銀河ぐらますガイド 造型分室

元プロモデラー・もこもこフジタの、やっつけ模型ブログ

カテゴリ:特撮・SF系 > バンダイ 1/72 X-WING

さて、前回の続きです。
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デカールをハガして、はげちょろけにした後、最後に、パネルライン等を汚してやります
エアブラシで吹いてもいいんですが、面倒くさいので、パステルを筆で塗りつける方式でやりました。
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パステルを荒いペーパーにこすりつけて削り、粉にして、筆で乗せるように塗りつけていきます。
部分的にタミヤのウエザリングパステルも使ってます
俺は絵も描くので、パステルを普通に持っているのですが、パステルは100円ショップなどでも売ってるものより、やはり、それなりに、いいメーカーのを使ったほうがいいみたいです
ヌーベルやホルベインなどのメーカー品は結構値段が高くて、一本あたり100円以上したりしますが、 なんというか、粒子のきめ細かさみたいのが100円とは違います

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パネルに沿って上手に乗せていくと、パネルラインに沿ってエアブラシでシャドウを吹いたのと似たような効果が得られます。
あ、そうそう、書き忘れてましたが、部分的に銀色ではげちょろけも塗りで入れてました。
パステルの楽なところは、失敗したらすぐに消せるところですね
デカールの上からエアブラシで吹いたら、失敗してもハガすのはほぼ不可能ですが、パステルなら消しゴムとかでこすれば綺麗にはがれますからね。

そんなこんなで、一応、形になりました。
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キャノピーの汚れをやりたいために、ガラスつけました。
キャノピーは一度塗装したんですが、よく考えたら機体側にあるキャノピーのふちの部分が、キャノピーと同じ色のデカールになってまして、塗ったキャノピーと全然色があわなかったので、あわてて塗り直しました。
しっかし、このキット、プロップ徹底検証して再現、というウリですけど、キャノピーは、映画だと、全然こんな濃い色じゃないと思うんだけどね。

まあ、最後ガンダムマーカーで失敗してゲトゲトになったんで、雑な仕上げですが、機体塗装してないのに、ここまでそれっぽくなるのはスゴイですね、やっぱこのキット。
とはいえ、デカールでは限界があるのも事実
よく、模型屋に無塗装のキットが飾ってあって見るんですが、やっぱりパイロットとかエンジンが真っ白だったりすると「それっぽい」には達してない気がします
結局、最低限、ポイントポイントで塗装の手間をかけないと「それっぽい」とは言えるレベルにならないと思いますので、そこが玉に瑕です。

シールでは、この複雑な凹凸にはとても貼れるとは思えません。
かといってデカールだと、マークソフターやノリ系の道具も必要ですし、デカールのふちの透明部分を全部切り離す作業が必要なので、案外面倒なキットだと思います。
デカール貼るだけでも、相当に時間かかりますよコレ。

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おまけにR5も作ってみました。ちょっとデカールがヨレちゃった、テヘ。


さて、実はこのキットは、ここから本番です
前回書きましたが、元々、付属のベースを使う気がない、ということは、自分でベースを作るわけで、かといって、本体が「お気楽モデリング」ですから、ベースで手間かかったら意味ないですよね?
なので、簡易な展示ベースを作る気でした。

で、ずっと以前から気になっていたのが、X-WINGといえば、言うまでもなくデススターのトレンチ攻撃シーンですよね
それ自体、ジオラマにするには、あまりにヒネリがなくてちょっと嫌だなぁ、とは思ってたんですが、まあ、他に適当なネタもない
格納庫もいいと思うんですが、問題は、X-WINGが駐機しているときは、羽根が閉じてることなんですよね、閉じてると格好悪いじゃないですか。
なので、デススターネタは、定番すぎるのは我慢するとして、これだけ知名度の高い物ですから、ネットで検索すると、山のようにトレンチのパネルを大量に複製してジオラマベースにしている模型の写真が見つかるわけですよ

それ自体は、
スゴイ努力だなぁ、スゴイなぁ
とは思うし、とてもSWにそこまで思い入れのない自分ではやる気もしないことなんですが、それは別として
なんか違うな??
とずーっと感じてたんです

これは批判とか文句じゃないんで怒られると困るんですが、個人的には、コレは何か違う気がする??、とずっと感じてて、なんていうのかな
イメージが違う、こんなんじゃない
という感じなんです。
そこで、なんだろう? と考えてみて気付いたのは
背景が動いてないからですよ
そりゃそうです、当たり前です、んなこと、考えないでも分かりそうなもんですが(笑)

パネルが全部静止してるからX-WINGが垂直に宙に浮いているUFOみたいにしか見えない
ことなんですよ
映画の動き、スピード感が感じられないことなんですよね(もっとも、映画見直すと分かりますが、思ってたほどスピード感ないですけどねw)

で、ずーっと前から、一度やってみよう、と思ってたのがコレなんです
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ネットでパネルの写真を拾ってきて、PhotoShopで加工しました。
PhotoShopには「移動フィルタ」という、一方向にブラしを入れるフィルタがありますが、左右に均等にブラすので、どっち向けに動いているのか、分からない絵ができます。
そこで、ブレ表現は、PhotoShopは使わず、わざわざ3Dソフトで平面パネルを作り、パネルの画像をテクスチャとして貼り付けて、アニメーションで動かしてブラしたものをレンダリングして作りました。
あっさり書いてるけど、結構面倒臭い作業です(笑)

で、ホームセンターで材木買ってきて、簡単な長方形のベースを作りました。
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スチレンボードを立てて壁にして、印刷した「ブレトレンチ」画像を、床と壁に貼付ました。
横幅は55センチありますので、さすがに一枚の紙に印刷できるプリンタは持ってませんから、A4に印刷してつなぎ合わせて貼り付けました。
表面にはフィクサチーフを吹き、スプレーのりで一気に貼付ます。
印刷を背景にすると、心配なのは色あせです。
直射日光を当てるとすぐあせますが、あれはUVのせいらしいので、当たらないと割と長持ちするようです
8年ぐらい前に作った模型に印刷背景使ってますが、いまだにちっともあせてませんので、大丈夫かな、と思ってやってみました。

やたら横長な理由は、言うまでもありませんよね(笑)
取らぬ狸の皮算用
タイファイターとタイアドバンスドも一緒に飾られて、チェイスシーンになる予定だからです
さすがにベースの大きさの問題で、Y-WINGは別にしようと思ってます(笑)

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で、壁からパイプを伸ばし、X-WINGを固定すると、こうなります。

おお、なんか思ったよりスピード感あっていい感じじゃん!!(自画自賛)

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X-WINGは追いかけられる側なので、パネルの左端に固定します。

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ちょっと背景がアレですが、気にしないでね(笑)

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わざとボカしても、いい感じかな??

というわけで、ベースを作ってしまった以上、他の二機も作らざるをえないことになってしまい、自らハードル上げてますね俺(笑)
ま、キット見た感じでは、タイファイターはほとんど塗らないでよさそうので、簡単に組めそうです

余談ですが、今はこんな風に印刷を使ってますが、将来、液晶モニタがもっと安くなったら、液晶を背景にしたり、宇宙船のコクピットに組み込んだりできるかな、と思っています、既にやられている方もいるようですが。
あと、ジェリー・アンダーソンの特撮でよく、飛行機とかが固定されてて、地面がベルトコンベアのように流れて動き感をだす仕組みを使ってますよね、あれも、そのうち再現してみたいなぁと思ってます、特にサンダーバードのジオラマで。

てわけで、とりあえずX-WINGは打ち止めです、お疲れさまでした。

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追加:PhotoShopで簡単に加工してみた。

毎度お馴染み、暇を見てチマチマいじくる
牛歩模型
でございます
いったい、いつになったら出来るんでしょうかね(笑)

というわけで、いいかげんテキトーにでも仕上げないと、何年経っても先に進まない。
作りかけの模型がいっぱいあるんで、ちょっと片付けようと、無理に完成させてみましたw

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▲べースは仮付けです。ベースが汚らしいのは、ベースを最終的に使う予定がないので、初めて使うガンダムマーカーなんかのスミ入れの練習に使ってみたからです。


ネタ引っ張るほど大した模型じゃないんですけど、例によって書いてみたら文章が長いので、二回に分けます


さて、今回のX-WING、なんとか形にまでなりましたが、相当に悪戦苦闘しましたですよ

ずっと模型を作ってる人、特にガンプラ素組みをやってる人なら、普段からやってる当たり前の話、なんでしょう
ガンプラモデラーから馬鹿にされそうなマヌケ話
なんですけどね(笑)

ガンプラだと定番ですけど、俺、こんな風に
模型を(ほとんど)塗装しないでスミ入れし、デカールだけ貼って、つや消し吹いて仕上げる
というような作り方を、今まで一度もしたことがなかったのです
初体験なんですよ、うふん。

しかも、俺の場合、十数年、全く模型から離れていた時期があります。
その間、一切、模型情報を見なかったので、その期間の知識が完全にすっぽり抜け落ちてるんですよね
MGシリーズの「エナメルで割れる特性」とかいうのも、実際にモデラー復帰して、作ってみるまで全く知りませんでしたから、基本、
なんでも、試行錯誤ばっかりで、いまだに覚えていってる段階なんですよ

現代風の模型の作り方を勉強中の素人です

まあ、最近は情報過多なんで、すぐにネットや本に頼ってしまいますが
昔の少年たちって、みんな、なんでもこんな風に試行錯誤しては、失敗しつつ、少しずつノウハウや知識を覚えたもんですけどね。

そんなわけで、ちょっと、仕上がったのが奇跡的な色々な失敗がありましたので、その話を先に。


前回、C-3POで「やっぱりSWシリーズもエナメルで割れる」という実体験をしたものですから、エナメルでスミ入れは、ほとんどしないで、生まれて初めて
GSIのガンダムマーカーのスミ入れ用というものを使って見た
のです
素組みのMGでは、定番ですから、同じ素材のSWシリーズもコレでいけるかな? と思ったわけです

ところがどっこい
俺は、完成前に一度つや消しを吹く習性があるんですが、その上からガンダムマーカーでスミ入れしたら
エナメルでプラが割れないのはいいけど・・・
ガンダムマーカーって、ラッカー塗料溶かすじゃんΣ(゜д゜lll)

ここが「ガンダムモデラーなら周知の事実で笑われそうなところ」です(笑)

塗装した部分や、つや消しを塗ったところにスミ入れして、ガンダムマーカーの「消しペン?」でこすったら、塗料やつや消しクリアがどんどん溶けてきて、スミ入れの色と混ざって、そらもう、悲惨なことに(笑)

いやもう、シンナーで剥がしたり、レタッチしたりが大変でしたよ
塗料が変になったところは、砂消しで磨いてはがす、というのが、結構効果的でした
一時は、かなり見た目が
ゲトゲトのドロドロになった
んですが、よく修復できたもんだと思います(笑)

切羽詰まってたんで、その過程は写真に撮ってなかったんですが
そんな紆余曲折を経つつ、かろうじて直ったもんだという前提で、以下を見てもらうといいです。



さて
前回、一部塗装するとこまで書きましたけど、結局、ガンメタル系の部分とエンジン全部の暗い青?っぽい部分、黄色い部分、キャノピーのみ塗装しました。


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そうそう、X-WINGの特徴であるサイドの赤いラインは、赤いパーツで整形されているのですが、塗装派のために、ここに貼る赤いデカールも付属してます。

X-WINGの特徴(俺主観)は、なんといっても
ド派手なはげちょろけウエザリング
だと思うのですが、ここ、赤いパーツのままだと、ハゲチョロになりません。
まあ、グレーを後からハゲ風に塗る手もあるんですが、手で描くと不自然になりがちで、デカールをハガしたそれらしくなるので

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あえてサーフェーサーで塗りつぶし、この上に赤いデカールを貼って、ハガしてハゲチョロを再現することにしました。
X-WINGの機体は、パネルごとに色が違って、色のハガれた後はシルバーやグレーっぽい感じですんで、色は塗らず、そのままサーフェーサーの色を利用します。

あとは、ほとんど、そのまんま素組みなので、どんどん組み上げていき、ます
しっかし、このキット・・・・
デカール貼るのが難しいよ!

カーモデラーとか飛行機モデラーなら、結構、でかいデカールが定番なんで、それなりにノウハウが蓄積されてるんでしょうけどね
自慢じゃないが、俺はロボットとかSF、映画、AFVモデラーなんですよ
これらのアイテムには、大きなデカール、派手なデカールというのがついているキットがめったに存在しないので、
あんまりでっかいデカールを貼るという作業をしたことがない
のですよ
いまだに、デカール貼るの苦手なんですよねー。
苦手な上に、筋彫りや凹凸のディテールバリバリのところに、デカールをベターっと貼る部分が多いもんですから、やってみて分かりましたが、結構、コレは苦行ですね

正直、俺のようにデカール貼りが苦手な人間は
こんなんだったら、塗装した方がよっぽど楽だった
って思いました(笑)

エンジンの黄色い部分、最終的に塗装しましたけど、その理由は
ちゃんとデカールが貼れなかったからです(笑)

あと、いじったところは、以前書いたキャノピーS0120573
削り込んで、ギリギリまで肉厚を薄くしました。最終的にキャノピーは裏から透明プラ板を貼りました。
ガラスを作る最大の理由は、ガラスがはまってないと、ガラスの汚れが再現できないからです
あと、飾ってて、コクピットに埃が入るのがいやだから(笑)

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ボケるなぁ。

最近、デジカメのオートフォーカス機能がというか、オートで露出調整する機能が調子悪い気がします。
なので、写真が悪いのは勘弁ね。

レーザーの先端、レーザーだから別に穴が開いてる必然性はないよね、と思ってましたが、念のために資料を調べてみたらプロップで穴があいてたので、ピンバイスであけてやりました。
しかし、レーザーに穴はいらんだろう?

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とりあえず、組めるところは、パカパカ組んでいきます。

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更に、貼りにくいデカールを、ぺたぺた貼っていきます。
マークソフターやデカールノリが必須です
エンジンの黄色は、一度貼ったものの、剥がれてきて失敗したので、後で塗装しました。

ここまで作って、後で教訓
SWシリーズは、あまり最初に全部組みすぎると、奥まった部分が多くて、後でウエザリングが大変になる
というのを学びました(笑)
いや、見たら気づきそうなもんですけどね、馬鹿なもんで。
これも
塗装無し素組み初体験故の失敗
ってヤツです
こういうガンプラ的素組み仕上げっつーのは、がーっと組んでから、ばーっとスプレー吹くものである
ということが頭があったんで、つい、どんどん組み上げちゃいました

ある程度デカールを貼ったら、ここからが勝負です。

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ちくちくちまちま、ハゲちょろけに、デカールをケガキ針やアートナイフの先でハガしてやります。
案外、このデカール剥がしを
それっぽく剥がす
というのは、難しいんですよね
しかも、小さいキットなのにやたらデカール部位が多いんで、すんげえ時間かかって面倒くさい。


今回Blu-Rayをちょっと見直してみて気付いたんですが、X-WINGの実物大セットは、結構、いや、かなり
綺麗な仕上げ
なんですよね
それに対して、撮影用の模型はかなりゲトゲトにウエザリングが入ってますが、これも撮影模型によって相当に差があるようです
なので、人によってイメージが違うんじゃないかと思うんですが、俺個人のイメージは、X-WINGというか、SWのメカ全般が
バリバリのゲトゲトにハガレや汚れが入りまくっている
というイメージですんで、結構派手にやってやります。

あと、脱線ですが、ハンガーにY-WINGやX-WINGが並んでいるシーン、有名な話ですが、製作当時は貧乏な映画ですので、実物大を何機も作る予算がなかったので、
背後の機体は全部書き割りです(笑)
最近のクリアな画質だと、モロに書き割りと分かりますので、一度見て笑ってみるといいですよ(笑)

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デカールを貼っただけの状態が・・・

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剥がした後は、こうなります(順番前後して、汚しも入っちゃってますが)。

スミ入れは、ミリペンと、前述のGSIクレオスのガンダムマーカーのスミ入れ用ペン、一部はタミヤのエナメルです。


というわけで、残りは次回に続きます。
なんかカメラの調子が悪いんで、出来れば、次回は撮影し直したいなぁ。

日和っていたC-3POで玉砕したので(笑)暇を見て、ちょこちょこと、X-WINGの製作を再開してます
ホント、ちょっとずつしかいじってないけど(笑)

というか、基本、イージーモデリング、って英語で言うと格好いいけど、日本語で言うと俄然格好悪い
手抜き模型製作
なので、なるべく気楽に作ろうという考えに変わりはないんですが、実際に触りはじめると、案外、面倒くさいんですよねぇ
だから、なかなか先に進みません


これも以前も書いたんですが、X-WINGには結構ガンメタルっぽい部分が多いので、同シリーズの「スノースピーダー」のように、濃いグレー系のパーツを1ランナー入れてくれたら良かったと思うんですが、そういうのが無いんで、結構、そのまま素組みでは、やはり気になる部分が多く、最低限、いじってしまいます

まあ、以前書いたキャノピーのように、気になると、手を入れてしまうので
いちいち余計なことするから先に進まないってのもあるんですが(笑)

まず、鬼門
どうしても、ここは、ちょっとそのままでは気になるだろう
という部分がR2-D2ですね
頭がホワイトで整形されてますので、手元にあったシルバーのスプレーで塗りました
一応、青い部分のパーツはデカールとして付属してるんですが、あまりに小さいんで、こんなもん貼るぐらいなら塗ったほうが早いだろう、と思ったんですが、試しに貼ってみたら、案外球面にもうまく貼れたんで、そのまんまにしました

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写っているのは小指ですから、小ささが分かると思います。
頭部は、ちょうどほぼBB弾ぐらいのサイズです。
こんだけ小さなパーツの頭に、デカールを二枚も貼れってんだから、相当にムチャですよね。
銀色以外の部分は全てデカールです。
写真でも若干青部分が紫がかって見えると思いますが、シルバーの上に貼ったら、青というより紫に見えるようになってしまいました。
機体に固定すると、頭しか見えなくなるので、胴体にはデカール貼ってません。
シールも付属してるけど、この球面にシールなんか
絶対に貼れません!! 無理っ!!(笑)


次の鬼門はコクピット周り。
なんせ成形色が白一色ですから、どうしようもありません
一応、パイロットのヘルメットマークやバイザーだけデカールついてますが、さすがにそれじゃ・・・
全身白いパイロットって、死蝋化した死んだパイロットじゃないんだからねぇw
というわけで、パイロットは筆塗りでテキトーに仕上げました
どうせキャノピーがつけば、ほとんど見えなくなるので、テキトーです

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光の加減で色が違って見えますが、どっちも同じオレンジ色です。
ヘルメットのマークのみ、デカール、あとは筆塗りです。
1/48ですから、相当に小さいですけど、ディテールいいですね、後ろ髪までちゃんとモールドされてます
原則として、俺は、キットを「最終的にこう飾ろう」という考えがあって、その飾り方に必要ないオマケパーツのようなものは、一切製作せずに、即ジャンクパーツに行かせる主義なんですけども、珍しく気が向いたので、全然必要ない立ちポーズのパイロットも塗ってみました。

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ガンメタル系の部分は、仕方ないので、エアブラシで塗装してやりました。

コクピットも、ガンメタルにしてみました
実はX-WING、コクピット周りの色って、かなり曖昧です
Googleで「X-WING コクピット」とかのワードで検索してると分かりますが、模型でも、人によってパーツの色の塗り分けが全然違います
なので、とても適当にやってみました(コレばっかり(笑))

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若干スミ入れとか終わってません、つや消しもまだ吹いてませんが、一応、仮に組み込んでみたところです。
コクピットはガンメタルで、各部の計器はデカールでそのままいけたので、そのままにしました。
シート背後のパイピングはX-WINGの特徴だと思います。
キットでも一応モールドでパイプが入ってはいますが、ショボいので削り落として、オーバースケールですがスプリングを追加してやりました。
まあ、特にコクピット後部はキャノピーでほとんど隠れますので、雑でも問題ありません。

結構、こんなことやってたら、なかなか先に進みません
今のところ、ここまでです
ぼちぼち行こうと思います。


ところで、話が変わりますが、最近よく思うんですが
がーっと組んで、つや消しスプレーを吹く
というのは、いつ頃から生まれた文化なんですかね?
最近は俺もやりますけども、俺らの若いころ、そんな作り方って(やってた人はいるとは思うけれど)全くポピュラーじゃなかったと思うんですよね
やっぱMGガンプラからですかね??

さて、X-Wingですが、暇なときを見つけて、ちまちま組んでます

前回も書いたように、基本、お気楽モデリングでいこうと。
素組みで無塗装、汚しだけ入れるパターンでいこうと思ってるんですが、なかなか、先に進みません
最低限、ハメ込むだけでいいとは言え、いざ作り始めると、案外、パーツ分割が目立つ部分が多いんですよね
そういうところは、接着して、ペーパーかけて、接合部を目立たないようにしてやります

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▲レーザー砲?の基部や、エンジン部分などの円柱パーツは、基本左右分割で、そのままでは合わせ目が出ますので、接着して、ペーパーを細かいのまでかけてなめらかにしてやりました。パーツが白いので、合わせ目はよく見るとそれなりに分かりますが、汚しを入れれば、そう目立たないでしょう。

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▲分かりにくいかもしれませんが、右が接着しただけ、左がペーパーかけてつるつるにしたところです。よく見ると、違いが分かり、加工後は、ほとんど合わせ目が目立たないと思います。

ここまでキットが凝っていて、ハメ込むだけで形になるのが徹底していると、こういう部分も、スライド金型でムクの一体成形にして欲しかった、と思うところですが、贅沢な要望かな。

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▲無塗装ですむところは、どんどん組み立てます

実際に組み始めると、案外、そのままでは限界が多いことに気付きます
ある程度は、デカールで塗装が再現できるようになっていますが、それも限界で、コクピットやエンジン周りなどは、プロップではガンメタルや黒っぽい塗装ですが、キットでは白いままです
作っていて思ったのは
これは、暗いグレーか黒のランナーを一枚入れて欲しかった
ということです

なんか、作って気付くのは、すごくハンパなんですよね
側面の赤いラインは赤いパーツで整形しているくせに、上面の黄色いラインは、黄色いパーツじゃなかったり。
コクピットやエンジンの内部、機体後部の部分、シートなど、黒に近い色の部分は結構あるので、その色で整形すれば、塗装しなくても済んだはずです。
せっかく成形色で色分けしてるんですから、やるんなら、ガンプラみたいに徹底して欲しかったところです


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▲仕方ないんで、シートなどは普通に塗装しました。

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▲付属のR2-D2、ちっちぇえ!!! これはさすがにデカールでは無理なので、頭部はあとで銀で塗装します。でも頭部と胴体の青い部分は、一応デカール付属してます。このスケールのこの形状にデカールを貼る苦労を考えたら、筆塗りのほうが手っ取り早いと思うけど(笑)

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▲キャノピーは、クリアパーツと、フレームのみのパーツの選択式です。これも後述する不満点のひとつなんですが、それはさておき、今回はクリアにしたかったので、まず、クリアパーツを塗ってみました。

これ、以前シービュー号の話で書いたことがあるんですが、映画の撮影用プロップの「窓」は、劇中で見ると窓に見えるけれど、実はガラスは無くてフレームだけのものが多いんです
なぜかというと、ブルーバック撮影で合成するので、ガラスを通して裏のブルーバックが見えると、あとで合成が汚くなってしまうからです。
そんなわけで、X-WINGのプロップにも、本来、窓枠にガラスはありません

今回ガラスにしたかったのは、飾っておくと
窓がないと、ごちゃごちゃしたコクピットに埃が入って、後々、掃除が大変だから(笑)
です
でも、なんだか、クリアパーツはフレームと一体成形なので、ダルいんですよね
で、やっぱりフレームを利用して、透明プラ板でガラスを追加することにしました

このフレームはスライド金型で良く出来るんですが、いかんせん、なんだか妙に厚ぼったくて、スケール感を著しくそいでいる感じです。
どうも気に入らないので、ガンガン内側を削って薄くしてやりました

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▲なんかこう、「お気楽モデリング」のコンセプトからどんどん離れて面倒になってきているけど、まあいいや、楽しいから(笑) 元のキットを知らないと分からないと思いますが、フレームにそった8角形の彫り込みみたいなところは、元にはありません、削り込んだとこです。


今回載せられるのはここまでです。


さて、ところで、今まで、バンダイのSWシリーズをベタ誉めしてきましたけれど、実は、非常に大きな不満があります。
致命的、と言ってもいいぐらい、駄目なところだと個人的には思います

それは何かというと
プロップの違いまで、パーツ選択で再現できる
という部分です
いや、そんな風に
やたらめったら、マニアック
なのはとても良いことなのですが、不満は
選択できるバーツに対して、このパーツは何なのか、全く説明が無い
という点です
俺ら、マニア度の薄い人間には、なにがどう違うのか、正直、さっぱり分かりません

いや、形の違いはむろんパーツを見比べれば分かりますが、そのパーツのどれが、何のプロップを再現しているのか、
果たして、コレはルークの機体と他のパイロットの機体の違いなのか
それとも、撮影用プロップのスケールの違いで形が違うのか
同じ機体が撮影中の補修で形が変わっているのか

などなど
そして、どっちのパーツがどうなのか
そういうことが、全然分からない、ということです

X-WINGなんか、極端で、細かいパーツ選択もそうですが、機体に載っているロボットが、R2-D2とR5-D4を選べるようになってますが、それが、どのロボットがどういう機体なのか、ってのだって、にわかファンには分かりませんよね?
エンジンのノズルも選択式で、一部違うってのも、昔、なんかで読んだことがあるような気がするけど、何がどうなんだか、今ではさっぱり分かりません

先に説明した、窓の話だって、説明なかったら、なんで窓枠だけのパーツが選択式で入っているのか、普通は分かりませんよね?

ま、端的に言って、たとえば、どうせ作るならルークの機体を作りたいわけですよね
さすがに俺もルークの機体にR2-D2が載ってることは分かりますが、それ以外は、どのパーツを選んだらルークの機体になるのか? が説明書読んでもさっぱり分からないんですよ、どうしていいか分からない、コレってすごい駄目ですよね

これが、ゴリゴリのマニア向けのキットであれば、説明がなくても良いとは思うんですよ?
でも、キットのコンセプトが、初心者にも優しい的なものですから、この説明のなさは、あまりにコンセプトと相反していて、バランスが悪いと思います。
それどころか、映画の設定だけしか書かれていなくて、撮影プロップに関する説明文自体、全く載っていないのは、かなり駄目だと思います
これだけマニアックであれば、プロップ解説をちゃんと載せてほしいところです

ぶっちゃけ、調べるのが面倒くさかったんで、機首とか選択式で2パーツあるんですが
フィーリングで格好いいと思うほうを選びました(笑)


以前、書きました
プロップはいいかげんなもんだ
という話
参考までに。
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▲現存する撮影用プロップのひとつ。経年による補修入ってると思いますが、エンジン内部など、実にテキトーな塗装であることがよく分かるですね。これを見ると、バンダイのキットのレーザーの基部と羽根の接合部があまり似てないことも分かる。見てのとおり、上だけガラスが入っているけど、これは上からの撮影アングルは窓が背景素通しにならないためです。

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▲もひとつおまけ。

さて、以前から、ちょくちょく
バンダイのスターウォーズシリーズは本気ですげえぞ!
という話を書いてますが、気が向いたので、X-WINGに手をつけはじめました。

俺、個人的に、いっぱい並行して作るのは好きじゃないというか、それをやると絶対にどれも完成しないもので、なるべくやらないようにしてたんですが、最近はとにかく気が散漫なので、そうでもしないと、何も進まないから、諦めました。
他にも、4つぐらい作りかけの模型あるんだけどなw
まあ、ネットで人のブログ見てると、20個ぐらい作りかけです、みたいな人を割とよく見るので、それに比べると大したことありませんな(笑)

さて、初回は、ほぼ、ただのご託です(笑)

何度か書きましたし、多くの人がレビューしているので、詳しくは書きませんが、このシリーズ
本当にスゴイと思います

これはとにかく
世界セールスを見込める商品だから、ここまで凝れるんだと思いますね
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とにかく、最初、バンダイが出す、と聞いたときは、誰もが悪い意味で「オモチャ」を想像したと思うんですが、ものすごいマニアックにディテールがしっかりしている
部品点数もハンパないですが、基本、組むだけで、それっぽくなるのがスゴイす

できる限り、部品の合わせ目が出ないように分割されているために、部品数が多いのもありますが、側面の赤いラインなどは、赤いパーツで組めばそのまま素組みで赤くなるし、塗装やデカールで表現するための白いパーツもついていて、どちらか選べるようになっているなど(ここは勘違いでした)、凝り方がスゴイです
デカールも、シールと水転写タイプの両方がついているなど、実に凝ってます

そんな風に「簡単にぱちぱち組んでシールベタベタ貼るだけでも、かなりそれらしくなるし、凝りたい人はバッチリ塗装してデカール貼ればいい」と、どっちのニーズにも応えられる設計がスゴイです
とにかく、ド素人から、マニアまで、誰もが満足する作りなのが見事です。

R2-D2の頭とか、BB弾ぐらいですけど、青い塗り分けのデカールまでちゃんとついてますしね
AT-STのキットで、「弾着」のデカールまでついてたのは笑いました。

あと、価格的な面で、凝り方の割には、かなり手軽な価格なのが素晴らしいと思います
やはり高価なキットは、シリーズものだと、いくつも買えませんからね
これ、最近の輸入SFキットだったら、7000円とかするレベルだと思います

とにかく、ぶっちゃけ、一言でいうと、このキットを初めてみた人の感想の多くは
ここまでする!?
だったろうと思います

あと、俺がいいなと思ったのは
似ている部品、間違いそうな部品は、ちゃんと間違わないように設計されている
という部分です
これは地味だけど、スゴイところだと思います
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▲羽根のパーツ。根元のほぞ?の形状に注目。同じようなパーツが4枚あるが、全て、ハメ込む部分の形状が違っており、絶対に間違わないように出来ているのだ、スゴイ


とまあ、あんまりバンダイに好感をもってない俺もベタ誉めですが、こっから文句です(笑)
いや、文句というか、「贅沢な文句」ですかな

これまで、フィギュア以外のシリーズはほぼ全部買ったんですが、全部見て思うのは、もの凄くディテールがしっかりしているんですけど
しっかりしすぎてる
という印象なんです
カッチリしすぎて、なんだか、大人しく、地味にまとまっちゃってる
という感じがします
いかにも
チマチマした日本人の造型
というイメージなんですが、コレが、いまひとつ残念な感じがするんです

っていうのは、向こうさんの特撮プロップっていうのは、結構、展示会とかで見ると分かりますが
作りがぞんさい
なんですよねw
そのぞんざいなものが、スクリーンに映ると圧倒的に存在感を持つのは、邦画との実力差がはっきり出る部分だと思うんですが、ともかく、ぞんざいです
それが、俺のSWのプロップのイメージなんですよ
特に初期は予算がないから、すごいいいかげんです

むろん、特撮用ミニチュアではへろへろでも、たとえば「ぐにゃぐにゃしてても、意図としては直線のボディ」だったら、模型にするときは、そこは直線にしますよね
ウルトラマンのジェットビールなんか、ガタガタですから、あんなの、そのまま模型にしたら大変ですよね、模型にするときは、綺麗なラインします
適当にプラモのパーツがズレて隙間あいてついてても、模型にするときは、本来のプロップの意図を汲んで、きちんとしますよね

それはそうなんですけど、そういう前提を置いたときに、「スターウォーズ」が公開された頃の模型は、主に海外ではMPC製品が主流だったんですけど、MPCのキットが、またぞんざいで、隙間なんか空きまくりなんですよ
とにかく雑でおおざっぱ
今でも再販されてますが、模型として見たら、組むのが地獄のように辛いキットなんですけど、今、振り返ると
あのぞんざいさが、実に、プロップっぽいイメージでよかった
んですよね
ある意味、MPCのいいかげんさが、ちょうどプロップぽかったという。

もう、いったい、中学のときから、何個MPCのSWキット作ったか知れません。

一例をあげると、AT-STの背面に
PC用か何かのクーラーファン(だったと思う)
がついているところがあります
これ、映画館で見たときに、もう
うわ、ぞんざい!なんていいかげんな
とか思った記憶があるんです
すごい浮いている感じがしたんですよ
プロップって、ありもののプラモのパーツなんかをベタベタ貼って作りますから、スクラッチした部分と、流用パーツとの整合性がとれないものが、たくさんあるわけです

そのいいかげんな感じが、まさに俺のAT-STのイメージなんですが、バンダイのキットだと、そこがカッチリしすぎてて、全然浮いてないんです
ちゃんとしっくりきてる。
確かね、これ、元が完全に左右対称じゃないパーツを180度回して対称形に2つ貼り付けてあって、微妙に違うんですよ、完全な左右対称じゃないんですが、模型だと、そこがきちんとカッチリした対称になっている
そういうのが「違うなぁ」っていう感じはします

まあ、今のは一例ですが、全般的に、ディテールがそんな感じで、なんていうか
カッチリしすぎている感じがして、面白くない感じがする
というのが、ちょっとした不満です。
ま、こういう不満は、デキが良いからこそ出るわけで、いわば
デキが良すぎることが不満
っていう、なんとも贅沢な文句ですね(笑)


あと、やっぱ小さすぎる印象はありますが、価格と、コレクションすることを考えたら、日本の住宅事情では妥当なところでしょうねぇ
もしも売れたら、大型のX-WING出そうですけどね(と思ったら、ムービングエディションって1/48だったんですね、しらんかったわ)
ところで、この調子でAT-ATとミレニアム・ファルコンも出るんでしょうか? 高そうだけどなぁ
で、スターデストロイヤーは?
個人的には、実は一番好きなメカは
B-WINGだったりします
昔、MPCでも、いいかげんなスナップキットしか出なくて、大きな模型が出なくて悲しかった記憶があるので、ぜひ、バンダイさんはそこまで出してください(笑)


ともかく、せっかく「テキトーに組んでもOK」なキット
ここは、バンダイさんの趣旨を汲んであげましょう
俺、SWのメカは大好きですけど、映画自体はそんなに好きじゃないので、そう思い入れもないので、最低限の手間だけで作ってみたいと思います。

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