我々、生粋のモデラーは、元々、模型を改造したり、きちんと作って、塗装をしたり、というプロセスを楽しんでいたことから、プロになっちゃったわけですから、模型というのは、ちゃんとユーザーが作るもの、という思いというか
一種、意固地な考えがあります
頭硬いです
なので、バンダイのガンプラ、特にMGシリーズが、どんどん進化していって、ハメ込んでいくだけで、ほとんど出来ちゃう、みたいなノリには、あまり、好感を持たないことが多いわけです
あれは組み立てるオモチャであって、プラモデルではない
という悪口は、よく聞きますが、それが、思いを集約した言葉でしょう。
プラモというのは、本来は作る人の作品であると思うのですが、ガンプラは、もはや、どう作っても、バンダイの作品でしかないんですよね
完成されすぎていて、ユーザー本来の余地が限られる。
バンダイの作品を作らされている
という意味では、あれは、我々が子供の頃に楽しんだ、プラモデル本来の楽しみではないと思いますし、プラモデルではない、という指摘も正しいと思います
俺自身が、そういう感覚を持っていたので、これまで、あまりMGシリーズは好きではなかったんですが、近年、だんだんと、その思いが変わってきました。
子供が幼くて、日々の生活があると、どうしても、模型を作る時間というのは、ないんですよね
ある程度子供が大きくなったり、妻とふれ合う時間が少なければ、そのぶん、模型も作れる時間が捻出できるんでしょうが、なかなか、現段階ではそれもままならない
でも、作りたいという欲求だけはあるとなると、簡単に、それらしく形になるもの、というのが、結構ありがたくなってくるんですね
MGのコンセプトは、元々は、模型が上手でなくてもそれらしくなる、ってことだと思うんですが、上手下手関係なく、
時間がないけど欲求だけある
っていう人には、結構、うってつけだと思うようになってきました
我が家に、1/100MGガンダムのVer2が眠っているんですが、このキットも、なかなか複雑なキットで、ちゃんと作ると終わりそうにないなぁ、コレ、と、なんとなくそれをいじりまわしているうちに、そんな風に思うようになってきたんですが
よし、つや消しだけ吹いて素組みでウエザリングだけ入れて、塗らずに仕上げてやろう、と思ったら、既に一部パテ埋めされてて部分がグレーグレーしてたので、無理でした(笑)
まあ、とにかく、そんなわけで、最近は、MGの存在意義をすごく感じます
以前触れた、バンダイのスターウォーズシリーズも、同じ意味で良いと思いますが、タイファイターのパネル一体成形はやりすぎです(笑)
ただまあ、やっぱり、世間で数少ないお店にいくと
プラモ・イコール・ガンプラ
みたいな傾向になっちゃってるのは、あまり嬉しくは思えませんけどね。
余談ですが
「ガンダムビルド・ファイターズ」で、パーツを組み合わせて改造する、という自由な発想の楽しみ方を提示しているのは、良いことだとは思うんですが、あれは、現実に照らして考えると、まず宣伝番組色が強すぎてアレだし、提示されてることは、ガンプラの『レゴ』ですよね
パズル、積み木、なんでもいいと思うんですが、組み合わせであって、自作、改造ではない。
ガンプラは、プラが普通のプラじゃないですから、実際にMGなんかを劇中のように改造するのは不可能に近いため、結局、パーツ組み合わせレベルの遊びが現実的になっちゃう
そして、劇中で作られたものが、またキットとして発売される
ベアッガイさんなんてのは、本来、アッガイをベースにユーザーが改造して作るからこそ、番組が提示する「みんなで作る楽しみを」という発想の意味があるわけですけれど、結局、キットとして出ちゃうから、別に自分で作らなくても済むことになっちゃう
あれじゃ、なんだか、しょうがないと思うんですけどね。
余談でした。
ま、とはいえ、完全プライベートモードだと、俺は基本的には『映画と特撮の人』なので、アニメ物は、めったに作らないから、そういう風に思っても、ガンプラは買わないんですけどね(笑)
MGもそんな風に作ってみたいなぁ、とは思うんですけど、購入優先度からいくと、まだまだ欲しいものがたくさんあるので、MGシリーズはずっと下のほうで、なかなか、買うまでに行き着きませんなぁ。
▼これは大失敗作なので、あえて単独の記事にしませんが、この記事のついでに載せときます
▲十数年の模型ブランク後に、はじめて触ったMGシリーズで作ったガンキャノン。
別にガンキャノンというアイテムがどうこう、という趣味はなく、単にブランク後のリハビリに、改造し甲斐のありそうな素材だったから選択しただけです。
格好悪いのが気に入らず、徹底的なまでに、プロポーションを改修した。
が、ブランクがあるので、MGの特性というものをまるっきり知らずに、普通のプラモのつもりでスミ 入れやウォッシングしたら、表面が見事にバキバキに割れてしまったという、とても痛い過去を持つのです。
表面塗装がボロっぽいのは、バキバキに割れたところを必死で修復したためです。
▲腕や足、ふくらはぎやももは、安彦作画特有の柔らかい曲線を出すべく、全てパテ盛りや削り込みで改造
こういうところが、前述の限界の部分をよく表してもいると思いますが、要するに、MGというのは、インナーフレームに外装をはめていく形式になっているから、いくら外装を改造しても、形状がインナーフレームの制約から逃れられない。極論すれば、インナーより細い脚とか腕とかは出来ないわけです。
もし、本当に改造しようとすれば、インナー自体を改造するしかありませんが、そうなると、ものすごく大変だし、そもそも、インナーはABSみたいな樹脂なので、簡単にいじれないようになっているんですよね~
▲足の形状、すね、ふくらはぎ、腕、指、顔、全てプロポーションを改造した(塗装までは)入魂の作・・・だったが、塗装で全部バキバキ割れて台無しに(笑) かなりヘコんだ(笑)
一種、意固地な考えがあります
頭硬いです
なので、バンダイのガンプラ、特にMGシリーズが、どんどん進化していって、ハメ込んでいくだけで、ほとんど出来ちゃう、みたいなノリには、あまり、好感を持たないことが多いわけです
あれは組み立てるオモチャであって、プラモデルではない
という悪口は、よく聞きますが、それが、思いを集約した言葉でしょう。
プラモというのは、本来は作る人の作品であると思うのですが、ガンプラは、もはや、どう作っても、バンダイの作品でしかないんですよね
完成されすぎていて、ユーザー本来の余地が限られる。
バンダイの作品を作らされている
という意味では、あれは、我々が子供の頃に楽しんだ、プラモデル本来の楽しみではないと思いますし、プラモデルではない、という指摘も正しいと思います
俺自身が、そういう感覚を持っていたので、これまで、あまりMGシリーズは好きではなかったんですが、近年、だんだんと、その思いが変わってきました。
子供が幼くて、日々の生活があると、どうしても、模型を作る時間というのは、ないんですよね
ある程度子供が大きくなったり、妻とふれ合う時間が少なければ、そのぶん、模型も作れる時間が捻出できるんでしょうが、なかなか、現段階ではそれもままならない
でも、作りたいという欲求だけはあるとなると、簡単に、それらしく形になるもの、というのが、結構ありがたくなってくるんですね
MGのコンセプトは、元々は、模型が上手でなくてもそれらしくなる、ってことだと思うんですが、上手下手関係なく、
時間がないけど欲求だけある
っていう人には、結構、うってつけだと思うようになってきました
我が家に、1/100MGガンダムのVer2が眠っているんですが、このキットも、なかなか複雑なキットで、ちゃんと作ると終わりそうにないなぁ、コレ、と、なんとなくそれをいじりまわしているうちに、そんな風に思うようになってきたんですが
よし、つや消しだけ吹いて素組みでウエザリングだけ入れて、塗らずに仕上げてやろう、と思ったら、既に一部パテ埋めされてて部分がグレーグレーしてたので、無理でした(笑)
まあ、とにかく、そんなわけで、最近は、MGの存在意義をすごく感じます
以前触れた、バンダイのスターウォーズシリーズも、同じ意味で良いと思いますが、タイファイターのパネル一体成形はやりすぎです(笑)
ただまあ、やっぱり、世間で数少ないお店にいくと
プラモ・イコール・ガンプラ
みたいな傾向になっちゃってるのは、あまり嬉しくは思えませんけどね。
余談ですが
「ガンダムビルド・ファイターズ」で、パーツを組み合わせて改造する、という自由な発想の楽しみ方を提示しているのは、良いことだとは思うんですが、あれは、現実に照らして考えると、まず宣伝番組色が強すぎてアレだし、提示されてることは、ガンプラの『レゴ』ですよね
パズル、積み木、なんでもいいと思うんですが、組み合わせであって、自作、改造ではない。
ガンプラは、プラが普通のプラじゃないですから、実際にMGなんかを劇中のように改造するのは不可能に近いため、結局、パーツ組み合わせレベルの遊びが現実的になっちゃう
そして、劇中で作られたものが、またキットとして発売される
ベアッガイさんなんてのは、本来、アッガイをベースにユーザーが改造して作るからこそ、番組が提示する「みんなで作る楽しみを」という発想の意味があるわけですけれど、結局、キットとして出ちゃうから、別に自分で作らなくても済むことになっちゃう
あれじゃ、なんだか、しょうがないと思うんですけどね。
余談でした。
ま、とはいえ、完全プライベートモードだと、俺は基本的には『映画と特撮の人』なので、アニメ物は、めったに作らないから、そういう風に思っても、ガンプラは買わないんですけどね(笑)
MGもそんな風に作ってみたいなぁ、とは思うんですけど、購入優先度からいくと、まだまだ欲しいものがたくさんあるので、MGシリーズはずっと下のほうで、なかなか、買うまでに行き着きませんなぁ。
▼これは大失敗作なので、あえて単独の記事にしませんが、この記事のついでに載せときます
▲十数年の模型ブランク後に、はじめて触ったMGシリーズで作ったガンキャノン。
別にガンキャノンというアイテムがどうこう、という趣味はなく、単にブランク後のリハビリに、改造し甲斐のありそうな素材だったから選択しただけです。
格好悪いのが気に入らず、徹底的なまでに、プロポーションを改修した。
が、ブランクがあるので、MGの特性というものをまるっきり知らずに、普通のプラモのつもりでスミ 入れやウォッシングしたら、表面が見事にバキバキに割れてしまったという、とても痛い過去を持つのです。
表面塗装がボロっぽいのは、バキバキに割れたところを必死で修復したためです。
▲腕や足、ふくらはぎやももは、安彦作画特有の柔らかい曲線を出すべく、全てパテ盛りや削り込みで改造
こういうところが、前述の限界の部分をよく表してもいると思いますが、要するに、MGというのは、インナーフレームに外装をはめていく形式になっているから、いくら外装を改造しても、形状がインナーフレームの制約から逃れられない。極論すれば、インナーより細い脚とか腕とかは出来ないわけです。
もし、本当に改造しようとすれば、インナー自体を改造するしかありませんが、そうなると、ものすごく大変だし、そもそも、インナーはABSみたいな樹脂なので、簡単にいじれないようになっているんですよね~
▲足の形状、すね、ふくらはぎ、腕、指、顔、全てプロポーションを改造した(塗装までは)入魂の作・・・だったが、塗装で全部バキバキ割れて台無しに(笑) かなりヘコんだ(笑)