銀河ぐらますガイド 造型分室

元プロモデラー・もこもこフジタの、やっつけ模型ブログ

カテゴリ:特撮・SF系 > MPC ALPHA MOONBASE(ムーンベース・アルファ)

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さて、本体ができたので、なんとなく気分が「終了」になってしまい、またしても、長い間ほっぽらかしになっていたMPCのムーンベース アルファです。

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▲前回はここまで、基地の外観だけ出来ていた。パネルなので、仕事机の横の壁にかざってある。

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▲前回の記事後に発掘された、改造したランチパッドの途中写真。付属の十字模様のデカールを貼るので、デカールを採寸して穴をあけ、プラ板でひっこんだ部分を制作。

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▲全体にこんな感じで光ファイバーを仕込んでやった。


前回、基地の情景本体まで終わったんですが、実はこのキットには司令本部? 基地? なんと呼んでいいのか分かりませんが(英語ではコマンドポストとかだったと思う)、とにかくその部分の情景が付属してまして、どっちかってーと、こっちがメインかもしれません。

たまーに気が向くと、ヤスリがけやら、ちまちまいじってはいたのですが、いつまでもラチがあかないので
いいかげん終わらせよう

と思って、一気にやっつけ仕上げしました。

以前の記事にも書きましたが、このキット、今の家に引っ越す前から作ってるので、かれこれ3年ごしになります、なげーっ。

とはいえ、元は40年以上前の海外キットです。
元からあっさりしているモナカキットのムーンベース部分は、古くてもそんなに気になりませんが、さすがに司令部の部分は今の目で見ると、相当にぞんざいで厳しいですね。
分かりやすく表現すれば、
スケールモデルというより、オモチャ
と言えばイメージが掴みやすいかと。

かといって、ディテールもアレですが、形状も実際のセットとは全然違いますので、手を入れ始めると、ほぼフルスクラッチになるのが目に見えてますから、最低限いじっただけで、そのまんま作ります。

そうそう、スケールの表記はありませんが・・・というか部屋のサイズとか比率がメチャクチャなオモチャスケールなので、そもそもスケールを論じることが意味ないですけど、フィギュアのサイズからすれば、HOスケールより小さめ、だいたい1/100スケールぐらいだと思います。
まあ、早い話が
人形めっちゃちっせー!!
て感じなのです。

前回書きましたけど、このキットは数年前の再販のもので、その際に新金型が追加されています。
元々は、この司令室も片側の壁面がなく、中がよく見えるようになっていたのですが、新金型で壁が追加されて、四方が囲めるようになりました。
そのへんの追加パーツの整合性がいまいちで、うまく合わないところがありますね。
それと、結構パーツが盛大にたわみまくっていたりもします(T.T)

ドラマのセットでは、壁の凹んだ部分が発光していて照明になっている、という、なかなか近未来的な格好いいデザインでしたが、模型だと、片っ端から凹みなので
マスキング超面倒くせぇよ、2日かかった(T.T)
凹みを白で塗り、壁は微妙に黄色がかった色で塗りました。

当初は、壁を光らそうかとか、いろんないらんことを考えたけれど、どんだけ大変か考えたら嫌になったので、普通に組みました。

いじったのは、一部のモールドと、二階の手すりを削って細めにしたこと、柱を真鍮線に変えて、柱受けにある凸モールドを削り落としたぐらいです。


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▲数年前に撮影した写真が奇跡的に残ってたw。二階フロアの柱を受ける場所にはいかにもオモチャっぽい受けの円柱がついているが、こんなものは実物のセットにはないので削り落とす


モールドは、壁面にドアが2つついてますが、奥まったところに、甘いディテールの凹凸があって、そこに、ど~ん!と打ち出しピンの跡が盛大についてますのですよ。
これが修正しにくく、一旦、ドア部分を切り離して凸モールドを削り、モールドをプラ板で作り直しました・・・けど、完成したら見えないなコレw

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▲これでもかっ! とばかりに、モールドのど真ん中に盛大に打ち出しピンの跡がつきまくっている。消すだけで一苦労である。どうせ外側はどうでもいい部分なのだから、外側にピン跡が来るようにすればいいのに、ご丁寧に内側の凹み部分という、一番消しにくいところについている。嫌がらせかっ!!


フィギュアは丸い台座ごと整形されてますが、さすがに悲しいので、切り取ってやりました。
基本的にフィギュアワンセットの同じランナーが3枚(だったかな)入っているだけなので、同じポーズのフィギュアが付属していて、まあ、そのへんモブの人はいいんですけど、どう考えてもマーチン・ランドー(ジョン・コーニッグ指揮官)とバーバラ・ベイン(ヘレナ・ラッセル博士)夫妻が3人いるのはどうなんだ?と(笑)
あ、俳優が夫婦なんで、劇中では夫婦ではありません、念のため。


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▲中央に制御室?があり、それを見渡せる端に司令官の部屋がある。一応、マーチン・ランドーとバーバラ・ベインのつもりで塗装してる。ところで、右にある円盤みたいなのは地球儀(月面儀?)なんだが、もうキットの味だと割り切ってそのままインスト通りに接着したが、こんなでっかい地球儀はドラマのセットになかったよな?? おそらくランドーの机の上に載っていた地球儀のつもりなんだと思うが、なんなんだこのでかさ???

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▲前述のように四方の壁が追加され、屋根の構造物などがあるので、全部組み上げると、中はとても見えにくくなる。屋根は接着しないで取り外しできるようにしておけばいいが、壁にかける都合上、外れると困るので全部接着した。

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▲見にくいけど、中央あたりのフィギュアがいるところがらせん階段。構造物に隠れてよく見えないけど、その下に腰に腕組んでるのが、博士のつもり(司令官と同じフィギュア)。半分ハゲなので、フィギュアの髪の毛削ってある。

二階のフロアがあったり、そこに続く階段がらせん状で、作るのが面白かったりしますけど、ひとつ大きな問題があります。
それは、実物セットの階段は、別にらせん階段じゃないんですよね(笑) なんだこのキット。

あと、古いキット、っても再販なので数年前のキットのはずなんですが、デカールが劣化してて、バリバリ割れてきました。
なんとか無理して貼りましたけど、ところどころ欠けてます。

先だってAMTのエンタープライズ3隻セットの記事を書いた際、C,D,E型も作るという話を書きましたが、実はすでに作ってあるんです。
でも、それもデカールがバッキバキに割れまして、なんとかだましだまし完成まで持っていったのですが、あまりにヒサンな感じになったので、あまり載せたくないから記事にしてないんです(笑)
なんでこう海外キットのデカールは品質悪いのか劣化早いんですかね、分厚くてビニールみたいだし(T.T)

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▲窓から覗いたところ。手前右に見えるのが冒頭のほうに書いたドア。左がらせん階段。奥にあるコンピューターのデカールが劣化して破れまくり。この種の模型はこんな風に見ると楽しいですな

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▲奥に見えるパネルもデカール。このへんはセットに近い。デスクやイスの形はまるで違うw

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▲パネルに固定したところ。

やっとこさ、3年越しで完成しました。
こういう情景模型は面白いんですが、キットが古いと、ものすごく修正に手間がかかるので、使える時間が限られていると、なかなか手をつける気力がわかず、完成しません。
途中で何度も挫折しかけましたが、とりあえず完成してよかったです。


前回も書いたんですが、このキットは、今住んでいる家を建てる前から作ってるので、いいかげん終わらさないとなぁ、と思って、やっつけ仕上げしました。

まー、正直、最後は
ものすごい、いい加減に仕上げた
んですけども、何度も
投げだそう
と思ったけど、ここまで作ったんでもったいないから仕上げたので、まあ、完成しただけよしとします。

そもそも、この狭い日本に、こんな酔狂なキットを作ってる人が何人いるんでしょう、というレベルですんで、完成してるだけで貴重ってことでw

といっても、数ヶ月前に、今回の記事の状態にはなっていたのですが
撮影が面倒臭いので、ずーっと放置になってましたw

なんで面倒かというと、前回の記事を読んだら分かると思いますが、でっかいので、撮影のために取り回すのが面倒臭いからです。

というわけで、とりあえず、完成したムーンベースアルファです、どん!(ワンピース風)
Moonbase alpha
本編画像の上半分と、今回の模型を合成してみました。

まあ、ぶっちゃけ、このキット、単なるモールドの乗ったパーツがゴロゴロ入っているのを、月の上に並べるだけです、シンプルです。
シンプルだけに、塗装、というか、ドライブラシで凹凸が生きてきますので、割と仕上がったところはユニークというか、見た目も楽しい感じがします。
やっぱりジオラマ風のキットはいいですね。
基地、って男のロマンだもんね

ジオラマといよりレイアウト模型に近いですけど、こういう、博物館とかにある、建物のレイアウトを表す模型、みたいなのって、見ると興奮しますもんね、しませんか? あれ? 私だけ?w

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前回書いたように、そもそもこのキットはでかすぎて、そのままでは置き場がないので、「壁掛けパネル」にする前提で作ってます。
で、普段の展示状態はこうです、壁から下がってます。
非常に写真だとスケール感が分かりにくいキットだろうと思いますが、周囲の状況から想像してください。

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全体のレイアウトが分かると思います。

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はっきり言って、模型用塗料で月面を塗ると、広過ぎて塗料代がかかりすぎてもったいないのと、月面がバキュームフォームでベコベコなので、塗料の剥がれる恐れがあるので、手元にあった食いつきのいいシリコン系塗料で塗り、ドライブラシしました。
若干、月面にしては色が濃すぎる気がしますが、ムーンベース本体もグレーですので、ムーンベースを浮き立たせるには、このぐらい暗めのほうがコントラストが効いていいだろう、という判断です。

ところで、なぜこんなにグレー系塗料がいっぱい余ってるのかと言えば
我が家最大の巨大ジオラマ(笑)
坪庭の擬石や灯籠を作ったときに塗装に使ったからですw
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これ。我が家のお風呂から見える光景。
この岩や灯籠は、全部「フルスクラッチビルド」です(笑)

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余談ですが、これは「建築」ではありますが、私が生まれて初めてこんなものを作って、ちゃんと作れたのは、間違いなく「模型のノウハウ」をそのまま大きくしたからなので、いずれ模型の一部として記事を本家から転載したいと思ってます。
スタイロフォームでおおざっぱな形を作り、セメントでコートしてます。
ポリパテコートと同じです。
で、ドライブラシやウォッシングも同じです。

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イーグルが余ったので、基地に向かうような感じで展示してみました。

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全然スケールわからないと思いますが、指から推測してください。
指は小指です、実質、イーグルは全長1センチちょいです、塗るの地獄です。

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前回触れたように、旧キットではランチパッドの形状がおかしいのが、今回の再販時に新規金型で修正され、オーバースケールだったイーグルも新規金型で小さくなってます。
同時に、パッドの表面は新規デカールで表現されています。
ただ、新部品と旧部品のクオリティの差がありすぎて、ちょっと不自然です。

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劇中ではランチパッドの十字形の赤い部分がエレベーターで上下して、イーグルが格納されます。
そのエレベーターはないので、切り抜いて、再現してみました。
なんせ赤と黒の部分がデカールで再現されますので、デカールのラインにあわせて切り抜く必要があり、うまくあうかドキドキもんでしたが、なんとかうまくいきました。

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変化をつけるために、噴射で浮いてるイーグルもつけてみました。

ところで、正直、このキット、全体にあっさりしているのに、ここのデカールだけディテールが緻密で、なんか浮いた感じがするんですけど、実はドラマの映像自体がそんな感じの「違和感」です。
というのも、この部分、特撮の撮影でよく使われていた手法が、ムーンベースのミニチュアの写真を撮影して、それを巨大なパネルに印刷し、ランチパッドの部分だけパネルをくり抜いて、カメラの前に置きます。
そのパネルのむこうに、ランチパッドの大きなミニチュアを、ムーンベースの写真のアングルと全く同じ角度、切り抜きにピッタリはまるように置いて、イーグルやエレベーターを動かしながら撮影してます。
パネルの穴から向こう側にあるランチパッドが見えるので、あたかも巨大なムーンベースのランチパッドからイーグルがエレベーターで上がってくる、みたいに見えるわけなんです。
合成じゃなく、アイディアの勝利である一発撮影なんです。
そういうわけで、ランチパッドだけ緻密な撮影用モデルを使っているから、なんとなくそこだけ浮いて見えるんですね。
といっても、そのことがハッキリ分かるのは、最近のBlu-Rayなどで画質がクリアになったからです。
BDで見ると、ムーンベースが写真なのも分かりますが、昔のテレビの解像度ではそれで充分だったんですよね。

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暗く見ると、結構いい感じです。

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暗いといえば、ライティングですが、とにかくひたすら建物の側面にピンバイスで穴をあけ、光ファイバーを通しました。
長めに建物から端っこを突きだしておき、全部の塗装が終わった時点で、根元から切り落とすと、丸い断面が見える次第です。
気が遠くなるぐらい本数が多かったのですが、ぶっちゃけ、失敗してます、LEDの光量が強すぎて、プラ透けてます(笑)
なぜ、こんな初歩的な失敗をしたのかというと
あんまり長い間放置してたので、テスト用電池がいつのまにかヘタっていて、製作中に確認した時は光量が弱かった
からです(笑) マヌケ。

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せっかくなんで、アクリル板でネームプレートも作りました。
ロゴはネットから拾ってきました。
裏面に磁石を貼ってあり、電池ボックスの部分に貼り付く次第です。

まあ、正直、アレな仕上げでしたが、こういうキットは眺めていて楽しいですね。

このキットをいじっていて気づきましたが、劇中でのセット描写と基地のレイアウトがすごく矛盾している部分が多いですね、このドラマ。


ところで、これ、こんだけ言っておいてアレですが、一応は一段落しているものの
まだ完成じゃありません。

そうです、前回触れたように、このキットには司令室のジオラマが付属しているのです。
その部分は、いまだ製中なのです。

というわけで、まだ続きますw
いましばらく(おそらく、「しばらく」と書いて数年と読む)おつきあいくださいw

毎度毎度、完成してないのに、アレコレ手を出す今日この頃です。

前に書いたんですけど、私は元々、ひとつを完成させないのに次々手を出すスタイルは好きじゃなかったんですが、最近はバイタリティに欠けるので、そーいうヤヤコシイことは考えず、その時々に気が向いたものを作ればいいか、と思っているので、複数同時進行です。

まあ、コレに関しては、1年近く前から作っていて、今回載せる写真は1年近く前のものだったりします。

さて、このキット、日本語では「ムーンベース・アルファ」と呼ばれますが、英語では「ALPAH MOONBASE」のようです

少し説明すると、言わずと知れた、サンダーバードの生みの親、ジェリー・アンダーソンの製作したライブアクションSFドラマ、「スペース1999」に登場した月基地です。
案外知らない人もいますが、元々、このドラマ、実は前作「謎の円盤UFO」の続編として企画されたもので、漂流するのはムーンベースアルファではなく、シャドウの月基地でした。
結局は、大人の事情で、別のドラマとなったようです。

実は、私はこのドラマはあまり好きではありません、というか、ジェリー・アンダーソン特撮にシビれた世代としては、ライブアクションのドラマは、いまいち好きじゃないんですよね
「ロンドン指令X」も「謎の円盤UFO」もイマイチ好きじゃないです。
特撮部分はスゴイと思うんですが、ドラマパートの力不足が目立つ、まあ、はっきり言えば、あまり面白くないんですよね(笑)

そういうわけで、「スペース1999」も、名優マーティン・ランドーとバーバラ・ベインの「スパイ大作戦夫婦コンビ」が主演の割に、イマイチパンチに欠ける作品でした。
そのため、視聴率もふるわず、テコ入れで第二シーズンは超能力キャラのマヤが出たり、怪物みたいなのが出たりと、だいぶ幼稚っぽくなっていくんですが、まあ、いまだに、私はほとんどちゃんと見てなかったですね
蛇足ですが、バーバラ・ベインは当時は美女としてならしていたので、
「スパイ大作戦」と比較して、エージェントが写り方に文句をつけてきて閉口したけど、「スパイ大作戦は何年前だい?」みたいに切り返して、事なきを得たとかなんとか、そんなエピソードが、アンダーソンの自伝に載ってます。
まあ、この2人を主演に据えたのは、色々と問題があったようです。

ただ、ドラマのデキはともかく、やっぱり「核爆発で月の軌道がはずれて宇宙をさまよう」という荒唐無稽な発想は、すごいインパクトだったのは事実です。
科学的にどうこう言う以前に、その発想のでかさにヤラレましたね。
第一話の特撮は、実に素晴らしいです

ちなみに、リメイク版の「SPACE 2099」の企画がありましたが、どうもキャンセルになったようですね、残念。



そういうわけで、別に「番組のファン」というわけではないんです。
でも、メカのファンです。
イーグルのデザインは秀逸だと思うし、ムーンベースは格好良いですよね、メカ類は好きなんです。

で、子供の頃、うちの近くのデパートに、今思うと、あの当時ですから相当にマニアックな店だったと思うんですけど、輸入模型を揃えてる店がありまして、そこにこのキットが売っていたので、すんごい欲しかったんですよ

当時の子供に手が出る価格じゃないですから、買えないまま大人になった、まあ、「第二のサンダーバード秘密基地」といえば、分かる人には分かるでしょうが、垂涎の的だったわけです。
なんかね、私はとにかく情景模型が好きですが、昔、異様に欲しかったキットって、みんな情景模型風のキットだったんで、昔からそういう性質だったんだと思います。

そんなわけで、最近、再販になったので、買ってしまいました。
現在の発売元はMPCですが、元々はAMTのキットだったと思います。
ムーンベース・アルファのディオラマと、おそらくNゲージ程度のスケールの司令室のセットです。
このキット、いかんせん、40年以上前のキットですから、お世辞にもデキがいいとは言えません。
ムーンベースのパーツときたひにゃ、ただの凸型のパーツを単に月面に貼り付けて終わりです。
しかし、ムーンベースを欲しいなら、あまり他に選択肢がありませんから、ムーンベース好きなら、まずは作っておかねばいけません。
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再販にあたって、一応、新金型が追加されていて、旧版では形のおかしかったイーグル号のランチパッド?と、オーバースケールだったイーグル号が新しくなっています。

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右が旧パーツ、左が新造パーツです。ランチパッドの形が違い、イーグルがかなり小さくなってます。
右のイーグルも使わないのはもったいないですよね、なんとかしたいな。

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新イーグルのサイズは、このとおり。13ミリぐらいしかありません。こんなん塗装できないってのな(笑)

このあたりはいいとして、他にも、司令室の壁などが追加されてますが、問題は、何か通路の先にあるドームみたいなちいこいパーツの形状が微妙に変わってたりする点です。
元からぞんざいなキットですから、そんな細かいところを変えられても、なんの意味もないというか、全然ありがたみがありません(笑)
そもそも、各モジュールを繋ぐ通路がただの「2ミリ角棒だろコレ!」って形してますが、撮影用ミニチュアじゃそんな形じゃなかったはずなんで、そっち直せよ、と思いますね
まあ、実際、そのパーツに打ち出しピンの跡が激しくついてますので、そんなもん使うぐらいなら、最初から2ミリ角棒使ったほうが楽じゃん、ってことで、全部2ミリ角棒に変えましたw

正直「余計なことする前に、他に直すところがあるだろう」という感じのキットですが、推測するに、コストの問題で、金型を小さな一枚で済ますように、変更を加えるところをチョイスしたんだと思います(笑)

問題のベースとなる月面ですが、一辺が60センチぐらいあります。
バカでかいので、4つのパーツに分割されて箱に収まってます。
それはいいとして、パーツがバキュームフォームです。

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余分な部分をハサミで切り取って、貼り合わせろ、ってことです。
かなり、アバウツです(笑)
で、どうしようか考えて、石膏を流し込んでみました。
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元がバキュームなわけですから、表面ではなく、裏側が元々の原型の形状なわけですよ
だから、そこに石膏を流し込めば、原型そのままの月面ができるわけです。
ちょっと割れちゃいましたが、石膏で貼り合わせるので問題なしです

で、作ってみたのはいいんですが
想像以上に重かった!!!

いや、重いとは想像してましたが、想像以上でしたw
これ、あまりにバカでかいキットなので、そのまま平面に置いて飾れないから、壁掛けにして飾ろう、と思ってたんですね
壁掛けには重すぎる!、壁壊れる(笑)
というわけで、せっかく良い感じにできたけど、却下。

次に考えたのが
全部石膏で重いなら、発泡スチロールを埋めこんで軽量化する
という作戦
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こんな感じで、てきとーに発泡スチロールを流しこんだ石膏に埋め込んで、軽量化します。

しかし、イマイチうまくいかず
結局、挫折して、諦めて元のパーツをそのまま使うことにしました、馬鹿みたいな徒労(笑)

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元のパーツはペラペラでボコボコするので、余ってた材木とか、余りのプラ棒とかで、テキトーに補助を入れてやりました。

ところが、ここから問題が発生
石膏やらなんやらでバキュームパーツをいじくり回しすぎて、歪んでしまい、うまく上に基地のパーツがのらなくなりました。
あちこち凸凹しちゃって、基地をのせると、隙間あきまくりです。
ここから、苦労が始まり、もう面倒くさくて嫌になったんで、ずーっと放置してたわけです。

それはさておいて
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せっかくなんで、各部に電飾を入れておきます。
雑です!!
手元にあった、クリスマス用のイルミネーションパーツがそのまま使えました。
このパーツは百均で買えるのでお勧めです、電池ボックスとLEDが20個ぐらいついて、100円ですから、すんごいお買い得で、私はクリスマスシーズンに出回ったときに買いだめします

銀が吹いてあるのは、光漏れ防止です。
この円柱状の凸(表から見れば凹)は、要するに底面に何も支えがないとバキュームパーツがたわむので、その支えとしてついている部分ですが、これらは基地パーツの内側にくるように配置されていますので、そこに穴をあけて電飾を仕込みます。

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表から見ると、こうなります。
基地パーツにはピンバイスで穴をあけて、光ファイバーを仕込んで、この光を誘導します。

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材木でベースを作り、そこに月面をはめこんで、パテで隙間を埋めていきます。
同時に、月面のザラつきも溶きパテでつけていきました。

ベースに広い面があるのは、そこに司令室の模型を貼り付ける予定だからです。
電池ボックス剥き出しはご愛敬ですね。

一番下の写真で、白やら黄色やらの汚れみたいなのがあるのは、前述のように、ちゃんと基地パーツが乗らなくなったせいです。
そこで、どうしたら基地パーツを別パーツにしたままで(貼り付けると塗装しにくいから)、ピッタリあう形に
月面を修正できるか、という実験のあとです。
ポリパテを塗りつけてパーツを押しつけてみたり、ジェルメディウムを塗って置いてみたり色々やってみたんですが、うまくいかないので、結局は、基地はもう月面に貼り付けてパテで埋めて、苦労するけどあとから塗り分けることにしました。

てなわけで、作業はもうちょっと進んでますが、今回はここまでにします。

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