いつもきっちり日々の模型の経過を載せているわけではないので、ずいぶん更新に間があいたりしてますが、割とちょくちょく模型はいじっています。
なので、疲れてマンネリ化してくると、息抜きがしたくなり、息抜きに
バンダイのビークルモデル スターデストロイヤー
を、お気楽極楽に作ってみました。

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▲お気楽完成航行!簡易合成してみた。アバウツなアレですまんです。

この「超ミニサイズ」シリーズ、低価格で簡単、スナップキットであっという間にそれらしい模型が出来上がる、という、なかなかナイスなシリーズですね。
マクロスや円谷特撮メカなどもリリースされていますが、その中でも、SWシリーズでは、まだ大きいスターデストロイヤーがプラモで発売されていないこともあり、貴重なキットです。

また、例によって、他のキットはシールもついていますが、正直、X-WINGなんかの複雑なところには、まともに貼れないです。
やはり塗装しないと色が違う箇所も多いですし、ウルトラシリーズなんかは、銀色を塗装しないとしんどかったりします。
その中で、スターデストロイヤーに関しては、プロップそのものが、ほぼグレー一色ですから、塗装しないでも、ぱちぱち組み立てるだけで、
それっぽくなる度合いナンバーワン
ではないかと思います。


さて、ちょっと話を脱線させますが、この種のミニサイズの箱に入ったキット
我々ぐらいの世代であれば、懐かしさもひとしお
ですよね。
昔は、100円以下で、こういう手軽なキットがたくさんありました。
個人的に、とても歓迎しているシリーズです。

プラモしか見てないと気づかないかもしれませんが、うちは娘がいる関係で気づいたのですが、最近、バンダイは女の子のオモチャなんかでも、ランナーにパーツがついていて、切り離して組み立てる、というようなオモチャが結構多いんですよね。
とにかく、「子供にも楽しめる、組み立てる模型」に傾倒してる感が強いです。

ここからは想像なんですけれど、我々の世代は、子供が物を作って楽しむのは当たり前で、それこそ
男の子は全員プラモを作っていた
と言っても過言ではないのですが、今の世代は、模型を作らなくなった。
模型は、我々以前世代の大人のホビーとなっていき、大人にしか売れないから数が売れず、そのぶん価格が高くなり、価格が高いから大人にしか買えない、という悪循環になっているのが現状です。
バンダイは、模型メーカーの中ではダントツでガンプラが売れているとは言え、売上比における購買層の高年齢化は、まぎれもない事実ですし
このまま今の模型ユーザーが歳をとっていけば、次世代の子供はほとんど買わなくなるだろう
ということは、火を見るよりも明らかです。だからこそ
なんとか現状打破しなければいけない
という危機意識に近いものがあるんじゃないでしょうか。
模型がこのまま数が売れなくなっていくばかりでは、将来、商売があがったりであるから、次世代の購買層を育てなくては
ということが、このシリーズというか、最近のバンダイのオモチャの傾向に繋がっていると思います。

理由はどうあれ
子供に気軽に買える模型を出して、物作りの楽しさを広めたい
というのは、素晴らしいことだと思いますし、ぜひとも、このままどんどん続けてほしいシリーズです。
ただ、アイテムのラインナップが、ハンパにマニアックで、「大きなお友達向け」なのか「小さいお子様向け」なのか、どっちつかずなのは気になるところです。
こういうスタンスのキットなら、まず「ワンピース」とか「新しめのウルトラマンシリーズのアイテム」とか出したほうがいいじゃないか、と思うんですけども。


さて、話をキットに戻します。
キットの全長は、組み上げてもわずか11センチちょっとと、実にカワイらしいキットです。
もはや、あちこちで絶賛されているので、あえて触れるまでもありませんが、そのミニサイズの中に
これでもかというぐらい凶悪なディテールが詰め込まれている
のが、実に凄いですね。
正直
こんだけ細かいと、すぐに金型がイカれるんじゃないか
と余計な心配すらしてしまいます。
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▲わずか数センチの中にこのディテール。凄い、を通り越して「すさまじい」と表現したくなる。

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▲裏面だって完璧再現。元々、あまり写らない予定だったためか、プロップでも裏面は表に比べてぞんざいな作りの気がします。ドーム状の部分の穴に台座が刺さります。前部のハッチは開閉式なのかとずっと思ってたら、空きっぱなしだったんですね。ここにレイア姫の乗った宇宙船が収まったと思うと、その巨大さがよく分かりますが、最近公開された公式設定の「実は、7割ぐらいがトルーパーの居住区だった」というのは笑いましたね。要するに、トルーパーちゃんのタワーマンションだったと(笑)

とにかく、キットはランナーから切り離して、ぱちぱちとハメ込んでいけば、早ければ5分、長くても30分程度で出来るキットです。
少ないパーツ数で、実にすさまじいディテールで、プロップを見事に再現しています。
スミ入れだけして、出来ればつや消しスプレーを吹けば、それらしくなるでしょう。

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▲小さいので、どうもピンぼけしがち。後述のように、右のドームが傾いてた、撮影時は全然気づかなかった。

あと、お手軽キットではありますし、「手でちぎってもOK」ぐらいのノリだろうと思いますが、ランナーがディテールにかぶらないよう、サブマリンゲートになっている部分が多いので、そこをきっちりを綺麗に切り落とさないと、案外、はめ込みに干渉して、微妙に隙間が空いたりします。
隙間を気にしなければOKですが、出来れば、カッターなどで綺麗に切り取ったほうがいいです。

最初は、まあ、素組みそのまんまでもいいかな? と思って、私もスミ入れ初めたんですが、どうも成形色が明るすぎて気に入らない。
気になると、止まらなくなるのが悪い癖なんで、結局
サーフェーサーを吹いてやることにしました。
サーフェーサーのグレーを、そのままベース色として利用します。

実は、その前に、黒鉄色のスプレーを吹いて、その上からサフを軽く吹く(こうすると凹エッジに黒鉄色が残る)という手段を試してみたのですが、吹いたのがタミヤのプラサフだったため、厚ぼったくなってしまい、あまりうまくいかなかったので
一度シンナー風呂に入って頂いて、汗と汚れを落として頂き
再び、サフのみで塗装しました。

で、その上から、スミ入れをしますが、今回はサフを厚く吹いたので、試しにエナメル塗料を使って見ましたが、やはりところどころ、プラが劣化しちゃいましたね。
写真だと、まだギリギリ傾いて付いてますが(撮影時に傾いてるとは気づかなかった)いつのまにか、上部のタンク?が2つとも折れてどっかいってました。

その後、軽く明るいグレーでドライブラシし、つや消しスプレーを吹いて仕上げてます。

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▲背面のノズルディテールが気持ちいい。ノズルのみ別パーツ。

ひとつ、それっぽさを言うとすれば、元が「超巨大戦艦」ですので、コントラストがはっきりしすぎる黒によるスミ入れをすると、小さく見えてしまいます。
巨大感を損ねますので、なるべく、本体色より少し暗めのグレーでスミ入れするほうがいいでしょう。

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▲ずずず~~~~ん。ピンぼけすると巨大感がなくなりますな。もうちょっと気合いを入れて撮影すればいいのでしょうが、そんな面倒なことはしたくない、というのが私の限界。
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▲こうやって見ると、実際シンプルなフォルムですな。なんともアバウツな感じです。このシンプルさが好きな人にはたまらんのでしょうか。私は別に好きじゃないですけどね。

結局、お気楽お楽しみモデリングで
ほえ~ん ぱちぱち、でけた~!!
って30分ぐらいで終わるはずだったんですが
作るのに三日くらいかかりましたけどw

全然気楽じゃねえやん!w
X-WINGは塗るところいっぱいあるので、手間かかりそうだしなぁ。