写真自体は本家からの転載ですが、説明は書き起こしです。

荷物整理してたら出てきた、昔の模型のジオラマ写真

戦場の休息の一コマ、みたいな感じです。
いやあ、なんか。
これは、結構スゴイんじゃないか
ドルバック
って、何を感心してるのかっていうと
コレ、俺が中学生のときに作った模型なんですよ

たぶん32年前です
レトロですよ
懐古ですよ
32年前にこのセンスって、シブくないすか子供の俺(笑)


恥部をさらすつもりだったんですが
割といいので、あんまり恥部になりませんでした(笑)

ブツは「特装騎兵ドルバック」に出てきたパワードスーツみたいなメカ
この頃、「ガンダム」が流行ったことで、元ネタである「宇宙の戦士」にもSFファンの注目が行くようになって、パワードスーツという発想が広まることになった時代です
まあ、要するに、当時のSF業界の流行なんですが、アニメに限っていえば、まだまだ、アニメはある程度子供の視聴者向けの時代ですから、こういうものをメインメカに持って来たのは、結構革新的な出来事だったんですよね
よくこんなアニメが出来たもんだと思います
アニメ自体は全然好きじゃなくて、ちゃんと見た記憶がないんで、たぶん、あまり面白くなかったんだと思うんですが、パワードスーツ風のメカだけは、すごい好きでした

アニメ版では、むろんここまでミリタリー風じゃなく、原色バリバリで塗り分けられていたと思いますが、勝手に改造してミリタリーにしてます
ドルバックの一場面という考えじゃなくて、ただ、素材として使っているだけです

近所の模型屋のコンテストに出品して、確か優勝したんだったと思います


▲動画探してたら見つかったもの。なんだろうこの作画? 今でも普通にスゴイけど?? 原画は天才アニメーターの一人として知られる羽原信義のようです

ちょっと真面目な話しますけど、なんせ、工具も道具も材料もろくすっぽない時代、仮にあってもなかなか手に入らない時代ですし、情報なんか何もない時代ですから、そういう時代に、ほとんど独自の発想で、こういうのを作ってたのは、結構エライと思います、子供の俺(笑)
ポリパテのポの字も知らない時代ですよ、仕方ないのでタミヤパテでひたすら改造してた時代です、今と違ってトルエン入ってる強力パテなので、フィギュアに盛りすぎるとプラがドロドロに溶けちゃうという、そんな時代ですよ
みんなそんなこと知らないから、最初はドロドロ溶かして、トライアンドエラーで学んだ時代です
なんとか部品を複製できないかと、プラスチックを空き缶で溶かして、粘土型に流し込んでみたりして痛い目見てた時代です(笑)
そういう時代ですから、こういうの作るのも大変だったんです。
というと、ただの自画自賛じゃん、とか思われそうですが、そうじゃなくて、こういう時代、子供だからこそ、柔軟な思いっきりの良い発想ができたんだなぁ、と。
まあ、「ホビージャパン」のライターの頃もそうですが、情報が無いぶん、想像や独自の発想で自由に物を作ることに、躊躇、ためらいが全くありませんでした。
今は情報過多の時代なので、そういうのが、むしろできなくなってるんですよ
年齢的なものもあるとは思うんですが、たとえば「プロップの形状が分からないと作れない」とか、「これを改造するには、こんなディテールアップパーツがあるから、それを使わないといけないな」みたいに、情報慣れしちゃっていることで、いろんな方面から行動に制御がかかってしまうんですね
情報にしろ物理的なものにしろ、なにものも「あることが前提」の時代ですから、それが無いと、まず入手しなければならないという意識があって、無いまま行動に移すことがためらわれるんです

情報が限られるほうが、創作は自由になるような気がします、まあ気がするというか、賢い人たちは、みんな昔からそう言ってますけどね。

しかしね、俺、思うんですけど
ほとんど、今とやっていることが変わりません(笑)
だいたい、今、ジオラマ作っても、こんなんなります(笑)

進歩ねえなぁ、俺