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▲毎度お馴染み合成写真から。屋外で空バックに撮影したんだけどね、うちのベランダから撮影すると、どこ向いても電線とか入ってしまうんだよね。最初は電線だけレタッチで消そうかと思ったんだけど、いっそ空ごと合成したほうが楽だったので、結局背景だけ抜いて、空の画像と合成してみた。かっけ~ぜ!スパイディ(スパイダーマンの愛称)


メビウスモデルから発売されている、1/8スケールのスパイダーマンです。

ずいぶん前から手をつけていて、ちょくちょく磨いてはいたんですが、ようやく完成しました。


発売時期は比較的新しいのですが、映画の模型化ではなく、コミック、それも昔のコミックを模型化したものです。
というか、スパイダーマン自身はほとんどスタイルが変化してないので、いつのコミックでも同じようなもんですが、同時に発売されている「グリーン・ゴブリン」が昔の三角帽子かぶった悪魔みたいなアレなデザインですんで、それと同じ時代のコミックがベースということになります。

キットに「スパイダーセンス」という名前がついているように、これはスパイダーセンスのキットです。
スパイダーセンスは、映画では、はっきりと登場しませんが、スパイダーマンが蜘蛛の能力で危機を察知する超能力のようなものです。
映画でも出てきたように、基本、スパイダーマンが待機?してるときはこのポーズなので、一種のスパイダーマンのキメポーズですね。

アチラには、ビルの屋上によくある彫像の台座が付属してます。

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▲キットのメーカー作例はこんなん。ポーズがキマってる。シンプルでいい感じ。

余談ですが、この台座はグリーン・ゴブリンと共通で、右向き、左向きどちらにでも組めるようになっており、双方を左右に向けて組み合わせて配置できるようになっています。

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▲組み合わせるとこうなる。なんつーか、ゴブリン、まさに「小鬼」だよねコレ。妖精さんかと思っちゃうよ、サム・ライミ版の映画のイメージがあると、笑っちゃうギャップだね。


メビウスさんはこういうの好きですね、クラシックテレビシリーズのバットマンのキットでも、各キャラクターの台座が組み合わさるようになっています。
バットマンも欲しいんですが、手を出すとキリがなくなりそうなので(バットマン、ロビン、ペンギン、キャットウーマン、リドラーがある)、保留してます。
メビウスさん、好きっつーか、一個買ったら、他も欲しくなるような仕掛けなんだろうね、この商売上手め(笑)


私は、それほどスパイダーマンに思い入れはないです。
アメコミヒーロの中では、それほど好きなキャラではないんですけど、このシリーズは「模型として、なにか面白い」ので買いました。
グリーン・ゴブリンも作りがいがありそうだったので買ってあるから、そのうち作りたいと思います。

以前から「こんな出来のいいフィギュアがごろごろしてる時代に、わざわざ苦労してプラモを組み立てるのは、なんでなんだ」というような話をちょくちょく書いてますが、この
模型として面白い
という理由で買ってしまうというのは、フィギュアには無い、プラモならでわの楽しみなんじゃないかと思います。 

我々の子供の時代は、こういう「大きなフィギュアのプラモ」ってのは、オーロラのキットだけではなく、1/6の兵士のキットとかもあって、結構アコガレの対象だったので、 こういうのを見ると、今でも欲しくなっちゃうんですよね。

すごくシンプルなんだけど、情景模型として、すごくうまくまとまってると思います。

こういう素晴らしいセンスは、国産の模型には無いセンスのなので、作るのがすごく苦労するのが分かっていても、ついつい毎度毎度海外製キットを買ってしまう要因になってます。


さて、キットの内容は、すんごいシンプルです。
胴体、腕、手、脚それぞれ二分割+顔で、パーツはそれだけです(笑)
巨大なビルの彫像のベースが付属しており、はっきり言って、どっちが主役か分からないぐらいの存在感ですな(笑)
このベースをあわせても、パーツ数21個です。

海外キットなので、結構なお値段がしますから、箱をあけた瞬間、ちょっと絶望的な感じになりますよ、でっかいパーツがゴロゴロ入ってるだけ、これでン千円かよ! と(笑)


さて、キットの出来ですが、プロポーションやポーズのキマり具合は実に素晴らしい!
なかなか、かっけーです!!
ですが、おそらく原型を分割して型どりしていて、パーツの分割部分がかなりぞんざいです。
一応、黒いラインに沿って分割されてるという気遣いは見られますが、なんていうのかな
刃の分厚いノコで切って、ノコの厚み分、修正せずに、そのまんまパーツにした
みたいなカンジです(笑)

パーツ間のスキマがあきまくるので、結局、一度全部スキマを埋めてしまい、後からラインを掘り直すハメになります。
編目の黒いラインの溝も結構ガタガタですよ、キャストキットでいまいちミゾ彫りがシリコン型に気泡入っててうまく抜けてないような状態を想像してもらうと正解です。
表面も処理がいいかげんでデコボコしてるところが多いので、ま、ほぼ、キャストキットを作っているような感覚で、全面に磨きを入れないといけません。

ベースがね、またでっかいんで、スキマ埋めるだけで大変なんですよ。

冒頭で「ちょくちょく磨いていた」と書いたのは、そういうわけで、スキマを埋めて、表面処理を綺麗にするだけで結構な時間がかかったんですね、ほとんどの作業時間は、そこに費やされてます。

毎度書いてますが、バンダイのSWキットを作ったりしていると、こういう海外のキットが作ってる途中で嫌んなっちゃいますね(笑)
前回のタイインターセプターで「苦労するキットばっかり作ってるとストレス溜まるので、たまに楽なキット作りたくなる」みたいなことを書きましたが、実はその要因のひとつになってたのがコレでした(笑)


あと、スパイダーマンのコスチューム、継ぎ目がないものですから、塗装後にパーツを接着するわけにいきません。
先にパーツを全部貼り合わせてから、スキマを消すことになります。

つまり、モデラーなら一目でおわかりのように、ポーズはいいんですが
めっちゃマスキングしにくい塗装しにくいポーズ!!!
なんですよねコレ(笑)
 

塗装は、本来は昔のコミックなので明るくケバいのが正解でしょうが、最近のサム・ライミ版の映画や「アメージング・シリーズ」の暗めのイメージで、割と渋めにしてみました。
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」や単独映画の「ホームカミング」では、結構、明るめの色に戻ってますけどね。
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▲すんごいマスキングしにくいポーズ(笑) まずシャドウ吹きをしてから、赤と青を吹いた。

でもさ、これ、昔のスパイダーマンだから網目模様が溝なんだけどさ(ライミ版映画などでは凸)、結構豪快にミゾ入ってるけど、溝が0.3mmの深さだとしても、1/8だったら、実物だと2.4センチじゃん(笑)
2.4センチの溝があるコスチュームって、ものすごい分厚いよね、ってかもう肌にミゾ掘ってあるよね(笑)

 
本体以上に存在感のあるベースは、せっかくなので気合いを入れてみました。 
塗装には、実験的にアサヒペンのストーン調スプレーというヤツを使ってみました。
この塗料は、要するに塗料の中に砂のような粒子が入っているのですね。
吹くと表面がザラザラになり、石のような感じになります、まあ本来、こういう彫像は石の削り出しですから、ザラザラなわけないんですがイメージです。

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▲アサヒペンのストーン調スプレーをネットで見かけたので、試しに購入してみた。ただ吹いただけだとこの状態。表面がザラついたカンジになる。

塗料そのままでは、単色ですんごいのっぺりしてますので、めいっぱい、ブラウンで ウォッシングを施してやり、汚れを描き加え、ドライブラシで仕上げ、メリハリをつけてやりました。
割といい感じに仕上がったと思います。
あ、そうそう、ベースの黒い部分は黒サフェーサーそのまんまです。

ぶっちゃけ
本体より、ベース塗ってるほうが楽しかったです(笑)

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▲ウォッシングしてメリハリをつけ、ドライブラシで凹凸を浮きたたせて、雨汚れを描き加えてやった。


まあグリーンゴブリンも同じベースなので、この作業をもう一度やると思うと、さすがに嫌になってきますけども。
2つ並べるとなると、同じように仕上げないと、統一が取れないよね。
あとで、「ベースだけ2つ同時に作っておけばよかった」と後悔しました(笑)


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▲本当は、以前作った「キャプテン・アメリカ」と共通カラーにしようかと思ったんだけど、キャプテン・アメリカのときに作った塗料が少ししか残ってなかったので断念。

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▲びーるの~、たにまのくらや~みに~♪ どうしてもこの歌が脳裏に浮かんでとまらなくなる人はジジイです(笑)