謎の自動出現式通信機(笑)、出てくる度に形が全然違いますが、個人的にはエピソード「谷間のユリは鐘に散る」で北海(キャラ名)を邪険にしながら喋り続ける場面が一番印象に残っているので、その絵に準じてみた。同エピソードでは冒頭にも無線が出てくるけど、もう全然形が違う(笑) マイクは割と最初のエピソード「野生の七人」でも似た形。

top
▲どうもカメラが広角気味になってしまい、そのまま撮影しても手前のボリュームが大きく見えてしまうので、いまひとつキットの見本写真とパースが同じじゃないんだけど、並べてみたところ。明らかにタンクのボリューム感が増しているのは分かるだろう。


今回はこんなところで。

あ、それと今回のオマケ写真。
以前一度、本家のブログに載せてますが、私の秘蔵の
ドラマ版「ワイルド7」で草波を演じられた、川津祐介さんの直筆サインです。
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友人の家族が川津家族とお友達だったそうで、お願いして、書いてもらったものです。
頂いたのの20代の頃で、この当時は、ビデオも出てないLDも出てないケーブルテレビや衛星放送なんかポピュラーじゃない時なので、ドラマ版はいわば、ほとんど幻の作品となってましたので、貴重感もひとしおです(直後にLD-BOXが出て買いましたけど)。
さすがに古いドラマ、それも子供向けドラマの役名を書いてもらうのは失礼だと若者(ばかものと読む)心にも思ったので、「川津さんのサインください」とだけお願いしたんですけど、友人のお母さんが私がワイルドのファンだと言ってくれたらしく、わざわざ「ワイルド7 草波」と書いてくださいました。
陶芸で絵も描かれる方ですが、達筆ですよね~。
一時期心臓病で余命三ヶ月と宣告されるも奇跡の生還を果たし、現在81歳、お元気でなによりです。

公式ブログ 川津祐介の神住まう家




さて、例によって全然模型作ってないので、本家の記事の転載です
記事を書いたのは、2014年上旬です。
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さて、ぼちぼちいじってる、タミヤのCB750FOURですが、パーティングラインを消すために、お決まりのメッキはがし

漂白剤にダーイブ! どぼん

はがしてみて分かったけれど、このキット、成形色に茶色と黒と白の三色がある
メッキの質感に対応してんのかな、と思ったら、全然そんなことはなく、マフラーの上下でパーツの色が違ったりする、アバウツw

で、はがれるのは、普通にはがれたんだが、一部のパーツが
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半日つけたところ

なにひとつ変化なし

( ´゜д゜`)エー
ピカピカじゃん!
裏面ははがれてるんだけど、表が全然はがれない

あまりにも剥がれないもので、何か特殊なコーティングがされてるのかと思って、人のブログを参考にしてみたところ
メッキがめっちゃ強固ですね
みたいな話がたくさんあって、普通のメッキらしいが、ものすごく強固にメッキされてるらしい

だもんで、家族に
くせえよボケ!!
とかブーブー文句言われつつ、シンナーにつけて数日
微妙に浮いてきたところで漂白剤
まだ取れないので、もっかいシンナー
もっかい漂白剤
と、サウナと露天風呂を行き来するように、何度か行き来しつつ、1週間繰り返したら、やっとはがれてきた

一週間って・・・どんだけ強固やねんコレ!


その間、フレームを組んだりちまちまいじる。

ところで、俺は古いモデラーで脳みそが15年前で止まってるので、最近のシルバー塗装というのがよくわからない
俺らの時代の一般的な最高峰は、ハンブロールの銀か、グンゼの磨くやつぐらい
最近は色々便利な塗料が出ているようだが、どれがいいのか、経験的に分からないので、これから大変
色々試してみる予定


関係ないけど、脳みそがワイルドづいちゃったんで、タミヤの1/12ビラーゴを買ってしまった
なんでかっていうと、「新・ワイルド7」で飛葉が乗ってるのが、どうもビラーゴのようなのである
どうも、っていうのは、新・ワイルドはバイク描写が希薄で、旧作のようにひとつのキャラとして立ってない。
しかもオリジナルカウルがついていて、例によって望月先生、いいかげんなもんだから、話によって形が違うw
写真と漫画をつきあわせて、望月先生のインタビューとか読んで、たぶん間違いないと断定した次第
実は昔バイクに乗ってたとき、友達がビラーゴに乗っていたので、もっとよく見ておけばよかったなぁ

ワイルドのバイクは今では手にはいらないものが多いんで、この際、あまり車種にこだわらず、似たような形のバイクで作ってみようかなぁ、と考えたりする
88mm砲を搭載したセブンレーラーも作ってみたいなぁ。

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この記事に苦労する様が書かれてますが、最終的に、きちんと全部メッキがはがせたのは、この行程を何度も繰り返した後でした。
実質、1ヶ月とかかってます。

ここに書かれている「88ミリ砲搭載の7レーラー」は、色々素材を探してみたが、イマイチ、それっぽいのが見つからないで保留中。
1/35だとお金がかかりすぎるので、1/72のサイズにしようと思っているのだけど、なかなかクラシックな感じでそれらしいトレーラーが見つからないのでした
でも、いまだに気が向くと探してます。

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