銀河ぐらますガイド 造型分室

元プロモデラー・もこもこフジタの、やっつけ模型ブログ

カテゴリ:特撮・SF系 > バンダイ 1/12 C-3PO

さてさて、本家のほうで詳細に書き綴ってきましたが、ずーっと教習所に通っていたので、しばらく暇がなかったんですが、やっとこさ
無事、免許も取れたので、模型でも作るか
とは思ったんですが・・・
免許取る前は
オッサン教習はあまりに疲れたんで、免許取ったら、しばらく何もしないで休んで模型とか作るぞー
とか思っていたのですが、いざ取ったら取ったで
車をいじくるのが楽しくて仕方ない
ので、全然、休み時間がないのですw

そんなこんなで、ちょこちょこと、隙間をぬってC-3POを作ってたんですが、まあ、とにかくお気楽モデリングなので、切り離して組むだけ・・・・
というほど楽でもなかったです、作り始めると。

というか
またやっちまったよ、アレを
という話は、また後で。
まずはキットの話。


まずは、組めるところを、ひたすら素組みします
簡単です
しかし、このキット、どういうわけか、ほとんどの部分が、ランナーを切り離した跡の部分が見えないように、サブマリンゲート(アンダーゲート)になっているのですが、一部だけ、そうじゃないんですよね
金型での湯流れの都合なのかもしれないですけど、なまじ、他が綺麗なもんで、一部だけ、切り離したあとが白くプラの地肌が見えると、すごい気になります
これ、下地のプラが金色に近い色ならよかったんですけどね。
キットがテカテカなもんですから、そこまでテカテカな塗料は無いので、塗料でレタッチしても、結構目立ちますね
もっとも、組み上げてしまえば、全体がピカピカで光ってるので、そっちに誤魔化されて、ほとんど目立ちませんけども、組んでいる間は、すごく気になります

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▲腕は、無可動タイプと、肘が曲がるタイプが選べる懲りようです。しかし、可動タイプはシリンダー?が軟質樹脂になっているので、色がどうにもしんどいです。写真で見るとそんなに違和感感じませんが、実物だとかなりしんどい感じです。なので、素直に無可動で行くのがいいかと思います、それか、可動タイプを欲しいポーズで固定して、シリンダーを塗装するか。


さて
このキット、腹部や手の平、膝の裏など、メカ剥き出しの部分のパーツが、デカールで再現できるようになってるんですが、元のプラパーツに、凹凸がモールドされてるんですよね
特に腹部、ここをデカールで再現できるのはエライですが、めちゃ複雑な凹凸パーツにデカール貼れ、ってのは、あまりに酷な設計です

それでも、水転写デカールならまだしも、苦労すればギリギリ貼れます
とはいえ、そもそも、このデカール、結構分厚いんで、そのままでは、絶対に綺麗に貼れません
キットのコンセプトが「素人でも簡単に組める」的なものなのに、ここにデカール貼ろうとすると、マークソフター系の溶剤?とか絶対に必要なんですよ
それって、結構、中級者以上の高度なテクニックが必要だし、それはキットのコンセプトと相反してるんじゃないか、と思います

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▲こんなすさまじいモールドが入っているパーツにデカール貼れって・・・嫌がらせ??

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▲あ、ぼけた。試しに貼ってみた、なんとか貼れないこともなさそうですが、こんなん、無理ありすぎです。


デカールは無理!
そんな素人さんのために、シールタイプのデカールもついてはいます
・・・いますが、シールなんか、とてもじゃないけど、こんな凸凹なところに貼れるもんじゃないですよ。
絶対無理ですよコレ!!(笑)
なんか、キットとして、箱をあけて眺めたときの感動は「おお、すげえ親切!」とか思ってスゴイんですが、実用的には
モロに企画倒れ
っていうニオイがぷんぷんしますねw
たぶん、これをシールで綺麗に仕上げられる人は、千人に一人なんじゃないかと思います(笑)

何が言いたいかっていうと、デカールやシールでパイプとか再現するんであれば、デカール貼付用に、凹凸のない表面ツルツルのパーツを別途付属させるほうが良かったんじゃないか(というか、そうじゃなきゃ無理!)、ということです


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▲そんな無理があるキットなので、結局、デカール貼るの面倒だったので、腹部は適当に筆で塗り分けました、黒い腹部パーツは素材そのままで、パイプだけ筆塗りです。つや消しクリア吹いてます。キットでは、目立つパイプパーツだけ、軟質樹脂の別パーツとなっていて腹部をサンドイッチする形になってますが、それも塗り分けが必要なものなので、テキトーに塗りました。あと、どうも「あっさり感」があるので、伸ばしランナーとかで、パイプを少し追加しました、配置は実物の着ぐるみとは関係なく、適当です、というか、資料写真をたくさん見れば分かりますが、実物そのものが適当です、コロコロ変わってます。


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▲追加画像。自作のパイプを追加する前です

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▲手の平のチップ?みたいなのもデカールで再現するようになってますが、凹凸があるので、必死で貼るより、塗った方が早いです。テキトーに筆塗りしました。下地処理してないので、触ってるうちに既に剥がれてきてます(笑) ちなみに、全体に赤みが見えるのは、赤いカメラ本体が反射してるからです(笑)


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▲パカパカ組んだらできました。すげえ、簡単・・・でもなかったな、筆塗りとか面倒で(笑)  しかし、このキット、あまりにピカピカすぎて、カメラのオートフォーカスが、うまくあわないんですよね困ったもんだ(笑)  よく見ると、俺の顔とか部屋とか全部映り込んでますからね、しかもテカテカなんで結構指の脂とかつくんですけど、そういうの一切拭き取る前の状態でコレですから、すごいテカり具合(笑)


さて、こっから勝負です
俺、このキットのピカピカ感は嫌いじゃないんですが、やっぱり、オモチャっぽいというか、軽すぎる感じがします
実物の着ぐるみは、結構ボロいイメージがありますからね。
後期のシリーズは、CGで表面に写り込んだカメラやスタッフを消しています
CG時代になって、好き放題にテカテカにできたので、過剰に光ってるところがあったりしますけど、イメージは、やっぱ「ボロ」かなぁ、と。
もうちょっと、落ち着いた感じの金にしたい・・・

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▲そこでまずこんな処理。通常の金色ラッカー塗料を、筆でドライブラシ風に表面に塗りつけてみました。分かりにくいですが、左がキットのまま、右が塗装処理後です。比べると、輝きがかなり減って、色味が落ち着いているのが分かると思います。同時に塗料のザラつき感が、ボロさっぽくて良い感じです

そして、問題の
やっちまったー!
ですw

ええ、もう、オチからいきますが
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▲仕上げに派手にエナメル塗料でウォッシングしたら、バキバキに割れてきました・・・・(T.T)

ええ、もう、例のボケです!!

いやね、ここから言い訳ですけど、俺、モデラーを引退してて、10数年ぶりにMGガンプラを初めて作ったとき、この
ウォッシングでバキバキ割れる
というのを学んだものですから、
バンダイのガンプラの素材はエナメル塗料でバキバキ割れる素材である
というのは、ちゃんと知ってたんですよ

ただね、どこかで誤情報を読んだのか、何かの情報が脳内で混ざったのか、原因はよく分かりませんが、とにかく
バンダイのSWシリーズはガンプラとは違って、他社のプラモと同じような普通のプラなので、ウォッシングをしても大丈夫
という風に、今までずーっと思い込んでいたんですよね

むう、なぜだろう、どこで間違ったのか???

そんなわけで、結果、
「帝国の逆襲」でバラバラにされた3POぐらい、バラバラです
映画じゃ続編で修復されてましたが、模型じゃ修復不能ですなコレ(T.T)

なんかムカついたんで、そのうち、もう一度、作ろうと思います・・・・・<アホ

最近、自動車教習所に通っているので、模型を作る暇がありません
ほぼ、暇な時間は、教習と、そのトレーニング、学習に費やされます

そんなわけで、ちょっち気が散漫なせいもあり、少しだけの合間で、作るのが楽ちんな、バンダイの1/12 C-3POに浮気してますw

俺は、あんまり、SWのロボって好きじゃない・・・というか、ぶっちゃけ、嫌いです
だって・・・
形、ダッサイじゃんw
中学のとき見て
うわ、格好悪!!!!

って思いましたもん

が、このSWシリーズはプラモとして面白いので、つい買っちゃいました
俺、「人間」で、フィギュアで関節が可動するというのは嫌いなんですよ
関節の可動部が見えちゃうのが、すごく嫌なんです
なので、ダースベイダーとか、トルーパーとかは買ってないんですが、3POはロボという設定だから、まあいいかな、と。

まあ、ぶっちゃけ、初めて中学生でSW見たときは
トルーパーも、ダースベイダーも
うわ、格好悪!!!!!
って思いましたけどね(笑)
だって口が▲ですもんギャグかと思いましたよw
最近、二頭身キャラとかの描き方で
・▲・
こーいう記号的な顔のマンガ表現がよくありますが、アレを先取りしていたと言えなくもないですね、さすがSW
いや、フォローにしても、無理ありすぎですかw

それにしても、メッキなせいか、値段高いですけどね、3POだけ
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▲あー、ボケた。すんげえメッキがテカテカです。ほぼランナーの大半メッキパーツ。これはこれで素晴らしいんですが、ちょっとテカリすぎで、ウエザリングしないと安っぽい感じです

R2も、2個セットにして価格を上げるのはどうかと思いました、みんな欲しいのはR2だけだと思うんですけどね、そんなの出すなら、R2と3POのセットを出せよと思いました。

さて、なんで3POなのか
答えは、
そう、作るの楽そうだからです(笑)

普通、メッキのキットは、作るの大変なんですが、それは、なぜ大変かといえば、ランナーから切り取った部分のメッキがはがれるのでレタッチしたり、合わせ目を消すのが大変だからですね
でも、このキットの場合、ランナーで目立つところは全てアンダーゲート(サブマリンゲート)になっているので、切り離しても、メッキははがれませんので、らくちんです

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▲お目々もインナーにデカール貼って、透明パーツでサンドすればOK。この上から顔パーツをかぶせればいい。パカパカ組むだけで形になる。すんげえ。

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▲あー、すげえ、3POだ。個人的には、3POの特徴は「絶妙なマヌケヅラ」にあると思うんですが、そのマヌケさ加減が、よく再現されてますね。まあそれにしても、大きさが小さいので、アップにすると、周りのゴミや埃がよく目立つことw



また、パーツの合わせ目なんですけど、普通だったら駄目な合わせ目も、3POならOK
なぜって、元々、人間がモナカ状のパーツを着ている着ぐるみなんですから
元の着ぐるみ自体に、合わせ目があるから、プラモも合わせ目を消さないで、そのままでOKなのです
キットは、ほぼ撮影用の着ぐるみに忠実に分割されているので、細かいことを気にしなければ、ほとんど、そのまま組むだけで全部OKのキットなんですね、こりゃラクチン

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▲パカパカ組むと、すぐ出来る。多少、ランナーを切り離すとき、メッキをハガさないか、気を遣う程度。
でも時間がないので、今回はここまで。なんかテカテカすぎて反射多すぎて、デジカメのオートフォーカスがうまくあわないんですよねコレ(笑)


このキットは高いけど、SWシリーズの中でも、塗装なしで一番楽に作ってそれらしくなるキットなので、買って損はないと思います
腕も、肘が固定状態のものと、曲がるタイプが2種類セットされているのが、凝り過ぎです
動く方は、メッキが剥がれるからか、折れるからか、シリンダーがメッキのない軟質樹脂になっているのは唯一残念ですが。
元の着ぐるみでも、肘はほとんど動かなかったらしいんで、固定でいいかと思います。

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